第7 観察機能
普段は使用を優先しない
強いながらに特別視しない
01観察機能とは
観察機能はモデルAの8つの機能の7番目です。主導機能と同じ要素の反対向きが入り、できるのに関心がなく、ふだんは使わない機能とされます。ILE(直観論理外向)なら主導機能がNe(外向直観)、観察機能はNi(内向直観)です。
強い機能ですが価値を置きにくく、主導機能のうしろで背景として働きます。使わされると退屈に感じますが、危険に気づいて近しい人に忠告するときには使われるとされます。
次元性という見方では観察機能は3次元です。自分の経験と社会的規範に加えて、その場の状況に合わせて使えます。創造機能(2)と同じ幅を持ちながら、使う場面を絞っている機能です。
02研究者はどう書いたか
観察機能の呼び名は研究者ごとに違います。無視機能、観察機能、制限機能。指しているものは同じで、できるのに使わない機能です。
アウシュラ(Aushra Augustinaviciute)は著作『機能の理論』でこの機能を「第5機能」と呼びます。アウシュラの番号は現行と違い、『機能の理論』の「第5機能」が現行の観察機能(7)です。
要約:第5機能は社会のニーズの自覚化の弱い知覚と、それの意志的実現の機能。
「社会のニーズの自覚化の弱い知覚と、それの意志的実現」。節の本文には、この機能の見え方が書かれています。
このアスペクトは第1アスペクトに対する恒常的な背景として知覚される。深い認識はなく、このアスペクトは「自分のもの」としてのみ存在すると言ってよい。他者のことはこのアスペクトについてきわめて稀にしか評価しない。あるがままに知覚する。
「第1アスペクトに対する恒常的な背景として知覚される」「他者のことはこのアスペクトについてきわめて稀にしか評価しない」。主導機能の背景にあって、人を評価する物差しにはしない機能です。
Stratiyevskayaは著書『お別れしないために』で、観察機能と規範機能の対応を次のように書きます。
第5アスペクトが第1のアスペクトを補完するのと同じように、第6アスペクトは同じ徴標で第2を補完し、第7は第3を補完し、第8は第4アスペクトを補完するだろう。
「第7は第3を補完し」。観察機能には規範機能を補完する要素が入る、という対応です。
Filatovaは著書『ソシオニクスの鏡の中の人格』で、下の環の機能について次のように書きます。
下の環の残り三つの機能については、それらもまた安定的に活性化しうることが明らかになっており、その結果、私たちは同じタイプの実にさまざまなバリエーションを手にすることになる。
Filatovaは観察機能を個別には論じず、下の環の機能も安定して活性化しうると書いています。
Bukalovは8つの機能の呼び名を並べる中で、この機能を「コントロール」と書きます。
最初から始めるなら、もちろん思い出すのは、人間 ― より正確にはその情報代謝タイプ ― には、第1機能 ― 4次元、第2 ― 3次元、第3 ― ロール、2次元、第4 ― 機能は1次元、あるいは「最も抵抗の少ない場所」とも比喩的に呼ばれる:つまり弱く非常に敏感な機能。第5機能 ― 暗示的、または示唆の機能、第6 ― 活性化、活性化の機能、第7 ― コントロールし、第8 ― デモンストレーションのもの。
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Если мы начнем с самого начала, то мы конечно вспомним, что у человека, точнее его типа информационного метаболизма, есть 1-я функция — 4-мерная, у него есть 2-я — 3мерная, 3-я — ролевая, 2-мерная, 4-я — функция 1-мерная, или, как ее образно еще называют, «место наименьшего сопротивления»: то есть функция слабая и очень чувствительная. 5я функция — суггестивная, или внушения, 6-я — активационная, функция активации, 7-я — контролирующая и 8-я — демонстрационная.
呼び名は違いますが、強いが価値を置かず、必要なときだけ使う機能という点はほかの研究者と同じです。
03ほかの機能との関係
観察機能は奇数の系列に入ります。主導機能(1)、規範機能(3)、暗示機能(5)と同じ系列で、どれも主導機能の要素を裏返して作られる機能です。
暗示機能(5)
観察機能と対になる要素。S⇄NもしくはT⇄F。観察機能がNiなら暗示機能はSi。自分では出せず人からもらいたい情報です。
主導機能(1)
同じ要素の反対向き(i⇄e)です。観察機能がNiなら主導機能はNe。いちばん強く、自分から使う側です。
規範機能(3)
要素も向きも反対。観察機能がNiなら規範機能はSe。求められたときに短い間だけ形を保つ側で、双対関係の相手はこれを観察機能に持っています。
偶数の機能は別の系列です。主導機能が「何を見るか」なら創造機能は「どうやるか」、脆弱機能(4)、動員機能(6)、実演機能(8)は創造機能から同じ規則で決まります。導き方の全体はソシオニクスの覚え方で説明しています。
04情報要素と組み合わせると
観察機能に入る要素ごとに、扱えるのに優先しない領域が変わります。該当するタイプは2つずつです。
05まとめ
観察機能はできるのに関心がなく、ふだんは使わない機能です。主導機能の背景で働き、必要なときだけ出てきます。
呼び名は研究者で違います。アウシュラは「恒常的な背景」、Stratiyevskayaは「第3を補完する」、Filatovaは「下の環の機能」、Bukalovは「コントロール」。どれも強いが価値を置かない機能として書いています。
+索引(引用文献)
- [1]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика、刊年不詳) 「第5機能」の節(要約) 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [2]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика、刊年不詳) 「第5機能」の節 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [3]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались、刊年不詳)第I部 理論編「超イド・レベル」 本文へ
- [4]Filatova『ソシオニクスの鏡の中の人格』(原題:Личность в зеркале соционики、2001年)第III部 第1部 本文へ
- [5]Bukalov「職業的成功とソシオニクス・タイプ」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2023年) 本文へ
