クアドラ詳細解説
アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ — 4つのクアドラに共通する土台
ソシオニクスの16タイプは、4タイプずつ4つのクアドラ(アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ)に分かれます。この記事は、クアドラという概念そのものの解説です。この分割がどこから生まれ、なぜ4タイプずつなのか、研究者ごとに何と定義してきたのか、諸説はどこで一致しどこで割れるのかを、原典の逐語引用で通読します。
01クアドラとは何か
最短の答えを先に置きます。クアドラとは、価値要素の集合を共有する4タイプの組です。モデルAの8つの機能位置のうち、主導・創造・暗示・動員の4箇所に入る情報要素を価値側と呼びます。この4要素のセットが一致する4タイプが、1つのクアドラを作ります。16タイプはこの基準でちょうど4組に割れます。
| クアドラ | タイプ | 価値要素 |
|---|---|---|
| α | ILE SEI ESE LII | Ne Ti Si Fe |
| β | EIE LSI SLE IEI | Se Ti Ni Fe |
| γ | SEE ILI LIE ESI | Se Fi Ni Te |
| δ | LSE EII IEE SLI | Ne Fi Si Te |
各クアドラは2組の双対ペアでできています。アルファはILE–SEIとESE–LII、ベータはEIE–LSIとSLE–IEI、ガンマはSEE–ILIとLIE–ESI、デルタはLSE–EIIとIEE–SLIです。
読むときの注意: タイプ間の関係を16と数えるのは、非対称な監督と恩恵を、監督する側と監督される側、恩恵を与える側と受け取る側というように、方向ごとに別々に数えた結果です。
この数え方で、クアドラどうしの位置関係は価値の共有量に対応します。
- クアドラの内側:同一・双対・活性化・鏡像の4つ。すべて対称です。
- 隣り合うクアドラ(アルファ–ベータ、ベータ–ガンマ、ガンマ–デルタ、デルタ–アルファ):価値4要素のうち2つを共有し、関係は8つです。対称な4つ(準双対・幻想・同属・協力)と、非対称な監督・恩恵を方向ごとに数えた4つ(監督・被監督・恩恵・被恩恵)の合計です。
- 対角のクアドラ(アルファ–ガンマ、ベータ–デルタ):価値を1つも共有せず、関係は4つ(衝突・超自我・準同一・消火)。すべて対称です。
4+8+4で、16関係がちょうど尽くされます。
ここまでが、定義から確定する部分です。確定するのはこの構造までで、この先の章で読む「クアドラが何を意味するか」(共通言語なのか、快適さなのか、社会的な役割なのか)は、研究者ごとに力点の異なる学説と観察です。だからこの記事の本体は、研究者ごとの章になっています。
読この記事の読み方
各クアドラの人物像(アルファはどんな人たちか、ベータは何を大事にするか)は、この記事では扱いません。それぞれの専用記事(アルファクアドラ詳細解説、以下ベータ・ガンマ・デルタ)に置いてあり、この記事は4記事に共通する土台をまとめて引き受けます。順路はどちらからでも成立します。自分のクアドラの話を先に読みたい人は専用記事から、仕組みを先に押さえたい人はこのままこの記事を読み進めてください。
本体は研究者ごとの章です。最初にクアドラの定義の最短の答えを置き、AushraからGulenko、機関誌の研究者までの8つの章で各人のクアドラ論を逐語で読み、横断比較で「クアドラとは結局何か」を整理します。その後に、クアドラ二分法、クアドラ間の関係、交替論、識別、証拠水準という枠組みの章が続き、4つの専用記事への入口を置きます。引用と翻訳をどう扱ったかは、最後の章にまとめてあります。
ページ冒頭の「コピーしてAIで要約!」を押すと、要約用の指示文とこのページの本文がクリップボードに入ります。AIに渡して、要約のほか、引用の意味を聞く、研究者ごとの違いを整理させる、といった使い方ができます(長すぎるときは章を分けて渡してください)。
02Aushraのクアドラ論
クアドラという概念はAushraが作りました。この章では、その定義がどの水準の議論として生まれ、何を説明するための道具だったのかを、彼女自身の文章で解説します。
Aushraの定義
出発点は、ソシオン(16タイプ全体)の中間単位としてのクアドラです。
同時に、ソシオンは4つの紛争のないクアドラから形成される。各クアドラは互いを活性化するジアードから。各ジアードは双対化、すなわち互いを補完し均衡をとる IM タイプから。(中略)クアドラは社会的機能を容易にし、社会的承認の感覚を与える。これは個別人格とソシオンの間の自然的仲介者である。ソシオンは、おそらく、個別の人々のグループ—小集団—と、より大きな社会的結合との仲介者と見なせる。
タイプ→双対ペア→クアドラ→ソシオンという入れ子で、クアドラは個人と社会全体の中間に置かれます。「紛争のない」は雰囲気の話ではなく構造の話で、第1章で見たとおり、クアドラ内には価値のぶつかる関係の組み合わせが存在しません。この結合を、彼女は社会の結晶化の段階としても書いています。
双対化に続く社会の結晶化の水準は—クアドラ化である。これはジアード〔原文:ジアード(Д)〕のクアドラ〔原文:クアドラ(К)〕への結合である。(中略)クアドラには2つのクアドラ・ジアードがある(クアドラの参加者を通常クアドラルと呼び、「私のクアドラル」と言う)。一方は社会進歩の第I環〔原文:第I環(СП)〕から、もう一方は第II環から。8つのジアードは4つのクアドラ、または4対のクアドラ・ジアードに分かれる(図20)。
双対化(ペアの成立)の次に来る結晶化がクアドラ化で、クアドラの成員には「クアドラル」という呼び名まで与えられています。内側の関係も数え上げられています。
各クアドラには4つのタイプ間関係—クアドラ関係がある:双対関係、活性化関係、鏡像関係、同一関係。(中略)社会におけるクアドラ化への傾向は絶えず認められる:自分のクアドラの代表者とは容易に喜んで接触し、これは活性化する。(中略)クアドラ化の基礎は、クアドラルの口頭ブロック—自我と超イド—の同一性にある。
補完(双対)・活性化・鏡像・同一の4関係と、その基礎になる「口頭ブロックの同一性」。ここがAushraのクアドラ論の要です。口頭ブロック(自我と超イド、つまり価値側の4要素)が同じだから、話が通じる。定義(価値要素の共有)と体感(話しやすさ)が、この1点でつながります。
なぜ協力できるか
口頭ブロックの一致が実際に何をもたらすかを、Aushraは具体的に書いています。
クアドラルが協力できるのは単純な理由から:彼らの口頭ブロック(および非口頭ブロック)が同じIM半タクトで形成されているから。それゆえ、いかなる条件でも互いに機転がない、好意的でない、敵対的に振る舞うようには見えない。彼らが何かをしないか言わないなら、できないか知らないのだと理解される。
同じクアドラの相手の沈黙や不作為は、悪意ではなく「できないか知らないのだ」と読まれる—解釈の初期値が好意側に固定される、という機構です。会話の面ではこうなります。
口頭ブロックは「問題を声に出す」。集団的議論と非常に慎重な個別活動、誤りの綿密な回避。(中略)非口頭ブロックは逆に、第一信号系での集団的な身体的、労働的、情緒的その他の実現が固有である。(中略)口頭ブロックと非口頭ブロックが一致する人々のグループには、誰かが誰かを信頼していない、別の考えを持つ、怒っている、傷ついているなどの疑いの影もない。代わりに多くの楽しさ、冗談、解放感がある。
価値側の話題は声に出して議論され、非価値側は黙って身体で実現される。両ブロックが一致する集まりには疑いの影がなく、楽しさと冗談と解放感が残る—アルファ・ベータの記事で扱う「共通言語」の記述は、この機構の各論にあたります。
クアドラが与えるもの、分けるもの
ソシオンは4つのクアドラから形成される。各クアドラには自分の世界の絵柄と生活様式がある。(中略)異なって生き、コミュニケートし、異なるものが楽しませ、笑わせ、傷つけ、悲しませる。(中略)クアドラ間の差異は深刻な紛争に導く。(中略)クアドラ化された社会では、クアドラ間の相互の有用性についてのみ語ることができる。
クアドラごとに世界の絵柄と生活様式が違い、笑うものも傷つくものも違う。差異は紛争にもなるが、目指す形は相互の有用性だ、という位置づけです。その差異の評価は、はっきり進歩の側に置かれています。
クアドラ間の矛盾は—文化と日常のあらゆる領域における日常的進歩の源泉—科学、技術、芸術。(中略)しかしクアドラに何らかの恒久的社会的役割が固定されているとは思わない。(中略)規範になれば、全クアドラとソシオン全体の代表者の生活を妨げないものを除いて。
矛盾は進歩の源泉。そして注目すべきは後半で、Aushra自身は「クアドラに恒久的な社会的役割が固定されている」とは考えていません。後の章で読む交替論(クアドラごとに社会的役割を割り当てる学説)とは、創始者の時点で距離があります。個人に与えるものについては、効果の記述があります。
クアドラにおける交流は肉体的・精神的疲労を取り除き、活性化し、調子を高め、生活の困難に対する心理的免疫を提供する。これは心理療法的グループの理想的な形態である。(中略)もしそのようなグループに別のクアドラの人間が入り込むと、彼は際立って居心地が悪く感じるか、あるいはクアドラ全体をそのような立場に置く。(中略)ある「よそ者」はクアドラにほとんど気づかれず、他の者はいわばそれを「引き裂く」、「分裂させる」。
疲労の除去、活性化、心理的免疫—クアドラを心理療法的グループの理想形とまで呼びます。同時に、よそ者が入ったときの居心地の悪さ、場合によっては集まり全体が割れることまで、正直に書かれています。
現実の中のクアドラ
クアドラは理論図式であると同時に、Aushraにとっては観察対象でした。
自然な四元化(中略)通常、いかなる活動的な社会的グループの中心にも、いずれかのクアドラがある。(中略)この興奮こそが、社会のクアドラ的結晶化に他ならない。(中略)クアドラは人間に何を与えるのか?自分の活動性の保護、自己実現のための理想的条件である。そこでは皆が活動的であり、それも自分自身のクアドラの中で—皆が活動性を承認しているとき、満足が感じられ、停滞も攻撃の発火もない。
活動的なグループの中心には自然にクアドラができる—「自然な四元化」という観察です。歴史の実例も挙げられています。
いずれにせよ、いかなる社会的動揺の結果としても、何らかのクアドラの核が現れることが知られている。(中略)しかし彼には同じクアドラの友人たちがおり、彼らは資本を一度も統合しなかったものの、皆が肩を並べて働き、互いを全面的に信頼し、助け合った。(中略)米国の南北戦争はαクアドラが指導した。
社会的動揺の中心に、そのクアドラの中心をなすタイプが現れる、という主張で、実業家の相互信頼や南北戦争のような歴史例に当てられています。生活への適用は、住宅の話にまで及びます。
天井にはクアドラルを住まわせるのが非常に好都合で、望ましいですらある。これは—最も完全な情報的安全保障、最も高い効率〔原文:ИЭ の КПД〕、最も安定した心地よい生活様式である。人間が本当に良く、平静に、安全であるのは、クアドラ的に閉じた場で生活するときである。各クアドラが別の部屋に住み、各個体が双対的にもクアドラ的にも保険をかけている場合。
共同住宅の同じ階(天井)にクアドラルを住まわせるのが望ましい、という生活設計の提案です。彼女がクアドラを「紙の上の分類」ではなく生活の単位として考えていたことが、よく見える一節です。
Aushraのクアドラは、双対化の次に来る社会の結晶化の単位で、基礎は口頭ブロック(価値側4要素)の同一性にあります。与えるものは、社会的承認、活性化、疲労の除去、解釈の初期値が好意側になる会話。クアドラ間の差異は紛争にも進歩の源泉にもなり、ただし恒久的な社会的役割の固定には本人が反対しています。クアドラとは、口頭ブロックの同一性によって話が通じる、社会の自然な結晶単位—これがAushraのクアドラ論の中核です。
03Reininのクアドラ論
Reininは、クアドラを数理の側から特別な分割として位置づけ、小集団実験でその中身を確かめた研究者です。
きっかけはAushraの「貴族/民主」
二分法理論の出発点を、Reinin本人がこう語っています。
きっかけは、アウシュラの仕事『人間の双対的本性』でした。そこには「貴族/民主」という特徴が記述されていたのです。ここからすべてが始まりました。(中略)アウシュラはそれを発見し、取り出して記述したのです。私はこう尋ねました—「もう他には何も見つけていないの?」。
Aushraが記述した「貴族/民主」から、残りの特性を数え上げる仕事が始まった—クアドラ特性の理論は、この問いの答えとして生まれました。方法は観察ではなく実験です。
まずエキスパート評価でタイプを判定し、次に各特性ごとに実験を行いました。30名ほどの小集団でしたが、全タイプが含まれていました—ただし全員が毎回そろうわけではありませんが。(中略)集団を取り、特徴によって分け、彼らに異なる課題を与えて、何が違ってくるかを見たのです。新たな特性だけでなく、既知の特性もあわせて見るのが面白かった。
