ESTPと 親の 関係|考える 前に 動く、が 落ち着きが ないと 見える 仕組み

ESTPと親の話で多いのは「悪気はないのに、落ち着きがない、言い方がきついと言われる」というものです。反抗しているわけでも、親を軽んじているわけでもありません。この記事では、その食い違いがどこから来るのかを、タイプの仕組みから3つの場面に分けて説明します。負担になる言い方と、受け取りやすい関わり方を、位置ごとに分けて挙げます。
考える前に体が動く、が落ち着きがないと見える
ESTPの子どもは、状況を見た瞬間に動き出しやすいとされます。「やってみないと分からない」と、説明を最後まで聞く前に手を出します。親の目には「落ち着きがない」「先に考えなさい」と映りますが、本人の内側では動くことが考えることと同じです。止まって考えるより、一度動いてみたほうが状況が早く分かる、というのが本人の実感に近いとされます。
ESTPに対応するタイプの主導機能はSe(外向感覚)で、今この瞬間に目の前で起きていることが、最も自然に入ってくる情報だとされます。誰がその場を動かしているか、今どこに力をかければ動くかを、見た瞬間に掴みます。掴んだ以上、動かずにいるほうが本人には不自然です。
親が「じっとしていなさい」「まず考えなさい」と言うとき、本人は考えていないのではなく、動きながら状況を確かめています。動くこと自体を止められると、状況を掴む手段ごと取り上げられたように感じます。「ここまでは動いていい」と範囲で示されると、同じ制止でも受け取りやすくなるとされます。
結論から言う、が言い方がきついと言われる

親の言い方で負担になりやすいのは、「そんな言い方はない」「少しは相手の気持ちを考えて言いなさい」という形です。ESTPは、曖昧な言い方を省き、結論から直接言うとされます。
これは、ESTPに対応するタイプの創造機能がTi(内向論理)で、掴んだ状況を筋道で整理し、結論だけを短く出すためです。「こうすれば済む」と分かった時点で、そのまま口に出します。本人にとっては最短で伝えたつもりでも、親には配慮を省いた物言いに聞こえます。
逆に、親が「言っていることは分かる、言い方だけ変えよう」と、内容と言い方を分けて返すと、ESTPは受け取りやすくなることがあります。中身まで否定されると、正しいことを言ったのに叱られた、という納得のいかなさだけが残ります。言い方の指摘は、中身を認めたあとに置くと通りやすいとされます。
気持ちを聞かれると、答えに時間がかかる

家庭の中で「本当はどう感じているの」「あなたはその人のことをどう思っているの」と問われる場面は、ESTPにとって最も負担の大きい場面の一つとされます。勝ち負けや損得なら一瞬で答えられるのに、自分の内側の気持ちを言葉にするところで止まります。
タイプの仕組みでは、ESTPに対応するタイプはFi(内向倫理)を脆弱機能に持つとされます。自分の感情を内側で掴まえて名前をつけ、人との心の距離を測る、という情報の扱いが最も苦手な位置です。親に悪意がなくても、「気持ちを言いなさい」「相手がどう思うか考えなさい」と迫られると、それだけで処理が止まります。
黙ったESTPは、感情がないのでも冷たいのでもなく、言葉にするのに時間がかかっているだけのことが多いとされます。「今、何をしたいか」と行動の形で聞くと、気持ちの代わりに答えが返ってきます。気持ちの話は、行動の話に置き換えると続きやすいとされます。急かさずに待つ時間も、この場面では手助けの一つです。
見通しの手助けは、ありがたく受け取れる
負担になる関わり方がある一方で、ESTPが素直に受け取りやすい関わり方もあります。それは先の見通しを示す手助けです。「今これをやっておけば、来年こうなる」「この道を行けば大丈夫」と、親が静かに先を示すような支えは、ESTPにとって最もありがたい種類の支えだとされます。本人が自分では組み立てにくい先の見通しを、親が代わりに持っていてくれる形です。
ESTPに対応するタイプは、Ni(内向直観)を暗示機能に持つとされます。暗示機能は、自分では整えにくいけれど、人からもらうと安心する情報の位置です。目の前のことに全力で動いているうちに、この先どこへ向かっているのかが見えなくなる。そのときに親が方向を示してくれると、本人は迷いなく動き続けられます。
同じ親からの関わりでも、「気持ちを言え」と言われると止まり、「今のまま続ければ、ここに着く」と言われると動く。この差を親子で知っておくと、声のかけ方を変えやすくなります。
親のタイプで、噛み合い方は変わる

