INFPと 兄弟|大人に なってから 話せるようになる 理由

INFPは、大人になってから兄弟姉妹と話せるようになった、と言われることがあります。子どものころは同じ家にいても、会話が多いほうではありません。仲が悪かったのではなく、話すきっかけの作り方が違っていた場合もあります。この記事では、子どものころの過ごし方と、大人になってからの距離の取り方を、タイプの仕組みから説明します。
勝ち負けより、その日の扱われ方を覚えている
子どものころの遊びで、INFPは勝ち負けをあまり気にしません。それよりも、誰かが輪に入れていないことや、投げられた一言のほうが強く残ります。兄弟姉妹が忘れたころに、そのときのやり取りを覚えていると分かる場面もあります。順番や分け前の話でも、量より、その決め方が公平だったかを見ています。
INFPに対応するタイプは、Fi(内向倫理)を主導機能に持つとされます。主導機能は、最も自然に使う情報の入り口です。何が起きたかより、そこに表れた相手の態度や、2人の間の距離のほうが先に入ってきます。同じ日の出来事でも、覚えている中身が兄弟姉妹とは違ってきます。
兄弟姉妹の側は、その場かぎりのやり取りのつもりでいます。本人の中では、その一場面が長く残り、相手への見方にも影響します。責めるでもなく、口に出すでもないまま、距離だけが少し変わる場面もあります。あとで理由を聞かれても、うまく説明できないことがほとんどです。
今の姿だけで、兄弟の話を終えない

大人になると、INFPは兄弟姉妹の近況を細かく追うことはしません。それでも、相手が行き詰まっている話を聞くと、別のやり方を一緒に考え始めます。今のまま続けるのが難しくても、形を変えて残せる部分はあります。相手が諦めかけていたことを覚えていて、あとから持ち出す場面もあります。
INFPに対応するタイプは、Ne(外向直観)を創造機能に持つとされます。創造機能は、主導機能で受け取ったものを外へ出すときの道具です。この人が大事にしているものという感覚が、別の選択肢を挙げる形になって出てきます。励ますというより、その人に合いそうな道を並べる話し方です。
兄弟姉妹には、結論を急がずに聞いてくれる相手として映ります。一方で、その日のうちに答えが欲しい相手には、遠回りにも感じられます。INFPの側は、どれを選ぶかより、何を大事にしたいのかを先に確かめています。同じ相談でも、求められている速さによって受け取られ方が変わります。
強い声で押し切られると、その場では言い返せない

きょうだいげんかで、声の大きいほうに押し切られる場面があります。自分が正しいと思っていても、その場では言葉が出てきません。実家で予定を決めるときも、押しの強い相手に合わせて返事をしてしまいます。数日たってから、あのとき言いたかったことがまとめて浮かんできます。
INFPに対応するタイプは、Se(外向感覚)を脆弱機能に持つとされます。脆弱機能は最も苦手な位置で、求められると処理が止まります。その場の勢いに合わせて即答することが、この位置の負担そのものです。相手に責める気がなくても、詰めていく速さだけで話が進まなくなります。
黙ったINFPは、納得したわけでも、話を打ち切りたいわけでもありません。何から話すかの順番を探している時間です。場所を変え、声の調子を落として聞き直すと、別の答えが返ってきます。口で言うより、文章のやり取りのほうが本当のところが出る場合もあります。
段取りを引き受けてくれる兄弟は、ありがたい
INFPが楽になる関わりに、手順を具体的に決めてくれる兄弟姉妹がいます。引っ越しや旅行の計画で、何から始めればいいかが決まらない場面です。そこで、申し込みの期限や、必要なものを先に並べてもらえると前へ進みます。やりたい気持ちがはっきりしていても、そこで止まることは珍しくありません。
INFPに対応するタイプは、Te(外向論理)を暗示機能に持つとされます。暗示機能は、自分では十分に扱えないけれど、人からもらうと安心する情報の位置です。費用の見積もりや、締め切りの管理は関心の外に置かれがちです。それを引き受けてくれる相手がいると、考えていたことが実際の形になります。
兄弟姉妹との間では、この分担が自然に決まる場合もあります。INFPが何のために行くのかを決め、相手が今週やることを切り分ける形です。担当が分かれていると、意見が違うときの話し合いも進めやすくなります。会う予定そのものも、そうして具体的に決まっていきます。
相手のタイプで、付き合い方は変わる