タイプを先に判定し、特性で分けて課題を与え、差を見る。各クアドラ専用記事の第4章以降で引く「実験観察」は、この手続きの産物です。
クアドラは35通りの分割の1つ
16タイプを4つずつに分ける方法は、1つではありません。
- ソシオンを4タイプずつの4部分に分割する仕方(クアドラへの分割)は 35通り 存在する。
35通りの中で、クアドラ分割だけが持つ性質を、著書はこう数えます。
「クアドラ」グループは以下の特性を持つ。このグループでは、15個の基準のうち3個が一致する。(中略)「クアドラ」内のすべてのタイプは同じ伝達手段によって特徴づけられる。それらすべては民主であるか貴族であるかのいずれかである。彼らは同じ世界観を共有する。それらすべては判断において主観的か客観的のいずれかである。(中略)「クアドラ」内では、この基準はすべての構成員のタイプに対して同一である。
15の基準のうち3つ(伝達手段(民主/貴族)、世界観(主観主義/客観主義)、そして賢明/果敢)が、クアドラ内の4タイプ全員で一致します。3特性の中身は、こう定義されています。
以下の3つの特性はクアドラ的である。それらは「クアドラ言語」の基礎である。(中略)主観主義者は理解、説明、記述、概念により多く頼る。(中略)客観主義者は客観的世界、事実、権威、信頼できるデータにより集中している。彼らの代替的な名称は「深刻」である。
3つのクアドラ的特性は「クアドラ言語」の基礎と呼ばれます。説明と概念に頼るか(主観主義)、事実とデータに頼るか(客観主義)—何を頼りに話を進めるかが特性で分かれている、という整理です。
共通言語
3特性の一致が何を生むかについて、Reininの言い方は正確です。
これら3つの基準が一致するという事実は、ある種の相乗作用、共通言語、ある初期相互理解を生成する。これらは、共に働き、共に楽しむことができる人々である。ただし、グループの利益が他のすべてに優先する傾向があるかもしれず、それは良くない。(中略)私はどこかに衝突のないグループが存在するとは思わない。衝突はどこにでも起こりうる。双対者もそれに陥りやすく、「クアドラ」もしかりである。(中略)「クアドラ」は共通言語を持っており、それは構成員が合意に至ることを可能にする。
ここには2つの水準が並んでいます。3つの基準が一致するという事実は、分割の定義から確定します。そこから生じるとされる相乗作用・共通言語・初期の相互理解は、Reininが小集団実験と応用の経験をもとに述べた効果の記述です。前者は形式で、後者は観察です。そして効果の側には、衝突のなさは含まれません。「衝突のないグループが存在するとは思わない。双対者もクアドラもしかり」—Aushraの「紛争のない」という構造の言い方に対して、Reininは運用面の限界をはっきり足しています。集団利益の優先への警戒も同じ文にあります。応用の報告もあります。
私は、人格タイプに従って教育プロセスを差別化する必要があると思う。クアドラの原理によってクラスを形成し、同じクアドラの教師に彼らを教えさせるのが最良であろう。(中略)この原理に基づいて、サンクトペテルブルクの化学薬学カレッジの一つでグループが形成された。進歩指数は、他のグループと比較して明確に高かった。彼らは5年間勉強し、5年間ずっと高い結果を示した。平均して、彼らは病気になることが少なかった。
クアドラ原理でクラスを編成した薬学カレッジで、5年間高い成績が続いたという応用報告です。リハビリ病棟の報告(アルファ記事の場面章で引用)と同系列の、実地の試みです。
まとめると、Reininのクアドラは、35通りある4タイプずつの分割のうち、15の基準のうち3つが4タイプ全員で一致する分割です。この一致は分割の定義から確定します。一致する3特性(民主/貴族・主観主義/客観主義・賢明/果敢)をReininは「クアドラ言語」の基礎と呼び、そこに相乗作用と初期相互理解という効果を見ました。効果の側は観察の水準で、衝突のなさまでは含まれず、集団利益の優先は危険として自覚されています。クアドラとは、3特性の一致という形式的な条件で切り出される集団であり、共通言語はそこに観察された効果である—この2水準の線引きが、Reininのクアドラ論の中核です。
04Bukalovのクアドラ論
Bukalovとキエフ学派は、クアドラを価値体系のチームとして定義した上で、クアドラからクアドラへ価値がどう受け渡されるかという機構、組織への適用、そして夫婦統計まで持ち込みます。この章では定義→継承機構→組織→統計の順に解説します。
Bukalovの定義
共通の価値 — 行動規則、関連、世界に対する態度、評価基準等 — は、対応する情報代謝タイプを四つのクアドラに統合する。クアドラは、共通の価値体系を持つ4タイプのチームから成る。(中略)自分自身のクアドラ内では、あなたは常に理解され、決して非難されることはなく、喜びをもって耳を傾けられ(中略)クアドラは理学療法的効果を持つ: それはストレスを軽減し、活力を増大させ、心理的・身体的健康を改善する。(中略)ソシオンは、その価値的・機能的特徴に従う四つのクアドラのシステム単位である。
定義は価値の共有で、効果の記述(理解される・非難されない・ストレス軽減)はAushraの「疲労除去・心理的免疫」と同じ方向です。構造の側の特徴づけも与えられています。
各クアドラは、その内部のタイプの強い諸機能において、4つの情報アスペクトすべて—直観、論理、感覚、倫理—が必ず代表されている、という特徴を持つ。(中略)対応する諸機能は、クアドラ内のタイプにおいて、自我ブロック(「分かる」=人がよく見えること)か、超イドブロック(「望む」)のいずれかに位置する。(中略)人々は重要な価値的アスペクトに沿って情報を交換し(中略)クアドラは特定の情報フローを管理し、社会または集団の発展のある段階で最も活発に自らを発現する。
4つの情報アスペクトが必ずそろい、価値要素は「分かる」(自我)か「望む」(超イド)のどちらかに入る。クアドラを「特定の情報フローの管理者」と呼び、発展のある段階で最も活発になる、という交替論への接続もここに置かれています。
2要素を持ち越し、結合相手が変わる
Bukalovのクアドラ論でもっとも理論的に効くのは、隣のクアドラへ価値がどう変わるかの記述です。アルファからベータへ。
第2クアドラ(ベータ)の価値観には、もはや快適さの感覚(Si(内向感覚)〔原文:○S(Si)i〕)ではなく、意志的感覚(Se(外向感覚)〔原文:●S(Se)e〕)がある。(中略)第2クアドラのタイプの意志的感覚(Se(外向感覚)〔原文:●S(Se)e〕)はブロック内で構造的論理(Ti(内向論理)〔原文:□T(Ti)i〕)と結合している。(中略)総じて、厳格な階層、明確な服従、垂直権力—これは第2クアドラの代表者が構築するものである。
アルファのTi(内向論理)はベータにも残りますが、結合相手がNe(外向直観)からSe(外向感覚)に替わることで、体系分析が階層と垂直権力の構築に変わります。ベータからガンマへ。
第3クアドラ(ガンマ)を見れば、意志的感覚(Se(外向感覚)〔原文:●S(Se)e〕)は引き続き価値観に残っていることが分かる。時間の直観(Ni(内向直観)〔原文:△Ni〕)、すなわち時間的プロセスの分析への関心も保たれる。(中略)実際、イデオロギーは実利主義、財務的実利主義に取って代わられる。(中略)第3クアドラでは意志的感覚(Se(外向感覚)〔原文:●S(Se)e〕)はもう関係倫理(Fi(内向倫理)〔原文:▽F(Fi)i〕)と結合している。それゆえ闘争の主舞台は軍事行動の劇場から政治的陰謀の領域へ移る。
同じSe(外向感覚)でも、Ti(内向論理)と組めば軍事と階層、Fi(内向倫理)と組めば政治と陰謀—要素は同じで結合が違う、という説明です。ガンマからデルタへ。
第4クアドラ(デルタ)に残るのは関係倫理(Fi(内向倫理)〔原文:▽F(Fi)i〕)であるが、それは可能性の直観(Ne(外向直観)〔原文:▲Ne〕)と結合する。(中略)第4クアドラでは、人の個人的特殊性、その実現可能性への関心がはるかに強い。(中略)第3クアドラにあったビジネス論理(Te(外向論理)〔原文:■T(Te)e〕)は、第4クアドラでは白い感覚(Si(内向感覚)〔原文:○S(Si)i〕)と結合し、それゆえ関心は財務領域から生産領域へ移行し(中略)最高の要求を満たすという領域へ移行する。
隣接クアドラは価値4要素のうち2つを受け継ぎ、受け継いだ要素は新しい結合相手を得て意味を変える—第1章で見た「隣接は2共有」という集合の事実に、Bukalovは中身の変化の理屈を与えています。この連鎖をモデルAに重ねる整理もあります。
ソシオン内のクアドラ交代を考察するなら、各クアドラの役割をモデルA(図1)のメンタルリングまたはヴィタル環における情報代謝諸機能の役割と同一視できる。(中略)このとき、クアドラαはソシオンのプログラムの役割を演じる。クアドラβは実現機能のアナログ。クアドラγの役割は、極めてエネルギー消費の大きいコンタクト機能の役割に対応する。クアドラδは脆弱な動員機能の役割を演じる
ソシオン全体を1人のモデルAに見立て、アルファ=プログラム(主導)、ベータ=実現(創造)、ガンマ=コンタクト、デルタ=動員に対応づける—クアドラ交替をモデルAの情報の流れと同型に読む、キエフ学派の骨格です。
組織と統計
同じ4段階は、企業や組織のスケールでも追跡されます。
これらの4段階は社会において追跡できる。(中略)まったく同じ段階の交代は、ある程度長く存続する企業や組織でも起こる。(中略)第1段階の組織にとって最も重要なのは何らかの思想の実現、思想の生への具現化であり、これがその主たる任務である。(中略)我々の組織は徐々に第2段階に入る。(中略)組織にとって段階の交代はいずれも一定の危機である。なぜなら組織構造や企業精神だけでなく、集団的世界観システム全体の変化、リーダーの交代も起こるからだ。
国家の歴史だけでなく、会社の寿命の中でも段階交代が起こり、交代はつねに危機を伴う—交替論を組織論に適用した記述です。実証の側では、夫婦ペアの統計が残っています。
| クアドラ別 | α | β | γ | δ |
|---|---|---|---|---|
| 男性 | 29 | 36 | 32 | 22 |
| 女性 | 25 | 33 | 31 | 30 |
| 計 | 54 | 69 | 63 | 52 |
| パーセンテージ | 23% | 29% | 26% | 22% |
(中略)関係の分布(図1、表4)は、ソシオニクスにとって最も魅力的なクアドラ内関係の絶対的優越を示す。それらは関係総数の64%を占める。それゆえ双対関係(または完全補完関係)は(中略)全関係の45%を占める。
クアドラごとの人数に大きな偏りはありません。続く表が、関係の種類ごとの内訳です。
| 関係 | 夫婦数 | % | クアドラ内 % |
|---|---|---|---|
| 双対 | 54 | 45% | 71% |
| 活性化 | 9 | 8% | 12% |
| 同一 | 7 | 6% | 9% |
| 鏡像 | 6 | 5% | 8% |
| 恩恵 | 12 | 10% | |
| 監督 | 6 | 5% | |
| クアドラ内 | 76 | 64% | |
| 直交クアドラ | 10 | 8% |
(中略)反対クアドラとの関係(これらは超自我、準同一、消火、衝突の関係である)の総計は8%を超えない。
サンプルの集め方に依存する数字ですが、調査した夫婦のうちクアドラ内の関係が64%、双対だけで45%、対角クアドラとの関係は8%以下—クアドラ内の関係が過半を占める、というキエフ学派の統計です。
なお同じ調査を、共同研究者のKarpenkoは後年の要約でクアドラ内65%と書いています(第7章で引用)。
Bukalovのクアドラは、共通の価値体系を持つ4タイプのチームであり、ソシオンの中で特定の情報フローを管理する単位です。理論の要は継承の機構(隣のクアドラへ2要素が持ち越され、新しい結合相手を得て意味を変える)で、これが交替論に中身を与えます。同じ4段階が組織にも現れ、夫婦統計ではクアドラ内関係が64%を占めます。クアドラとは、価値のチームであり、社会と組織が順に通る段階の担い手である—これがキエフ学派のクアドラ論の中核です。
05Stratiyevskayaのクアドラ論
Stratiyevskayaは『お別れしないために』で、クアドラを理論の言葉より先に、体感の言葉で定義します。この章では、彼女のクアドラの定義、構成、実用の勧め、対立の説明を解説します。
Stratiyevskayaの定義
—ソシオンの16タイプは、最大の心理学的快適性という指標により、4つのグループに分けられて、いわゆるソシオニクス的なクアドラを構成する。クアドラ内部、およびクアドラ間の人格間関係は、ソシオンの法則に従って発展する。
分割の指標が「最大の心理学的快適性」に置かれています。Aushraが構造(口頭ブロックの同一性)で、Reininが数理(3特性の一致)で定義した同じ単位を、Stratiyevskayaは体感から定義します。快適さの中身は、一致の幅です。