ここまで書いた傾向は、ESTP側から見た話です。実際には、親がどのタイプかで噛み合い方は大きく変わります。先に動くのを頼もしいと見る親もいれば、順番を守ることが大切だと考える親もいます。詰めるつもりがなくても、気持ちを聞くのがもともと会話の中心になっている親もいます。気持ちを問う言い方が、その親にとっては一番の愛情表現であることもあります。
ソシオニクスは、2人のタイプの組み合わせごとに「関係」の種類を16通りに分けています。親子という間柄でも、当てはまる関係の種類は同じです。
たとえば親がINFJなら、ESTPとの組み合わせは双対関係と呼ばれます。先を読んで静かに方向を示す親と、今を掴んで動く子で、上に書いた「見通しの手助け」がいちばん自然に成り立つ組み合わせです。親がISFPなら被監督関係で、ESTPの側が苦手なFi(内向倫理)を親が最も強く使います。気持ちや人との距離を問う言い方が、悪意なく子の負担になりやすい組み合わせだとされます。親がINFPなら衝突関係で、大事にするものが正反対になりやすいとされます。家庭では、どちらも本気で話しているのに、大事な点がずれたまま終わる、が起きやすい組み合わせです。
親のタイプに見当がつくなら、このあとの「ソシオニクスで見ると」に並ぶ関係のページで、2人の間で起きやすいことを具体的に読めます。どの関係も優劣ではなく、食い違いが起きる場所を知るためのものです。
ESTPが親になったとき
ESTPが親の立場になると、子どもが困っている場面で即座に動けるとされます。迷わず決めて、その場で解決に動くのは、この位置の親の持ち味です。子どもが失敗しても、まずやってみたことを認める人も多いようです。
苦しくなりやすいのは、子どもの気持ちの細かい動きを汲まなければならない場面や、「なぜそんなことで悩むのか」と感じる場面だとされます。子どものころ自分が問われて止まった気持ちの話を、今度は自分が聞く側になります。その場面では、気持ちを読むのが得意な家族に分担してもらうと、無理をせずにすみます。
ソシオニクスで見ると
ESTPは、ソシオニクスではSLEに対応します(内向タイプは末尾の文字の読み方が違うため、対応表はMBTI®との違いで確かめてください)。SLEの主導機能はSe(外向感覚)、創造機能はTi(内向論理)です。 この記事で挙げた傾向の多くは、この2つの位置から説明されます。逆にFi(内向倫理)は脆弱機能で、 ここを求められる場面が負担になりやすいとされます。
相手のタイプが分かるなら、2人の関係の種類で読めます。親との関係でよく話題になる4つの関係と、SLEにとっての相手を挙げます。
全16タイプとの組み合わせはSLEの相性一覧にあります。
よくある質問
ESTPは親と仲が悪くなりやすいのですか?
タイプで仲の良し悪しが決まる、という話ではありません。ESTPに対応するタイプの傾向として、動くことを止められたり、気持ちを言葉にするよう迫られたりすると負担になりやすい、とされているだけです。同じ親でも、行動の形で聞く言い方に変わると、会話は続きやすくなります。
親に「言い方がきつい」と言われます。どうすればいいですか?
結論から言うこと自体は、創造機能の性質によるものとされます。結論の前に「これは提案だけど」「言い方が強かったらごめん」と一言置くだけで、中身を変えずに受け取られ方は変わります。言い方を全部直そうとするより、最初の一言を決めておくほうが続けやすいとされます。
親のタイプが分からない時はどうすればいいですか?
まず「先に動くのを認めてくれるか」「気持ちを聞くのが会話の中心か」「先の見通しを示してくれる人か」の3点を見るだけでも、この記事の内容は当てはめられます。親のタイプの判定は、本人が興味を持ったときに一緒にやるのが確実です。
まとめ
ESTPと親の食い違いは、思いやりの有無ではなく、情報の入り口の違いから起きているとされます。考える前に動くこと、気持ちを問われると止まること、見通しの手助けは受け取れること。この3点を押さえると、家庭で交わされる同じ言葉が別の形に見えてきます。親のタイプに見当がつくなら、関係の種類のページを合わせて読むと、さらに具体的になります。
