ENFJと 親の 関係|家の 空気を 先に 受け取ってしまう、が 起きる 仕組み

ENFJと親の話で多いのは「家族のことを一番気にかけているのに、大げさだと言われる」というものです。目立ちたいわけでも、親を困らせたいわけでもありません。この記事では、その食い違いがどこから生まれるのかを、タイプの仕組みから3つの場面に分けて説明します。負担になる言い方と、受け取りやすい関わり方の両方を、位置ごとに挙げていきます。
家の空気を、自分が何とかしようとする
ENFJの子どもは、家族の誰かが沈んでいると、真っ先にそれを感じ取って動きやすいとされます。夕食の席が静かなら話題を出し、親が黙っていれば明るい声をかけます。親の目には「気を使いすぎ」「大げさ」と映ることがありますが、本人にとっては放っておくほうが難しいのです。
ENFJに対応するタイプの主導機能はFe(外向倫理)で、その場にいる人たちの感情の動きが、最も自然に入ってくる情報だとされます。親の機嫌や家の中の空気は、意識するより先に受け取られています。受け取った以上、それを良い方向へ動かそうとするのが本人の自然な動きです。
負担になるのは、その動きを「わざとらしい」「感情的だ」と受け取られる場面です。本人は場を良くしようとしただけなので、その意図ごと否定されたように感じます。「気にしてくれてありがとう」と受け取られるかどうかで、同じ振る舞いの意味が変わります。場を良くしようとした動きが受け取られなかったとき、本人が一番落ち込んでいます。
先の展開を口にして、話が大きいと言われる

親の言い方で負担になりやすいのは、「まだ起きていないことを言うな」「今の話をしなさい」という形です。ENFJは、目の前の出来事から先の展開を読み、それを言葉にしながら考えるとされます。
これは、ENFJに対応するタイプの創造機能がNi(内向直観)で、受け取った感情の流れを「この先どうなるか」の見通しに変えるためです。親の顔色のわずかな変化から「そろそろ限界が来る」と感じ取り、口に出します。親からすれば決めつけに聞こえても、本人は見えたものを伝えているだけです。
逆に、親が「そう見えるなら、何が心配なのか聞かせて」と一言添えると、同じ発言がまったく違って受け取られることがあります。見通しが正しいかどうかではなく、それを聞いてもらえたかどうかが分かれ目です。先の話を切られ続けると、ENFJは自分の考え方そのものを認められていないと感じやすいとされます。
「体を大事にしなさい」が、いちばん受け取りにくい

家庭の中で「ちゃんと食べなさい」「早く寝なさい」「無理をしないで」と繰り返される場面は、親の心配とは裏腹に、ENFJにとって処理の重い場面の一つとされます。言われていることは分かるのに、自分の体が今どういう状態なのかがうまく捉えられず、返事が形だけになります。
タイプの仕組みでは、ENFJに対応するタイプはSi(内向感覚)を脆弱機能に持つとされます。体の快適さや疲れの度合いを感じ取り、生活を整える、という情報の扱いが最も苦手な位置です。親に悪意がなくても、「疲れているでしょう」「どこか具合が悪いの」と体の状態を尋ね続けられると、答えを探すところで止まります。
ENFJは、休むように言われても休み方が分からないことが多いとされます。「今日は何も予定を入れない」「この時間は横になる」と、状態ではなく行動で示されると、受け取りやすくなります。体の話は、本人に答えさせるより、親が決めて渡すほうが通りやすい場面です。
筋道の手助けは、ありがたく受け取れる
負担になる関わり方がある一方で、ENFJが素直に受け取りやすい関わり方もあります。それは考えの筋道を整える手助けです。本人が熱を込めて話したことを「つまり、こういうことだね」と整理し、矛盾がないかを一緒に確かめるような支えは、ENFJにとって最もありがたい種類の支えだとされます。
ENFJに対応するタイプは、Ti(内向論理)を暗示機能に持つとされます。暗示機能は、自分では整えにくいけれど、人からもらうと安心する情報の位置です。感情と見通しで話を進めながら、本人は「自分の考えは筋が通っているのか」という不安を抱えています。親が冷静な言葉で裏付けてくれたとき、その不安が消え、自分の考えに確信を持てます。
同じ親からの関わりでも、「体を大事にしろ」と言われると止まり、「その話は、順番に整理すると三つの点だね」と言われると落ち着く。この差を親子で知っておくと、心配の伝え方を変えやすくなります。
親のタイプで、噛み合い方は変わる