—クアドラは最大の心理学的快適さの指標で集められる。クアドラ内では、何か一つのアスペクトでなく、いくつものアスペクト—全一的な見方と世界観の体系で一致が起こる。まさにそれゆえに、完全に補完するパートナーは自身のクアドラの枠内でのみ出会える。
一致するのは1つのアスペクトではなく世界観の体系全体で、だから完全な補完者(双対)はクアドラの中にしかいない—快適さの定義と双対関係が1つの理屈でつながります。構成の説明は、ペアの言葉です。
アスペクトの組み合わせ。まさにこのように、ソシオニクスのクアドラの図式は見える—二組のペアができあがった、ソシオニクスではそれはディアード(二人組)と呼ばれる。これらのディアードでは、パートナーが互いを補完しあうので、そのようなディアードは双対ディアードと呼ばれる。(中略)クアドラを構成するのは二つのディアードである。一つは合理タイプのディアード(合理的なディアード)、もう一つは非合理タイプのディアード(非合理的なディアード)である。
クアドラ=合理の双対ペア1組+非合理の双対ペア1組。第1章の表で見た構成が、彼女の側からも同じ形で出てきます。
タイプより先にクアドラ
自己診断の順序について、彼女は明確な助言を残しています。
16の人格タイプの記述のうちの一つに「自分を探す」前に、まずは見方や生活価値の共通性によってソシオタイプ(当サイトでいうタイプ)をまとめる4つのクアドラのうちの一つに「自分を見出す」ことを試みてください。まずはどのクアドラの価値があなたに近いかを判定することを試み、そのうえでこのクアドラに含まれる人格タイプの一つに自分を同定することを試みてください。(中略)他のクアドラ、他の人格タイプの代表者との相互関係における自身の意見の食い違いの原因をよりよく理解することもできるだろう。
16タイプから探す前に、まず4つのクアドラのどれが近いかを決めよ—後の章で読む「クアドラはタイプより先に判定できる」という主張(Bukalov・Savchenko)と同じ順序を、彼女は読者への実用の勧めとして書いています。この5記事の構成(共通の土台を押さえてから各クアドラ専用記事へ)も、この順序に沿っています。
対立の説明と、交替法則
クアドラ間の対立は、価値の反転として説明されます。
直交するクアドラの一つで支配的なアスペクトは、もう一つでは排除された、従属的なアスペクトとなる。これによって、相互直交する(相互対立する、相互衝突する)クアドラの代表者の見方の体系と価値の体系の原則的な対立性もまた説明される。一方のクアドラで賞賛を呼び起こし、模倣の例となるものは、もう一方の、それに対し直交するクアドラでは、非難と嫌悪を呼び起こす。
対角クアドラでは支配と排除がそっくり入れ替わるため、一方の模範が他方の悪例になる—評価の反転を価値の表から導く説明です。そして彼女は、ソシオニクスの主要な成果を列挙する箇所で、交替論をこう位置づけています。
—クアドラ交替の法則の発見と整備(これは歴史的・政治的過程の経過を分析することを可能にする)³。
交替の法則を、歴史的・政治的過程の分析を可能にする「発見」として成果の列に挙げる立場です。創始者Aushraが恒久的役割の固定に慎重だったのと比べると、後続世代のほうが交替論を確立済みの法則として扱う傾向がある—この温度差は「クアドラとは結局何か」の章で扱います。
つまり、Stratiyevskayaのクアドラは、最大の心理学的快適さで定義されます。快適さの正体は世界観の体系ごと一致することで、完全な補完者はクアドラの内側にしかいません。構成は合理・非合理の双対ペア2組。実用では「タイプより先にクアドラで自分を見出せ」と勧め、対角の対立は価値の反転で説明します。クアドラとは、価値の共有が快適さとして体感される場。これがStratiyevskayaのクアドラ論の中核です。
06Filatovaのクアドラ論
Filatovaは『ソシオニクスの鏡の中の人格』(2001年)で、クアドラを16関係の体系の中の一部分として位置づけます。クアドラを持ち上げすぎない書き方が特徴で、この章では、理想の単位、クアドラ関係の位置、そして双対関係への歯止めを解説します。
理想の単位はクアドラではなくソシオン
理論上もっとも理想的な統合とは、周囲の世界の全体像を共同で知覚し、いかなる状況にも適切に反応することができる、16のソシオニクスタイプすべてである。もちろんここでは、ソシオン(16タイプから成る集団はこう呼ばれる)の各代表者の文化水準がおおよそ等しく、すべての強い機能が同程度に発達していることを前提としている。
理論上の理想の統合は、クアドラ(4タイプ)ではなく16タイプ全部のソシオンに置かれています。しかも「文化水準がおおよそ等しい」という前提条件を明記する慎重さ付きです。同じ主張は、クアドラ間の関係の章でも繰り返されます。
このようにして、私たちは、16のタイプすべてによって実現される可能性の完全な体系—ソシオンと呼ばれるもの—に到達する。(中略)まさにソシオンこそが、あらゆる外的影響に対して最も優れた、最も完全な形で反応することができる。なぜなら、その代表者たちのあらゆるチャンネルにおいて、ユングの全機能の完全な組み合わせを自らの武器庫に持っているからである。ソシオンについてのこの短い、しかし著者が考えるに重要な余談の後、インタータイプ関係に話を戻そう。
あらゆる外的影響に完全な形で反応できるのはソシオンだけ—アルファ・ベータ・ガンマの各記事で引く「クアドラは主導の行に4機能族がそろい環境適応できる」という単位の強さは、彼女の中ではソシオンの完全性の縮小版です。その上で、クアドラ関係の位置づけはこうなります。
心理タイプそのものが全部で16あるのだから、それに対応して、関係のタイプもまた16—それぞれとそれぞれの組み合わせ—あるはずである。私たちはこれらを順次検討していくことにする。これまでのところ、私たちが知り合ったのは、最も好ましいクアドラ関係であり、それらはすべて対称的である。すなわち、パートナー同士は互いに対して平等な条件に置かれている。
16ある関係のうち、クアドラ内の4関係は「最も好ましく、すべて対称的」。好ましさの根拠に対等性(どちらも平等な条件に置かれる)を挙げるのが彼女の整理です。
双対への歯止め
クアドラの中心である双対関係についても、Filatovaは一般化を2回止めます。
それぞれの夫婦のペアにおいて、双対性は異なる形で実現されるが、彼らに共通しているのは、配偶者の要求が苛立ちではなく、むしろ満足感と誇りの感情を呼び起こすということである。なぜなら、それは気遣いの表れとして受け取られるからである。
双対性の実現の形はペアごとに違い、共通するのは「要求が気遣いとして受け取られる」という一点だけ、という書き方です。もう1つの歯止めは、出会いの段階に置かれます。
さらに、双対関係に話を戻して指摘しておきたいのは、双対同士は実際にしばしば互いをすれ違ってしまうということである。これは、彼らの主導ブロックが同じ機能を持たず、それゆえ、当初の段階では、共通の関心によって結びつけられていないことに関係している。(中略)ここでも私たちは改めて、それぞれの心理タイプが、自らの特性を持ちながら、自分なりのやり方で他者との関係を実現するのだということを指摘しておかなければならない。
双対はしばしばすれ違う—主導ブロックに同じ機能がないので、最初の段階では共通の関心で結ばれていないからです。最良の関係が最初から惹かれ合う関係だとは限らない、という観察は、クアドラの快適さを運命の保証と読ませないための重要な線です。
Filatovaのクアドラは、16関係の中で最も好ましい対称関係4つの集まりです。ただし理想の統合はソシオン全体に置かれ、双対性の実現はペアごとに違い、双対どうしは出会いの段階でしばしばすれ違います。クアドラは最良の関係の集まりだが、完全な単位でも自動的な相性保証でもない—この相対化が、Filatovaのクアドラ論の中核です。
07Karpenkoのクアドラ論
Karpenkoは、クアドラを群論の言葉で書き直し、クアドラ特性の導出を整理し、統計と実験の記録を残した研究者です。「クアドラの精神」という言い回しに、形式的な中身を与えた研究です。定義、数理、特性の導出、実証の順で解説します。
「クアドラの精神」の中身
よく知られているように、各クアドラでは8つの情報アスペクトのうち4つが「価値」となっている[1–4, 6, 8, 9, 15–18, 27]。クアドラ成員の自我ブロックと超イドブロックに位置するまさにこの4つのアスペクトが、「クアドラの精神」をつくり出し、クアドラ内の相互作用の好ましい(快適な、活発な、張りつめない、密度の高い、生産的な等々の)性格を規定している。
「クアドラの精神」の正体は価値4アスペクトの配置で、快適さ・活発さ・生産性はその帰結として規定される—StratiyevskayaとBukalovが別の言葉で書いた同じ中心を、Karpenkoは1文に圧縮しています。
双対ペアから四元群へ
かくして、ソシオン構築の基本道具は双対ダイアドであり、双対関係は、その他すべてのインタータイプ関係を構築するための出発点の関係である。(中略)クアドラは、2つの双対ダイアドの相互作用の結果として形成される(強調しておくが、2つのダイアドであって、4つのタイプではない)。ソシオンは、8つの双対ダイアドの統合(8重の積)である。(中略)クアドラは、ソシオンの基本単位をなしているのである。
構築の最小部品はタイプではなく双対ペアで、クアドラは「2つの双対ペアの相互作用」(4人の集まりではなくペア2組の掛け合わせ)として定義されます。構造の性質は、こうまとめられます。
- 双対ダイアドはクアドラ構築の基本道具である。双対関係は—ソシオンにおける基本関係である;
- クアドラはソシオンの基本単位である。それはクラインの四元群によって記述することができ、その構造は全体としてのソシオンの構造を映している(フラクタル法則);
- 4次元立方体はソシオンのグラフであり、図式〔原文:ПСС〕は—その平面への射影である;
クアドラはクラインの四元群で記述でき、その構造はソシオン全体の構造を縮小して映す—部分が全体と同じ形を持つ、という主張です。数理の枠組みは、特性の導出にも使われます。
クアドラ特性はただひとつの仕方で決まる
第1の特性は直交するクアドラどうしを束ねるもので、のちに「民主—貴族」という名を得た。第2の特性は親類のクアドラどうしを束ねるもので、「賢明—果敢」と呼ばれる。第3の特性はソシオンを、親類でないクアドラからなる2つのオクターブに分割し、これらのオクターブは「陽気—深刻」という名を得た。同じクアドラのタイプではクアドラ特性が一致することは明らかである。指摘しておくべきは、クアドラ特性は(符号の付け方を除いて)ただひとつの仕方でしか与えられないということである。
3つのクアドラ特性は、クアドラの組み合わせ方(直交するもの・親類のもの・親類でないもの)から機械的に出てきて、しかも符号を除けばただひとつの仕方でしか与えられません。Reininの「35通りの中の特別な分割」を、逆側から言い直した結果です。読むときの注意: Karpenkoの言う「オクターブ」は主観側(アルファ・ベータ)と客観側(ガンマ・デルタ)の組で、Aushraは同じ語を民主側(アルファ・ガンマ)と貴族側(ベータ・デルタ)の組に当てています。使い方への指示も明確です。
かくして私たちは、15のレイニン特性すべてを得た。そのためには、ソシオンの4クアドラへの分割を明示的に考慮する必要があり、それがクアドラ特性の導入につながった。これらの特性は、クアドラ的な特徴と性質の存在—言い換えれば「クアドラの精神」—を形式的な仕方で表現する。これらの特性の意味論を研究する過程では、それらが個々のタイプの質にではなく、全一体としてのクアドラの性質に対応することを考慮しなければならない。したがってその記述にあたっては、個別の2タイプではなく、あるクアドラを別のクアドラと比較すべきである。(中略)したがって双対タイプの意味論の研究では、タイプどうしではなく双対ダイアドどうしを比較する必要がある。
クアドラ特性は個々のタイプの性質ではなく、全一体としてのクアドラの性質に対応する。だから比較の単位はタイプでなくクアドラ、双対の意味論なら双対ペアどうし—「アルファのILEは陽気だ」のような個人への直付けを禁じる方法上の規律です。
統計の要約と、研究史の記録
O. B. カルペンコおよびG. V. チキリソワとともに、A. V. ブカロフは、無作為サンプルについて、安定した夫婦におけるタイプ間関係の統計を分析した[136, 139]。完全補完(すなわち双対)関係が全体の45%を占め、クアドラ内の良好な関係の全体では65%、他方、緊張したものとみなされる直交クアドラとの4つの関係は合計でわずか8%—潜在的衝突の関係1.5%を含む—であることが見出された。社会的統制(監督)関係は合計5%である。
第4章で見た夫婦統計を、共同研究者が後年に要約したものです。新しい調査ではなく、同じデータの言い直しにあたります。ここでクアドラ内は65%とされ、元の報告の64%と1ポイント食い違います。実験については、研究史の記録があります。