ここまでは、INFPの側から見た話です。兄弟姉妹が何を大切にするかで、同じやり取りでも受け取り方は変わります。気持ちを聞いてから決める人もいれば、先に予定を固めたい人もいます。同じ沈黙を、考えている時間と見る人もいれば、返事がないと受け取る人もいます。
ソシオニクスでは、2人のタイプの組み合わせを関係として16種類に分けて考えます。兄弟姉妹であっても、この関係の種類は変わりません。相性の良し悪しを決めるためではなく、どこで食い違いやすいかを先に知るための考え方です。相手のタイプが分かるなら、その関係のページから2人の間で起きやすいことを読めます。
兄弟姉妹がESTJなら双対関係で、互いの暗示機能を主導機能で補い合うとされます。兄弟姉妹がENFPなら鏡像関係で、同じ情報要素を持ちながら使い方が鏡のように反転しています。互いの考えを深く理解できる一方、弱点も共通していて補い合いにくいとされます。兄弟姉妹がISTPなら超自我関係で、互いの強みが相手の最も意識的に苦手な部分を刺激します。尊敬はするものの、いっしょにいると窮屈さを感じやすいとされます。兄弟姉妹がESTPなら衝突関係で、大事にするものが正反対になりやすい組み合わせです。
INFPは兄弟からどう見えるか
兄弟姉妹から見たINFPは、昔の話をよく覚えている人とも映ります。何気なく言ったことや、そのときの様子まで細かく残っています。自分が忘れていた出来事を、意味のある話として聞かされる場面もあります。大きな言葉で気持ちを示すことは少なくても、選ぶ贈り物に気遣いが表れます。
一方で、何を考えているのか分かりにくいと言われることもあります。その場では言わずに持ち帰るため、順調に見えていた時期に差が広がる場合もあります。落ち着いた場所で、2人だけで話す時間があると、この差は縮まります。連絡の頻度より、どんな話をした日があったかのほうが親しさに表れます。
ソシオニクスで見ると
INFPは、ソシオニクスではEIIに対応します(内向タイプは末尾の文字の読み方が違うため、対応表はMBTI®との違いで確かめてください)。EIIの主導機能はFi(内向倫理)、創造機能はNe(外向直観)です。 この記事で挙げた傾向の多くは、この2つの位置から説明されます。逆にSe(外向感覚)は脆弱機能で、 ここを求められる場面が負担になりやすいとされます。
相手のタイプが分かるなら、2人の関係の種類で読めます。兄弟・姉妹でよく話題になる4つの関係と、EIIにとっての相手を挙げます。
全16タイプとの組み合わせはEIIの相性一覧にあります。
よくある質問
INFPは兄弟姉妹と仲が悪くなりやすいのですか?
タイプで兄弟姉妹の仲が決まる、という話ではありません。同じ家で育っても、受け取りやすい情報が違えば、覚えている出来事の種類も分かれます。会話が少ない時期があっても、話し方が変わると受け取られ方も変わります。
きょうだいげんかで黙るのは、認めたということですか?
その場で答えを出すよう求められて、処理が止まっている場合があります。この記事で挙げた脆弱機能の負担が、そのまま沈黙として表れている場面です。時間を置いてから静かな場所で聞き直すと、言葉が出てきます。
大人になってから話せるようになるのは、なぜですか?
別々に暮らすと、その場で結論を迫られる場面そのものが減ります。会う頻度は下がっても、落ち着いて話せる時間は取りやすくなります。距離が離れたことと、話せるようになったことは同時に起きています。
まとめ
INFPと兄弟姉妹の食い違いは、仲の良し悪しではなく、受け取りやすい情報の違いから起きているとされます。子どものころは扱われ方をよく覚えていて、大人になってからは相手の別の可能性を一緒に考えます。強い声で押し切られると言葉が止まること、段取りを引き受けてもらえると動き出しやすくなることにも、はっきりした差があります。相手のタイプが分かるなら、2人の関係の種類から読むと、もう一段具体的になります。