ここまで書いた傾向は、ENFJ側から見た話です。実際には、親がどのタイプかで噛み合い方は大きく変わります。先の見通しを面白がって聞く親もいれば、今日のことだけ話すほうが堅実だと考える親もいます。体調を気にかけることが愛情の中心になっている親もいます。
ソシオニクスは、2人のタイプの組み合わせごとに「関係」の種類を16通りに分けています。親子という間柄でも、当てはまる関係の種類は同じです。
たとえば親がISTPなら、ENFJとの組み合わせは双対関係と呼ばれます。子の話を冷静に整理する親と、熱意で場を動かす子で、上に書いた「筋道の手助け」がいちばん自然に成り立つ組み合わせです。親がISFJなら被監督関係で、ENFJの側が苦手なSi(内向感覚)を親が最も強く使います。体調や暮らしの快適さを気にかける言い方が、悪意なく子の負担になりやすい組み合わせだとされます。親がISTJなら衝突関係で、大事にするものが正反対になりやすいとされます。家庭では、どちらも真剣に話しているのに話が交わらない、が起きやすい組み合わせです。
親のタイプに見当がつくなら、このあとの「ソシオニクスで見ると」に並ぶ関係のページで、2人の間で起きやすいことを具体的に読めます。関係の種類は優劣を決めるものではなく、食い違いの場所を知るためのものです。
ENFJが親になったとき
ENFJが親の立場になると、子どもの気持ちの変化に早く気づき、言葉で励ますことが自然にできるとされます。家の中の空気を明るく保ち、子どもが落ち込んだときに最初に声をかけるのは、この位置の親の持ち味です。子どもの先行きを見通して、早めに準備を促す人も多いようです。家族の誰かが黙っているだけで気づき、声をかけるまでが早いのも同じ理由です。
苦しくなりやすいのは、子どもの食事や睡眠、体調を毎日見守る場面や、自分自身の休息を確保する場面だとされます。家族のために動き続けて、自分が疲れていることに気づくのが遅れます。その場面では、暮らしの管理が得意な家族に分担してもらい、休む時間を先に予定へ入れておくと、無理をせずにすみます。
ソシオニクスで見ると
ENFJは、ソシオニクスではEIEに対応します(内向タイプは末尾の文字の読み方が違うため、対応表はMBTI®との違いで確かめてください)。EIEの主導機能はFe(外向倫理)、創造機能はNi(内向直観)です。 この記事で挙げた傾向の多くは、この2つの位置から説明されます。逆にSi(内向感覚)は脆弱機能で、 ここを求められる場面が負担になりやすいとされます。
相手のタイプが分かるなら、2人の関係の種類で読めます。親との関係でよく話題になる4つの関係と、EIEにとっての相手を挙げます。
全16タイプとの組み合わせはEIEの相性一覧にあります。
よくある質問
ENFJは親と仲が悪くなりやすいのですか?
タイプで仲の良し悪しが決まる、という話ではありません。ENFJに対応するタイプの傾向として、場を良くしようとする動きを否定されたり、体の状態を問われ続けたりすると負担になりやすい、とされているだけです。同じ親でも、話を整理して返す関わり方に変わると、受け取り方は大きく変わります。
親の機嫌を先に受け取って疲れるとき、どうすればいいですか?
親の機嫌が先に入ってくること自体は、主導機能の性質によるものとされます。受け取ったあとで「これは自分が動く場面か」を一度分けると、全部を引き受けずにすみます。親に「今は何もしなくていい」と言ってもらうのも、一つの方法です。
親のタイプが分からない時はどうすればいいですか?
まず「先の話を聞いてくれるか」「体調のことを繰り返し言う人か」「話を整理して返してくれる人か」の3点を見るだけでも、この記事の内容は当てはめられます。親のタイプの判定は、本人が興味を示したときに一緒にやるのが確実です。
まとめ
ENFJと親の食い違いは、気持ちの強さではなく、情報の入り口の違いから起きているとされます。家の空気を先に受け取って動くこと、体の状態を問われると止まること、筋道の手助けは受け取れること。この3点を押さえると、同じ家庭の会話が別の形に見えてきます。親のタイプに見当がつくなら、関係の種類のページと合わせて読むと、さらに具体的になります。