A.V.ブカロフはまた、クアドラ、社会的進歩の環などのグループを研究する一連の実験を組織・実施し[42, 83]、その機能作動のダイナミクスを追跡した。クアドラのようなグループによる問題解決の特性、困難な課題の解決におけるその効率の度合いを研究した。(中略)同一クアドラのタイプ間の活性化関係を伴う、逆向きの2つの社会的注文の環から構成されたグループでの実験は、情報の定在波という興味深い効果を明らかにした。そこでは活性化ペアの一つが最も活発となり、しかもこれらのペアは、外部からの刺激の作用のもとで、社会的進歩の進化的環の方向に沿って交代していった。
クアドラ型グループの問題解決効率を測る実験系列が組まれていた、という記録です。詳細は伝記の記述にとどまるため、ここでは実験が存在したことと、その方向(グループ編成と効率の関係)だけを取ります。
ここまでを整理します。Karpenkoのクアドラは、双対ペア2組の相互作用として定義される、ソシオンの基本単位です。クラインの四元群で記述でき、構造は全体を縮小して映します。3つのクアドラ特性はこの分割からただひとつの仕方で導出され、その意味論はタイプ個人ではなくクアドラ全体に帰属します。「クアドラの精神」とは、価値4アスペクトの配置の別名であり、形式的に導出できる対象—これがKarpenkoのクアドラ論の中核です。
08Gulenkoのクアドラ論
Gulenkoのクアドラ論は、定義・特性システム・時間軸(生命周期)・帰属の経路という4層でできています。Reininの特性に自前の言い換えを与え、対応表ごと整理するのが特徴です。
Gulenkoの定義
クアドラ ― 内部の安らぎが高度であり、気質的均衡を特徴とする、社会タイプの四分類(4つの社会タイプ)。クアドラは、共有されたコミュニケーション的優先事項(価値)を持つ2つの双対ペアの社会タイプを含む。
定義の先頭に来るのは「内部の安らぎ」と「気質的均衡」です。価値の共有(コミュニケーション的優先事項)と双対ペア2組という構成は他の研究者と同じで、そこに体感(安らぎ)と気質の釣り合いを足しています。機関誌論文では、より理論的な定式があります。
クアドラは、それを構成するソシオタイプ(当サイトでいうタイプ)の深層的価値の統一体として、ソシオンの一つの部分システムをなす。それは、自らの弁証法的な対立物である別の部分システム、すなわち監督リングから分離する過程で構造化される。
クアドラ=深層的価値の統一体。対立物(監督リング)との分離で構造化される、という定式です。時間軸はこう与えられます。
クアドラは、社会において歴史的に異なる使命を遂行する。この場合、クアドラは世代として ― 持続可能な共同体の発展の4つの段階のうちの1つとして ― 理解される。
クアドラを「世代」として、共同体の発展の4段階の1つとして読む—アルファ記事で引いた「生命周期の第1段階」の一般形です。
Reinin特性との対応
Gulenkoは、クアドラをまとめる特性に自前の名前を与え、Reininの名前との対応を明記します。
「中心性―周辺性」(レイニンの「決断―熟慮」)という特性は、伝統的な「男性的―女性的」価値を想起させる。中心的クアドラはβとγ、周辺的クアドラはαとδである。これらの対向する行動傾向を見いだす基礎には、中心クアドラでは強制的協力へ、周辺クアドラでは自発的協力へ向かう無意識の構えがある。
中心=果敢側(ベータ・ガンマ)、周辺=賢明側(アルファ・デルタ)です。分かれ目は協力の様式(強制的協力(ベータ・ガンマ)か自発的協力(アルファ・デルタ)か)に置かれます。もう1組も同じ形式です。
次のクアドラ特性は「集団主義―個人主義」である。その抽出の基礎には、集団全体の規範として評価される集団的または個人的な行動がある。集団主義的クアドラにはβとδ(レイニンの貴族主義者)が、個人主義的クアドラにはαとγ(レイニンの民主主義者)が属する。集団主義では全体がその部分より能動的であり、個人主義では反対に、部分が全体より能動的である。
集団主義=貴族側(ベータ・デルタ)、個人主義=民主側(アルファ・ガンマ)です。「全体と部分のどちらが能動的か」という基準の言い換えになっています。3組目には、Aushraへの帰属が明記されています。
昇クアドラはαとβを含み、降クアドラはγとδである。アウグスティナヴィチューテ(Augustinaviciute)によれば、このマーカー対は活気/重厚(vivacious/grave)と呼ばれる。前者は無意識にエネルギー過程を走らせ、情報過程は意識的である。後者はエネルギーに焦点を当て、情報は無意識‐自動的機能の領域に移動する。
昇/降(アルファ・ベータ/ガンマ・デルタ)=Aushraの活気/重厚=主観主義/客観主義の系列です。ここまでで、Reinin・Aushra・Gulenkoの3つの命名系が、同じ3本の分割線の別名だという対応が閉じます。
どこでクアドラが決まるか
「血による」クアドラ性、他方では「育ちによる」クアドラ性を区別する必要がある。前者は、人が対応するタイプに生まれたことを意味する。後者は、(中略)彼がこのまたはあのクアドラの世界観を意識的に植え付けられたことである。
タイプとして生まれる「血による」クアドラ性と、教育で世界観を植え付けられる「育ちによる」クアドラ性の区別です。自分のタイプのクアドラと、育った環境のクアドラが違うことがある—見分け方の章で扱う「自己同一視と選好のずれ」(Savchenko)に、機構の説明を与える区別です。
Gulenkoのクアドラは、深層的価値の統一体であり、内部の安らぎと気質的均衡で定義されます。クアドラをまとめる3本の分割線には、Reinin(賢明/果敢・民主/貴族)、Aushra(活気/重厚)、Gulenko自身(周辺/中心・個人主義/集団主義)の命名が並び、彼はその対応表を明示しました。時間軸ではクアドラは世代=発展の4段階で、帰属には生得と教育の2経路があります。クアドラとは、価値と使命で定義される歴史の主体であり、その特性名はすべて同じ3本の線の別名—これがGulenkoのクアドラ論の中核です。
09その他の研究者と機関誌
主要研究者の外側でも、クアドラ論は拡張されてきました。この章では、システム論からの位置づけ(Yermak)、価値理論の語彙の拡張(機関誌の後続研究)、快適さの機構の記述(Shekhter)を解説します。
Yermakのシステム論
Yermakは、クアドラを集団の階層の一段として位置づけます。
現実の社会のソシオニクスにおける 目的と課題の階層 は、ソシオンの対応する 集団の階層 によって反映されねばならないことは絶対に明らかである。あれこれのダイアドによって、構造的および/または機能的複雑さのため、解決されない課題は、システム的メカニズムによって、ダイアドの結合のレベル — クアドラ、さらに一段「上」 — クアドラの結合のレベル — オクターブ に持ち上げられる;最後に、オクターブの結合は構造的・機能的に完全なレベル — ソシオン を形成する。ソシオンは社会、つまり「…統一社会的システムとしての社会」(社会学辞典参照)をモデル化する。
ペアで解けない課題はクアドラへ、クアドラで解けない課題はオクターブへ、最後はソシオンへ—課題の複雑さと集団の大きさを対応させる階層です。名称の由来も、Aushraの定義を引いて確認しています。
「クアドラ」の名称は、A.アウグスティナヴィチューテのソシオニクスにおいては「…4つの情報代謝タイプまたは2つの活性化するダイアドから形成された、心のTIMの完全に特定の集団 — 一方は一つの、もう一方は別の社会的進歩の環に属する…」(A.アウグスティナヴィチューテ [68])の指定に使われ、ラテン語では「四角形」[8]を意味し、その文字通りの意味では、明らかに不十分に研究された社会心理学の分野 — いわゆる「小集団」の十分に広い領域のある部分を指定するために十分に使用できる…。(中略)そして「ソシオンの二分法の徴候」は、G.R. レイニン が用いた、心のTIMへの応用において、少なくとも直交性に関して明らかに「罪を犯す」が、論文は決定的な関心を表す。(中略)これらの集団の大部分はまったく研究されておらず、小集団とその特性のタイプについての私たちの表象の拡大の面で間違いなく関心を表す」[78]。得られた同質と不均質集団を G.R. レイニン は 全的 と名付けた。
クアドラの語源(ラテン語の四角形)とAushraの原定義を確認しつつ、小集団研究としては大部分が未研究だ、という評価を添えています。語法への注意は脚注に残っています。
「クアドラの精神」という語り方があること、そしてその効果が現実の相互作用で強く現れることを、Yermakは本文の用語としてではなく脚注の例示として置いています。Karpenkoが形式化した同じ語を、Yermakは脚注に書きました。この語り方を非厳密だと明言した箇所は、当サイトが確認できた範囲にはありません。
反価値と無能力領域
機関誌の後続研究は、価値の概念を精密化しました。
クアドラの価値について語るとき、私たちは4タイプすべての自我の機能について語っている。ただし、自我の2つのマイナス機能は、双対者には特別な留保つきで受け取られることを考慮する。
クアドラの価値=4タイプの自我機能の集合、という定式化に、符号による受け取りの差という但し書きが付きます。裏側の概念も定義されます。
反価値。反価値とは、タイプとクアドラが異質なものとして斥けるものである。モデルには反価値の機能ブロックが2つある—超自我(第3・第4機能)とイド(第7・第8機能)である。これらによる情報処理には、押し返し・拒絶の制御感情が伴う。
価値の反対側は単なる「持っていない」ではなく、拒絶の感情を伴って斥けられる「反価値」だ、という整理です。さらに第3の概念が足されます。
クアドラ的無能力領域。価値と反価値のほかに、私たちはクアドラ的無能力領域〔原文:ОКН〕を区別する必要があると考える。価値と反価値を引力/斥力に基づいて区別するのに対し、クアドラ的無能力領域は、クアドラが総出でも特定の情報の処理に有能に対処できないことに基づいて区別される。
好き嫌い(引力/斥力)と、できるできない(有能さ)は別の軸で、クアドラには「4人総出でも有能に処理できない情報」がある—各クアドラ専用記事にある苦手の記述へ理論の裏づけを与える概念です。同じ領域を、Tsypinは符号の側から書いています。
押しのけられたアスペクト、または押しのけられた価値—クアドラのタイプの超自我ブロックに置かれているアスペクトである。(中略)これらのアスペクトは、警戒をもって、ときには敵意すら伴って、しばしば無批判に、あるいは特別なものとして受け取られる(中略)モデルAにないものを理解し、受け入れることは極めて難しい。
Shekhterの「快適さ」
クアドラは人に、心理的・身体的な快適さの感覚、あらゆる領域での相互理解、感情的充足の感覚を与える。言い残しがなく、間違えることへの恐れが消える(中略)交流のリズムは穏やかで、ゆったりしている。活性化の関係のために、いくらかの緊張が生まれる。そのおかげで、グループの成員はつねに動員され、共通の情報・エネルギーの流れに組み込まれている。
快適さの記述に、活性化関係の「いくらかの緊張」が退屈を防ぐという機構が足されています。完全にゆるむのではなく、ほどよく動員され続ける—クアドラの心地よさが停滞にならない理由の説明です。
まとめると、機関誌と後続の研究者は、クアドラ論を3方向に拡張しました。Yermakは集団の階層に位置づけ、「精神」という語り方は脚注に置きました。価値理論の系列は反価値とクアドラ的無能力領域という対概念を立て、Shekhterは快適さの中の緊張という機構を書きました。この章で読んだ後続世代の記述は、賛美ではなく概念の精密化に向いている—これがこの章の中核です。
10クアドラとは結局何か
研究者章の小括を突き合わせて、「クアドラとは結局何か」に答えます。
複数の系列を横断して残るもの
研究者たちがクアドラをどんな場として書いているか、そこから見ていきます。Aushraは承認と活性化と疲労除去、Reininは共通言語と初期の相互理解、Bukalovは理解され非難されないことと健康の改善、Stratiyevskayaは快適さ、Gulenkoは安らぎ、Shekhterは快適さと相互理解と感情的充足を挙げます。言葉は違っても、クアドラの中では話が通じ、消耗が減るという中身は、この5系列に共通します。ただし互いに独立ではありません。BukalovとKarpenkoは共著の関係にあり、後続世代はAushraを読んだうえで書いています。
クアドラ内の4関係を16関係のうち好ましい側に置く評価も重なります。Filatovaは「最も好ましいクアドラ関係、すべて対称的」と書き、Stratiyevskayaは「最大の心理学的快適性」を分割の指標に置き、Bukalovは双対を結婚・友情・協働における最良の関係と呼びます。
定義の3つの系統
同じ単位をどこから定義するかで、系統が3つに分かれます。
- 構造から: 口頭ブロック(価値側4要素)の同一性(Aushra)、双対ペア2組の相互作用・クラインの四元群(Karpenko)、3特性の一致(Reinin)。定義から確定する側です。
- 体感から: 最大の心理学的快適さ(Stratiyevskaya)、内部の安らぎと気質的均衡(Gulenko)。
- 機能から: 情報フローの管理者・発展段階の担い手(Bukalov)、課題の階層の一段(Yermak)。
3つは同じ単位を別の側から記述したもので、正面から食い違ってはいません。
ここからは当サイトの思索です。この3つは、構造を原因、体感を個人での現れ、機能を社会での現れとする3層としても読めます。どの層を定義に選ぶかも、各研究者の主な研究対象—構造理論(Aushra)、数理と実験(Reinin・Karpenko)、家族相談の実務(Stratiyevskaya)、組織と社会(Bukalov・Gulenko)—に対応しているのかもしれません。
「クアドラの精神」への態度の差
同じ語に対して、Karpenkoは「価値4アスペクトの配置の別名」と形式化で応え、Yermakは本文の用語にせず脚注の例示に置き、機関誌の価値理論系は反価値・クアドラ的無能力領域という対概念で精密化しました。実在扱いの度合いに幅がありますが、「価値配置に還元できる」という点では衝突していません。
内側からの歯止め
クアドラ論の限界を書いたのは、外部の批判者ではなく系列の内側の研究者です。理想の統合はクアドラでなくソシオン(Filatova)。衝突のなさは保証されない(Reinin)。恒久的な社会的役割の固定はしない(Aushra)。交替は社会ごとに位相も速度も違う(Savchenko)。双対ですら出会いの段階ではすれ違う(Filatova)。クアドラ論には、賛美の系譜と自制の系譜が両方あります。
横断の結論です。クアドラとは、その中では話が通じて消耗が減る場—この効果の記述が、Aushraから機関誌の書き手まで6系列に反復します。社会の発展段階を担う集団だという読みはBukalov・Gulenko・Stratiyevskaya・Afonin・Chykyrysovaの学説で、Aushra自身は役割の恒久固定に反対しました。
この記事の範囲で割れているのは3点です。社会的役割をどこまで法則として固定するか(交替論の強さ、第13章)。「精神」という語をどこまで実在として扱うか(第7章と第9章)。クアドラ間の関係の質をどう順位づけるか(第12章。体感の記述と形式指標で逆の順位が出ます)。
ここからは当サイトの思索です。前の2点は、創始者世代の慎重論と後続世代の体系化志向の間の温度差として読むことができます。3点目は、測っている量が違うことの帰結として読めます。
11クアドラ二分法
クアドラをまとめる3つの特性(民主/貴族、主観主義/客観主義(通称:陽気/深刻)、賢明/果敢)を、この章で1枚にまとめます。導出と帰属は研究者章で読んだとおりで、ここは対応表と定義の整理です。
民主/貴族は対角どうしを同じ側に、陽気/深刻は循環の前半と後半で、賢明/果敢は両端と中央で分けます。どのクアドラがどちら側かは次のとおりです。
| 特性 | α | β | γ | δ |
|---|---|---|---|---|
| 民主/貴族 | 民主 | 貴族 | 民主 | 貴族 |
| 陽気/深刻 | 陽気 | 陽気 | 深刻 | 深刻 |
| 賢明/果敢 | 賢明 | 果敢 | 果敢 | 賢明 |
出どころはAushraの特性表です。
図24(続). レイニン特性表第III部. ソシオン化クアドラ特性
| タクト | № | 特性 | 16タイプ配置 |
|---|---|---|---|
| III | 13 | 民主 ─ 貴族 | 各クアドラ × 各タイプ |
| 14 | 陽気 ─ 深刻 | ||
| IV | 15 | 賢明 ─ 果敢 |
15特性の表の末尾3つ(第13〜15特性)が、ソシオンをクアドラ単位で分ける特性です。それぞれの中身の定義は、Gulenkoのものが簡潔です。
民主主義 ― 個人主義の価値を記述するクアドラ標識。この生態系では、個人的関心が集団的関心を凌駕する。さらに、特定の個人のための定められた優先や特別な利益なしに、言論の自由が支配する。民主主義的クアドラはαとγである。「貴族主義」と「民主主義」という用語は、個人の政治的所属やイデオロギー的信念とは関係しない。
民主主義は個人の関心が集団の関心を上回る側、という定義です。反対側の定義も、同じ形で置かれています。
貴族主義 ― 集団全体の関心が個人の関心よりも重要となる集団主義の価値、ならびに階層を通じて構造的に組織された社会の原理に基づくコミュニケーション内の有効性を記述するクアドラ標識。貴族主義的クアドラはβとδである。
民主=個人が集団に優先し言論の自由が支配する、貴族=集団が個人に優先し階層で組織される。政治的な所属とは無関係だという断りが、定義の中に入っています。3本目の線(賢明/果敢)については、両側の社会の記述が対になっています。Gulenkoはこの線を周辺/中心(引用では中央)と呼びます。
中央クアドラは、βとγである。中央社会とは、中央(βとγ)クアドラの価値が支配する社会である。その主な特徴は、権力闘争、力の崇拝(価値としてのSe(外向感覚)〔原文:機能F〕)、イデオロギーと宣教活動、恐怖と犠牲(価値としてのNi(内向直観)〔原文:機能T〕)である。
中央クアドラの側は、力とイデオロギーが前に出る社会として書かれます。周辺クアドラの側は、この裏返しです。
周辺クアドラはαとδである。周辺社会は、周辺(αとδ)クアドラの価値が支配する社会である。そのコミュニケーション的優先事項は、安らぎ、非暴力、世話(価値としてのSi(内向感覚)〔原文:機能S〕)、好奇心、宗教を凌駕する科学、知識の崇拝(価値としてのNe(外向直観)〔原文:機能I〕)である。
果敢側(ベータ・ガンマ)はSe(外向感覚)とNi(内向直観)の共有、賢明側(アルファ・デルタ)はSi(内向感覚)とNe(外向直観)の共有—特性の中身が、そのまま隣接ペアの共有要素の一覧になっています。クアドラ特性が二分法の中で占める位置については、後年の形式的な検討があります。
…(この一覧に入るのは)クアドラ的特性(陽気/深刻、賢明/果敢、民主/貴族)だけである。見てのとおり、ユングの特性はこのリストに入らない。
15特性を1つの式にまとめる形式的検討の中で、ある性質を満たすのはクアドラ的特性の3つだけで、ユングの4特性(外向内向など)はそこに入らない、という指摘です。クアドラ特性が特性群の中で1つのまとまりを作ることは、数理の側からも支持されています。
クアドラをまとめる分割線は3本で、名前は研究者ごとに違っても、線そのものは同じです。民主/貴族、陽気/深刻、賢明/果敢。名称は研究者ごとに3系あるが、実体は3本の線—この対応表を押さえれば、資料間の語の食い違いはほぼ解消します。名称を日常語で読むと誤るという罠は、見分け方の章で扱います。
12クアドラ間の関係
クアドラどうしの関係の一般理論です。第1章で見た構造(クアドラ内は4関係、隣接は価値2共有で8関係、対角は共有ゼロで4関係)に、研究者の記述を重ねます。
16関係のクアドラ別の割り振り
クアドラ内: D — 双対は、結婚、友情、協働における最良の関係。(中略)I — 同一、A — 活性化、M — 鏡像。(中略)直交クアドラ間: C — 消火(contrast/extinguishment)、Q — 準同一、Se — 超自我、Cf — 衝突。(中略)隣接クアドラ: Sd — 準双対、Is — 幻想、Cg — 同属、Cp — 協力。
関係が、クアドラ内・対角・隣接の3束に割り振られる、という一覧です。名前が挙がるのは対称な12関係で、隣接にはこのほか監督と恩恵が方向ごとに入って合計16になります。関係の質の傾斜は、Stratiyevskayaの一般則で与えられます。
第1クアドラ(アルファ)と第3クアドラ、また第2クアドラと第4クアドラのアスペクトは、外内向性によって互いに対立している。これらのクアドラは直交している。直交するクアドラの代表者間の関係—最も緊張し、先鋭化した関係である。まさにここで、相互理解が最も少ない。(中略)隣り合うクアドラ間の相互関係は、比較的良好である。それゆえ、相互に衝突する直交するクアドラにとって、それらは一種の「仲介者」「翻訳者」となる。
対角がもっとも緊張し、隣接は比較的良好で、対角どうしの間の翻訳者になる—アルファ–ガンマの対立をベータとデルタが仲介し、ベータ–デルタの対立をアルファとガンマが仲介する、という配置です。対立には生産的な読みもあります。
直交クアドラ(1–3、2–4)は、異なる価値体系を持っており、それゆえ対立する関係、抵抗、理解の欠如を持つ。(中略)- 観念の生成、提案・プロジェクトの作成 — 第1クアドラ(アルファ); - プロジェクトの実現、結果の導入と同化、知識システムとしての観念の固定 — 第2クアドラ; - 観念の批判的再考、欠陥の暴露 — 第3クアドラ; - 欠陥の除去と完成への到達、完成品・技術の大量実現 — 第4クアドラ。(中略)ある特定の問題に「特化した」四つのクアドラの一つが、観念の発展のそれ自身のアスペクトに責任を持つ。
対角の対立は、観念の発展の分業として読み直されます。生成(アルファ)→実現(ベータ)→批判(ガンマ)→完成(デルタ)の分担の中で、対角のペアは、一方の成果をもう一方が作り替える位置に立ちます。
異説:調和度が最高なのはアルファ–ガンマ
この傾斜には、正面から食い違う計算もあります。
最も調和的に相互作用するのは「アルファ」と「ガンマ」のクアドラで、その関係は100%調和的である。幻想・協力的、準双対・同属的なクアドラと「アルファ」は、87.5%の調和的順序度で相互作用する。「ベータ」と「ガンマ」のクアドラも、幻想・協力的(な組)とは同じ指標を持つ。最悪なのは「ベータ」と「デルタ」のクアドラの間で、75%である。
Shulmanの「調和的順序度」という形式指標で数えると、アルファ–ガンマがもっとも調和的(100%)になり、Stratiyevskayaらの「対角が最も緊張する」と逆の順位が出ます。逆になるのはアルファ–ガンマについてで、同じ対角のベータ–デルタはこの指標でも最低(75%)です。この指標が測るのは関係の配列の対称性で、体感の快適さとは別の量です。同じ「調和」という言葉が、測っている量の違いで逆の結論を出す—第10章で挙げた3つ目の食い違いは、これです。
つまり、クアドラ間の関係は、価値の共有量から3束に割り振られます。隣接(2共有・8関係)は比較的良好で対角の翻訳者になり、対角(共有ゼロ・4関係)は価値が全て入れ替わるためもっとも緊張します。ただしこの傾斜は体感と観察の水準の話で、形式指標を取ると順位が変わり、アルファ–ガンマは最高、ベータ–デルタは最低になります。クアドラ間の関係の質は、構造(共有量)で枠が決まり、評価は測る量の選び方に依存する—これがこの章の中核です。
13クアドラ交替論
クアドラ交替論(社会・組織・理念がアルファ→ベータ→ガンマ→デルタの順に段階を移るという学説)を、定式、参照と適用、留保の3段で解説します。各クアドラが自分の区間で何をするかは、各クアドラ専用記事の「社会の中の」章に置いてあります。
モデルAとの同型対応
法則の定式は、BukalovとGulenkoに帰属されます。中身のもっとも凝縮された形はこうです。
ソシオンにおけるクアドラ交替を考察するとき、各クアドラの役割を、モデルAのメンタルリングまたはヴィタル環における情報代謝機能の役割と同一視できる。αクアドラはソシオンのプログラムの役割を果たし、βクアドラは実現機能の類比であり、γクアドラの役割は接触的で非常にエネルギー容量の大きい機能の役割に対応し、δクアドラは脆弱で動員的な機能の役割を果たす。この機能、そしてこのクアドラにおいてソシオンと社会が脆弱なのは、エネルギー容量が大きく最大であるため、すなわち機能の慣性が大きいためである。これにクアドラの性格も対応する。αは直観的で柔らかく、理念の生成者である。βは論理的で硬く、実用的である。γは決断的で動的、押しが強い。δは倫理的、精神的で、脆弱である。
ソシオン全体を1人のモデルAに見立て、4クアドラを4つの機能位置に対応させる—交替の順序が恣意的な並びではなく、モデルAの情報の流れと同型だ、という主張が法則の中心です。同趣旨の記述は第4章で読んだ論文にもあります。
後続研究者による受容
法則の参照と適用は、後続の論者が引き継ぎました。まず、歴史学の枠組みとの整合の主張です。
結論: クアドラ交替のソシオニクス的構想と、マルクス主義の構成体・階級アプローチ(古典的な形でも、V. L. イノゼムツェフの解釈でも)は、完全に互いに整合する。より広い結論は、社会経済構成体〔原文:ОЭФ〕と発達の年齢段階の比較から引き出せる(中略)情報を持ち、自己組織化の能力を備えたシステムは、特定の発達段階(情報の水準)にあるなら、同じ発達の諸段階を通過し、同様の仕方で情報を処理する。
社会経済構成体の理論と整合するという主張です。理念のスケールへの適用もあります。
理念の進化の過程は、クアドラ交替の法則〔A. V. Bukalov、V. V. Gulenko〕に従い、その発生、具現化から退化に至るまで、4つの段階を通過する。
国家だけでなく、1つの理念の一生も同じ4段階を通る、という拡張です。受容の記録としては、次の証言があります。
A. ブカロフ=V. グレンコのクアドラ交替の法則は、政治学の古典的教科書のうちにも記載されている[195]。それは政治学的、社会学的、歴史学的研究において利用され、論じられている[2, 3, 4, 159, 162, 188, 189, 190, 182, 202]。(中略)一般化されたインテグラル・ソシオニクスに関する研究、およびクアドラ交替の法則に関連した、ソシオンにおける多層的相似性の研究は、1988〜89年、A. V. ブカロフをフラクタル性の原理—個人の心から社会的過程に至るまで、組織化の異なるレベルにおける構造と過程の相似性—の導入へと導いた[43, 42, 50, 91]。
Bukalovの共同研究者による自己申告ですが、政治学の教科書への記載と諸研究での利用という研究史の証言です。
留保
適用には、系列の内側からも留保が付いています。
さまざまな社会で、クアドラ交替の過程は同時には進まず、同じ速度でも進まない。それは、1848〜1849年のヨーロッパにおける革命状況の展開の例によく見てとれる。
交替は世界で一斉に進むのではなく、社会ごとに位相も速度も違う—「いまは全世界がガンマの時代」のような一括の読みを禁じる留保です。そしてもう1つの距離は、この記事の第2章で見たとおり、創始者自身のものです。Aushraは、クアドラ間の矛盾を進歩の源泉と認めつつ、「クアドラに恒久的な社会的役割が固定されているとは思わない」と書いていました。法則としての交替論は、Aushraの慎重論の上に後続世代が建てた建物です。
クアドラ交替論は、ソシオンをモデルAと同型に読む定式(Bukalov–Gulenko)を核に、歴史学の枠組みとの整合の主張(Afonin)、理念のスケールへの適用(Chykyrysova)、教科書への記載という受容の証言(Karpenko)が重なった学説です。この3つはいずれも参照・適用・受容の記録で、交替論を独立に確かめた経験的検証にあたる資料は、当サイトが確認できた範囲にはありません。同時に、社会ごとに位相と速度が違うという留保(Savchenko)と、役割の恒久固定を否定した創始者の距離(Aushra)も系列の内側に残っています。交替論は、社会・組織・理念にまたがって適用され、この記事で読んだ中でもっとも学説の性格が強い部分—これがこの章の中核です。
14クアドラの見分け方
クアドラ帰属の判定の一般論です。何が判定できて、何に引きずられてはいけないか。各クアドラの具体的な見分け方は専用記事の側にあります。
タイプ判定なしにクアドラ判定はできる
- クアドラへの所属の判定は、ソシオニクスのタイプの判定なしに可能である。 2. 人格が自覚的に特定のクアドラと自分を同一視することは、そのタイプに対応すると想定される選好と一致しないことがある。
判定の順序(クアドラが先でよい)と、自己同一視への注意(本人の「自分は〇〇クアドラ」は選好と食い違いうる)が1組で提示されています。順序の根拠は、形成の早さに求められます。
個人のクアドラへの帰属は、具体的な情報代謝タイプ(TIM)への帰属より早期に形成されることが導かれる。すなわち、より一般的な概念であるクアドラはまた進化的により早期のものであり、その4つのTIMによって、より遅い進化発達段階で分化する諸機能の相互作用システムを反映する一定の共通マトリクスを規定する。(中略)その答えは明らかに、個人の心の発達の最も早期の諸段階—おそらくは胚成長段階および臨床的出産段階—における心の形成史にある。
クアドラ帰属はタイプ帰属より早く形成される、という主張です(後半の発生論は仮説の水準です)。Stratiyevskayaが読者に勧めた「タイプより先にクアドラで自分を見出せ」という順序と、実務上は同じ方向を向いています。判定が規定するものの範囲は、こう見積もられています。
クアドラへの所属は、思考の全体的な方向、人生の価値、選好を規定する。
個々の行動や能力ではなく、規定されるのは方向・価値・選好までです。
名称に引きずられない
判定でいちばん起きやすい誤りは、特性名の日常語読みです。
他の若干のレイニン特徴と同様、この特徴の名称は非常に人を惑わせうる。多くの場合、陽気さや深刻さを通常の理解で診断しようとしている。(中略)私の見解からすれば、これは 主観主義者/客観主義者 の特徴である。すなわち、「陽気」とは記述・理論・説明に方向づけられている者である。「深刻」とは客観的世界の論理に方向づけられている者である。本件における名称が不適切であることに同意する。
「陽気」は明るさではなく認識の方向で、名称の不適切さは命名者側が認めています。「明るい人はアルファ・ベータ」「怖い顔の人はベータ」のような、日常語と見た目からの判定は、この特性群では二重に誤ります。
手掛かりと帰属判定を分ける
ここまでの3点を合わせると、実務の順序が決まります。手掛かりと帰属判定は、別のものとして扱います。
手掛かりは、候補を絞るために使うものです。議論の型、笑いの型、本人が心地よいと言う場面、どの記述がしっくりくるかの自己報告—各クアドラの記事が見分け方の章で挙げる行動水準の材料は、すべてここに入ります。手掛かりは当たりをつけるためのもので、それ自体は帰属の根拠になりません。理由は本文が2つ挙げています。Savchenkoの言うとおり、自覚的な自己同一視はそのタイプに想定される選好と食い違うことがあります。Gulenkoの言う「育ちによる」クアドラ性が働いていれば、しっくりくる記述は、生まれたタイプではなく育った環境のクアドラを指します。
帰属判定は、価値要素の配置で行います。4つの価値要素のどの組を自我と超イドに置いているか—第1章の定義そのものです。手掛かりで候補を絞り、この配置で確かめる。順序を逆にして、心地よさから帰属を決めることはしません。
まとめると、クアドラ判定の一般則は4つです。タイプが決まらなくてもクアドラは判定できる(形成が早く、より一般的な概念だから)。本人の自己同一視はそのまま使えない(育ちのクアドラ性と選好は食い違いうる)。特性の名称を日常語で読まない(命名者自身が名称の不適切さを認めている)。そして、心地よさと「しっくりくる」は候補を絞る手掛かりであって、帰属の根拠ではない。手掛かりで当たりをつけ、価値要素の配置で確かめる。これがこの章の中核です。
15注釈
クアドラ論全体の証拠水準と、使い方の注意です。定義から確定するのは第1章の構造とクアドラ特性の値まで、実験と統計は少数で、残りの大半は観察と学説です。ここでは、研究者自身が残した注意を見ていきます。
記述の言語そのものへの注意
著者の少なくはない部分は、一つのダイアドの心のTIMに対するこの種の相互作用(関係)の記述は、自然(日常)言語で、他のダイアドの心のTIMのアスペクト構造の心的機能の相互作用の意味的特異性を明らかに反映しないことに、自覚していないようである[^122]。換言すれば、ダイアド「直観論理外向(ILE) — 感覚倫理内向(SEI)」における双対関係の記述は、意味的(意味内容で)、ダイアド「論理感覚外向(LSE) — 倫理直観内向(EII)」における双対関係の記述とは本質的に異なる。心のような複雑な対象を表現(記述)するためにこうした自然(日常)言語を使用することについては、私たちは既に上で述べた(第2、5.4節参照)。人間関係のような、より複雑な現象に対して、記述的、自然言語によるアプローチの受け入れ難さがさらに明白である。
「双対関係」という同じラベルでも、ILE–SEIの双対とLSE–EIIの双対は中身が本質的に違い、日常言語の記述はその差を運べない—関係やクアドラの一般記述そのものの限界を、システム論の側から突く注意です。同じ趣旨を、Filatovaは実例で書いています。
私たちはすでに何度か、ソシオニクスは心理タイプを「他の条件がすべて等しいものとして」扱うのだ、と述べてきた。スカーレットとレットは、同じ心理タイプの代表者でありながらも、完全に同一ではない。第一に、彼らには性差がある。第二に、彼らは異なるサブタイプに属している—これについては本書の次の節で述べることになる。さらに、レットはスカーレットよりもかなり年上であるため、彼女はまだ自分ではよく分かっていないこと、まだ自分自身の意見を形成していないことについて、彼の考えを取り入れることになる。
タイプもクアドラも「他の条件がすべて等しいものとして」の記述で、性別・サブタイプ・年齢・経験の差は消えません。方法の選択については、応用側の整理があります。
集団内の状況のソシオニクス手段によるモデリングは二つの主要な道—ソシオニクス構造(クアドラ、クラブ、気質タイプ)に基づく小集団形成、およびグループメンバーの相互類型関係の分析—のいずれかで進めることができる。アプローチ選択の決定的要因は設定された目的である。
クアドラは集団を扱う2つの道の1つにすぎず、選択は目的で決まる—クアドラ万能論への、応用側からの歯止めです。
使い方への警告
タイプ間の相性に関する思想を普及する過程で、ある現象が現れた。それは「類型論的ショーヴィニズム」のようなものとして記述しうる。(中略)「間違ったタイプ」や「他のクアドラ」に属するように思える人々を遠ざける必要がない(中略)各人は何らかの情報を発信しており、通常それは、まさにあなたがその人と交流するその瞬間にあなたが必要としている情報なのである。受け取り方を学ぶ必要がある。
クアドラ論の普及自体が「他のクアドラを遠ざける」誤用を生んだ、という当事者の警告です。クアドラへの偏見が観察に反する実例も、機関誌に残っています。
ちなみに、βが教条主義や「敵探し」に傾きやすいという主張に対しては、ソシオニクスの歴史そのものが反対の証言をする。A. V. Bukalov—V. V. Gulenkoのクアドラ交替の法則に完全に一致して、ソシオニクスへクアドラβから最初に来たのは、IEIタイプの人々—S. E. KashnitskiyとG. A. Shulmanだった。
「ベータは教条的」という通俗の像に、学派の歴史そのものが反例を出している—クアドラの記述を個人への断定に使うと、こういう形で外れる、という実例です。研究水準の総括は、Yermakの評価(各専用記事の注釈の章で引用した「いくつかの観察は既にある」)と同じです。理論的にも実践的にも研究は不十分で、あるのは観察の蓄積と少数の実験—この水準の明示が、系列の内側から出ています。
クアドラ論の証拠は、定義から確定する構造、少数の実験と統計(Reininの小集団実験と教育・病棟応用、キエフ学派の夫婦統計と集団実験)、複数の資料に反復する観察、そして学説に分かれます。量がいちばん多いのは学説で、交替論・次元性・社会的使命がここに入ります。研究者自身が残した注意は一貫しています—同じラベルの関係でも中身は違い、記述は「他の条件が等しいものとして」であり、クアドラは道具の1つにすぎず、人を遠ざける根拠にしてはならない。クアドラ論の正しい使い方は、場面の理解と自己理解の道具までで、人の選別と断定には届かない—これがこの章の中核です。
164つのクアドラへ
ここまでがクアドラという概念の共通の土台です。それぞれのクアドラが実際にどんな人たちなのか(集まりの雰囲気、大事にすること、決め方、苦手)は、4つの専用記事で、研究者の記述を逐語で読みながら出しています。
アルファクアドラ詳細解説 — ILE・SEI・ESE・LII。価値要素はNe(外向直観)・Ti(内向論理)・Si(内向感覚)・Fe(外向倫理)。制限のない議論と着想、場の明るさと快適さが記述の中心です。交替論では、着想が生まれる発生の段階を担う側に置かれます。Stratiyevskayaは、発言を遮られることをこのクアドラの負担として挙げています。
ベータクアドラ詳細解説 — EIE・LSI・SLE・IEI。価値要素はSe(外向感覚)・Ti(内向論理)・Ni(内向直観)・Fe(外向倫理)。力の現実と構造の規律、時代の流れと感情の共有が記述の中心です。交替論では、拡張と国家建設の段階を担う側に置かれます。Stratiyevskayaは、自分の弱さを認めることへの恐怖をこのクアドラの負担として挙げています。
ガンマクアドラ詳細解説 — SEE・ILI・LIE・ESI。価値要素はSe(外向感覚)・Fi(内向倫理)・Ni(内向直観)・Te(外向論理)。実行の力と時間の読み、成果の効率と個別の信頼が記述の中心です。交替論では、既成のものを作り直す改革の段階を担う側に置かれます。Stratiyevskayaは、決定的な瞬間に自分の蓄えを開けないことをこのクアドラの負担として挙げています。
デルタクアドラ詳細解説 — LSE・EII・IEE・SLI。価値要素はNe(外向直観)・Fi(内向倫理)・Si(内向感覚)・Te(外向論理)。実務の確かさと個別の誠実さ、可能性の育成と穏やかな快適さが記述の中心です。交替論では、成果を維持し熟成させる円熟の段階を担う側に置かれます。Stratiyevskayaは、自分の空間と内的自由を侵されることをこのクアドラの負担として挙げています。
自分のクアドラが分からない場合は、Stratiyevskayaの勧めのとおり、タイプより先にクアドラから当たる順序が使えます。4つの記事の第1章を読み比べるところから始めてください。確かめる材料は価値要素の配置です(第14章)。
17引用と記述の方法
この記事と4つのクアドラ専用記事は、同じ方法で書かれています。引用をどこから取り、どう訳し、どこまでを根拠として扱ったかをまとめます。
引用の扱い
引用は、当サイトで確認できた範囲の原資料からの逐語です。ロシア語資料は訳出の上で掲載し、訳文が原文のどの箇所かを管理した状態で照合しています。省略は(中略)で示します。モデルAのブロック名とアウシュラ旧称の表記は揃えて表示します(ブロック名を自我・超自我・超イド・イドへ、サジェスティブ・プロダクティブをサジェスティヴ・プロダクティヴへ。底本の綴りは各引用の「原文を表示」で確認できます)。原文の記号表記(▲や□など)は原則そのまま掲げ、直後の〔Ne〕のような角括弧で読みを添えます。キリル文字の語句と、タイプの愛称(ドン・キホーテなど)は本文に出さず、注記の形で原語を保持します。出典は各引用の直下に、著者・題・年・箇所まで記します。
当サイトの思索の表示
原資料のどれにも書かれていない結び付けは、当サイトの思索です。複数の学説を1つの因果でまとめる、別々の記述を1つの図式に並べる、研究者ごとの力点の違いに理由をつける—こうした記述がこれにあたります。該当する箇所には、その手前に「ここからは当サイトの思索です」と書きます。
引用の射程
引用が支える範囲は、その著者、対象、条件、比較軸までです。一部の文章が支える主張を段落全体へ広げず、研究者の評価を標準構造へ置き換えません。異なる著者が同じ語を使う場合も、説明対象と理論上の意味が一致するかを分けます。ある研究者がその論点に触れていないことは、同意にも反対にも数えません。
用語と表記
- 情報要素:Ne(外向直観)、Ni(内向直観)、Se(外向感覚)、Si(内向感覚)、Te(外向論理)、Ti(内向論理)、Fe(外向倫理)、Fi(内向倫理)。
- 機能位置:主導機能/創造機能/規範機能/脆弱機能/暗示機能/動員機能(活性化)/観察機能(無視)/実演機能(デモ)。
- クアドラ特性:正式な軸名は民主/貴族、主観主義/客観主義、賢明/果敢の三組です。
- 役割:規範機能、機能的役割、社会的役割は別の概念です。モデルAの超自我とタイプ間の超自我関係も別の概念です。訳語が似ていても、原語・著者・説明範囲が異なる語は区別します。
資料には、同じ側を指す別の名前が並びます。訳語はこの記事の表記に揃えてあります。
| 表記 | 資料に現れる別名 |
|---|---|
| 民主/貴族 | 個人主義/集団主義 |
| 陽気/深刻 | 主観主義/客観主義、活気/重厚 |
| 賢明/果敢 | 道理/決断、周辺/中心 |
- タイプ間の関係:双対・活性化・鏡像・同一・衝突・準同一・準双対・幻想・協力・同属・超自我・消火・監督・被監督・恩恵・被恩恵の16種。引用中の関係名もこの表記に揃えています。
資料の範囲
素材は、Aushraの著作と書簡、Reinin・Bukalov・Stratiyevskaya・Filatova・Karpenko・Gulenko・Yermakの著作・論文、そして国際ソシオニクス研究所の機関誌に掲載されたクアドラ論です。当サイトで本文を確認できた範囲に限り、題名や書誌だけが知られている資料の内容は主張の根拠にしません。
+索引(引用文献)
- [1]アウシュラ『人類のソシオン的本性』(1995年)本文 本文へ
- [2]アウシュラ『レイニン特性理論』(1998年)第4部 本文へ
- [3]アウシュラ『レイニン特性理論』(1998年)第4部 本文へ
- [4]アウシュラ『レイニン特性理論』(1998年)第6部 本文へ
- [5]アウシュラ『レイニン特性理論』(1998年)第6部 本文へ
- [6]アウシュラ『レイニン特性理論』(1998年)第6部 本文へ
- [7]アウシュラ『レイニン特性理論』(1998年)第6部 本文へ
- [8]アウシュラ『ソシオニクス入門』(原題:Соционика: Введение、1998年)第6部 タイプ間関係理論 II-2 本文へ
- [9]アウシュラ『ソシオニクス 心理タイプ・テスト』(原題:Соционика: Психотипы. Тесты、1998年)付録II「自然な四元化」 日本語稿のタイプ記号は査読未完了 本文へ
- [10]アウシュラ『ソシオニクス 心理タイプ・テスト』(1998年)付録II「自然な四元化」 本文へ
- [11]アウシュラ『レイニン特性理論』(1998年)第5部 本文へ
- [12]Reinin(聞き手: Vladimir Mironov)「二分法的特徴の理論の創造について」(原題:О создании теории дихотомических признаков)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №209、pp. 67–69(2006年) 本文へ
- [13]Reinin(聞き手: Vladimir Mironov)「二分法的特徴の理論の創造について」(原題:О создании теории дихотомических признаков)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №209、pp. 67–69(2006年) インタビュー 出典リンク 本文へ
- [14]Reinin(聞き手: Vladimir Mironov)「二分法的特徴の理論の創造について」(原題:О создании теории дихотомических признаков)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №209、pp. 67–69(2006年) 本文へ
- [15]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Socionics: Typology. Small Groups.、2010年)小集団の形態論 本文へ
- [16]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Socionics: Typology. Small Groups.、2010年)ソシオンの空間モデル 本文へ
- [17]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Socionics: Typology. Small Groups.、2010年)小集団の形態論 本文へ
- [18]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Socionics: Typology. Small Groups.、2010年)小集団の形態論 本文へ
- [19]Bukalov/Karpenko/Chikirisova『ソシオニクス: 心的構造と対人関係予測の効果的理論』(原題:Socionics: the effective theory of the mental structure and the interpersonal relations forecasting、刊年不詳) 本文へ
- [20]Bukalov「インタータイプ関係の記述」(原題:Описания интертипных отношений)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №126、pp. 19–30(2012年) 出典リンク 本文へ
- [21]Bukalov「インタータイプ関係の記述」(原題:Описания интертипных отношений)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №126、pp. 19–30(2012年) 出典リンク 本文へ
- [22]Bukalov「インタータイプ関係の記述」(原題:Описания интертипных отношений)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №126、pp. 19–30(2012年) 出典リンク 本文へ
- [23]Bukalov「インタータイプ関係の記述」(原題:Описания интертипных отношений)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №126、pp. 19–30(2012年) 出典リンク 本文へ
- [24]Bukalov「情報代謝機能の形成メカニズムについて—個体誕生過程における機能形成」(原題:О механизме формирования функций информационного метаболизма в процессе рождения индивидуума)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №168、pp. 19–34(1996年) 本文へ
- [25]Bukalov「インタータイプ関係の記述」(原題:Описания интертипных отношений)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №126、pp. 19–30(2012年) 出典リンク 本文へ
- [26]Bukalov/Karpenko/Chikirisova『夫婦ペアにおけるタイプ間関係の統計』(原題:Statistics of intertype relationships in married couples、刊年不詳) 本文へ
- [27]Bukalov/Karpenko/Chikirisova『夫婦ペアにおけるタイプ間関係の統計』(原題:Statistics of intertype relationships in married couples、刊年不詳) 本文へ
- [28]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались、刊年不詳)第I部 本文へ
- [29]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались、刊年不詳)第I部 本文へ
- [30]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались、刊年不詳)第I部 本文へ
- [31]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались、刊年不詳)第II部 本文へ
- [32]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались、刊年不詳)第II部 本文へ
- [33]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались、刊年不詳)第I部 本文へ
- [34]Filatova『ソシオニクスの鏡の中の人格』(原題:Личность в зеркале соционики、2001年)第2部第2章 本文へ
- [35]Filatova『ソシオニクスの鏡の中の人格』(原題:Личность в зеркале соционики、2001年)第2部第3章第1節 本文へ
- [36]Filatova『ソシオニクスの鏡の中の人格』(原題:Личность в зеркале соционики、2001年)第2部第3章第2節 本文へ
- [37]Filatova『ソシオニクスの鏡の中の人格』(原題:Личность в зеркале соционики、2001年)第2部第3章第1節 本文へ
- [38]Filatova『ソシオニクスの鏡の中の人格』(原題:Личность в зеркале соционики、2001年)第2部第3章第2節 本文へ
- [39]Karpenko「情報流アスペクトによるクアドラ順位づけについて」(原題:О ранжировании квадр по аспектам информационного потока)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №154、pp. 28–39(2002年) 出典リンク 本文へ
- [40]Karpenko「ソシオンのグループ構造、ソシオニクス的基底」(原題:Групповая структура социона, соционические базисы)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №170(1996年) 本文へ
- [41]Karpenko「ソシオンのグループ構造、ソシオニクス的基底」(原題:Групповая структура социона, соционические базисы)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №170(1996年) 本文へ
- [42]Karpenko「レイニン特性: 起源・存在・応用」(原題:Признаки Рейнина: происхождение, существование, применение)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2002年) 本文へ
- [43]Karpenko「レイニン特性: 起源・存在・応用」(原題:Признаки Рейнина: происхождение, существование, применение)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2002年) 本文へ
- [44]Karpenko「Bukalov:科学伝記。第2部」(原題:Букалов Александр Валентинович: научная биография. Часть 2)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №369、pp. 23–48(2022年) 出典リンク 本文へ
- [45]Karpenko「Bukalov:科学伝記。第1部」(原題:Букалов Александр Валентинович: научная биография. Часть 1)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №362、pp. 15–32(2022年) 出典リンク 本文へ
- [46]Gulenko『64の肖像』(2019年)クアドラ論 本文へ
- [47]Gulenko「クアドラ価値—社会的不平等の心理学的ルーツ」(原題:Квадральные ценности. Психологические корни социального неравенства)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №106(2000年) 本文へ
- [48]Gulenko『64の肖像』(2019年)クアドラ論 本文へ
- [49]Gulenko「クアドラ価値—社会的不平等の心理学的ルーツ」(原題:Квадральные ценности. Психологические корни социального неравенства)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №106(2000年) 本文へ
- [50]Gulenko「クアドラ価値—社会的不平等の心理学的ルーツ」(原題:Квадральные ценности. Психологические корни социального неравенства)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №106(2000年) 本文へ
- [51]Gulenko『64の肖像』(2019年)クアドラ論 本文へ
- [52]Gulenko『64の肖像』(2019年)クアドラ論 本文へ
- [53]Yermak『人を理解することを学ぶには』(原題:Как научиться понимать людей、2005年)第8章 本文へ
- [54]Yermak『人を理解することを学ぶには』(原題:Как научиться понимать людей、2005年)第8章 本文へ
- [55]Yermak『人を理解することを学ぶには』(原題:Как научиться понимать людей、2005年)第8章 本文へ
- [56]Tumolska/Abramov/Eglit「ソシオニクスにおける「価値」「反価値」「クアドラ的無能力領域」の概念について」(原題:О понятиях «ценность», «антиценность» и «область квадральной некомпетентности» в соционике)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №4、pp. 33–39(2016年) 本文へ
- [57]Tumolska/Abramov/Eglit「ソシオニクスにおける「価値」「反価値」「クアドラ的無能力領域」の概念について」(原題:О понятиях «ценность», «антиценность» и «область квадральной некомпетентности» в соционике)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №4、pp. 33–39(2016年) 本文へ
- [58]Tumolska/Abramov/Eglit「ソシオニクスにおける「価値」「反価値」「クアドラ的無能力領域」の概念について」(原題:О понятиях «ценность», «антиценность» и «область квадральной некомпетентности» в соционике)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №4、pp. 33–39(2016年) 本文へ
- [59]Paul Tsypin「機能の符号とクアドラ的世界観」(原題:Знаки функций и квадровое мировоззрение)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №205、pp. 14–17(2006年) 本文へ
- [60]Shekhter/Kobrinskaya「ソシオニクスにおける小集団」(原題:Малые группы в соционике)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №174、pp. 64–67(1997年) 本文へ
- [61]アウシュラ『レイニン特性理論』(1998年)第4部 本文へ
- [62]Gulenko『64の肖像』(2019年)クアドラ論 本文へ
- [63]Gulenko『64の肖像』(2019年)クアドラ論 本文へ
- [64]Gulenko『64の肖像』(2019年)クアドラ論 本文へ
- [65]Gulenko『64の肖像』(2019年)クアドラ論 本文へ
- [66]Yurii P. Minaiev「一つの式によるソシオン二分特性表」(原題:Таблица признаков дихотомии социона в одной формуле)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №143、pp. 54–59(2011年) 本文へ
- [67]Bukalov/Karpenko/Chikirisova『ソシオニクス: 心的構造と対人関係予測の効果的理論』(原題:Socionics: the effective theory of the mental structure and the interpersonal relations forecasting、刊年不詳) 本文へ
- [68]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались、刊年不詳)第II部 本文へ
- [69]Bukalov/Karpenko/Chikirisova『ソシオニクス: 心的構造と対人関係予測の効果的理論』(原題:Socionics: the effective theory of the mental structure and the interpersonal relations forecasting、刊年不詳) 本文へ
- [70]S. Kashnitskiy「調和的絶対者としてのソシオン」(原題:Социон как гармонический абсолют)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №176、pp. 38–43(1997年) 本文へ
- [71]Bukalov「4つの進化段階とクアドラ交替の法則について」(原題:О четырех эволюционных стадиях развития и законе сменяемости квадр)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №165(1995年) 本文へ
- [72]Vyacheslav Afonin「ソシオニクスの社会哲学的構想をめぐって。長期・中期・短期の歴史的展望におけるクアドラの交代」(原題:К вопросу о социально-философской концепции соционики)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №159、pp. 36–44(2009年) 本文へ
- [73]Galina Chykyrysova「ソシオン群、ソシオンモデル、人間におけるソシオンタイプの発現」(原題:Соционы, модель социона, проявление типов соционов в человеке)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №171、pp. 19–26(1996年) 本文へ
- [74]Karpenko「Bukalov:科学伝記。第2部」(原題:Букалов Александр Валентинович: научная биография. Часть 2)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №369、pp. 23–48(2022年) 出典リンク 本文へ
- [75]Sergei Savchenko「クアドラの進化と交代」(原題:Эволюция и сменяемость квадр)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №107、pp. 37–40(2000年) 本文へ
- [76]Sergei Savchenko「クアドラの進化と交代」(原題:Эволюция и сменяемость квадр)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №107、pp. 37–40(2000年) 本文へ
- [77]Bukalov「情報代謝機能の形成メカニズムについて—個体誕生過程における機能形成」(原題:О механизме формирования функций информационного метаболизма в процессе рождения индивидуума)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №168、pp. 19–34(1996年) 出典リンク 本文へ
- [78]Yuliya Grom「関係の一種・世界認識の方法としての対立—ベータクアドラとデルタクアドラの関係を例に」(原題:Конфликт как вид отношений и способ познания мира)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №156、pp. 7–17(2009年) 本文へ
- [79]Reinin「レイニン特徴をめぐる議論への若干の覚書」(原題:Некоторые заметки к дискуссии о признаках Рейнина)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2003年) 本文へ
- [80]Yermak『人を理解することを学ぶには』(原題:Как научиться понимать людей、2005年)第8章 本文へ
- [81]Filatova『ソシオニクスの鏡の中の人格』(原題:Личность в зеркале соционики、2001年)第2部第3章第2節 本文へ
- [82]Bukalov/Karpenko「学術的科学分野としてのソシオニクス」(原題:Соционика как академическая научная дисциплина)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 pp. 5–20(2013年) 本文へ
- [83]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Socionics: Typology. Small Groups.、2010年)ソシオンの空間モデル 本文へ
- [84]Yuliya Grom「関係の一種・世界認識の方法としての対立—ベータクアドラとデルタクアドラの関係を例に」(原題:Конфликт как вид отношений и способ познания мира)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №156、pp. 7–17(2009年) 本文へ
