研究者ごとのアルファの記述
カルペンコが 書いた アルファクアドラ
カルペンコは、アルファクアドラを、新しいアイデアを「面白い」と追いかけ、実務と時間の扱いを苦手とするクアドラとして書いています。築いた論理の体系はよりよい体系のためにあっさり捨て、感情はいくらか遊びとして扱う、という像です。
01「面白い」が多いクアドラ
カルペンコは、アルファの4タイプに共通する注意の向きを、こう書いています。
実際、クアドラα、そのすべてのタイプを際立たせているのは、可能性の直観のアスペクト—▲〔Ne〕—への特別な注意である。(中略)「面白い」という言葉は、このクアドラでもっともよく使われる言葉のひとつである。しかもこの面白さは、ありうる実用的利益とも、認識的欲求以外のどんな欲求の充足とも結びついていない。
- アルファの4タイプは、可能性の直観に特別な注意を向ける
- 「面白い」は、アルファで最もよく使われる言葉の1つ
- その面白さは、役に立つかどうかとも、知りたい欲求以外の欲求とも結びつかない
- アルファの興味は、知りたいから面白いという持ち方
02体系をあっさり捨てる論理
アルファの論理の扱い方は、次のように説明されています。
第1クアドラでは構造論理(□〔Ti〕)は、価値であり情報を秩序づける道具であるだけではない。それは何よりもまず、世界秩序の構築の仕方である。(中略)そしてだからこそ、奇妙なことに、築き上げた論理体系を、より一層すっきりした、論理的で包括的な新しい体系をつくるために、あっさり捨てるのである。(中略)第1クアドラにおける白い論理の四次元性は、教条主義からの頼れる防護壁の役を果たしている。
- アルファにとって、論理は情報を整える道具である前に、世界の組み立て方
- アルファは、築いた論理体系を、よりすっきりした新しい体系のためにあっさり捨てる
- アルファのTiは、扱いがいちばん広い四次元なので、教条主義に陥らずにすむ
上の引用にある白い論理は、Ti(内向論理)のことです。四次元性は、カルペンコが要素の扱いの広さを1から4の次元数で比べたときの、いちばん広い段階を指します。
03遊びとしての感情
感情の扱い方については、遊びの性格という語で書き表しています。
第1クアドラでも黒い倫理(▼)のアスペクトはやはり非常に高く価値づけられているが、それでも第2クアドラにおけるような「世界的意義」はもたない。私の考えでは、αクアドラの感情的な現れへの態度はより直接的で、おそらくより深刻さを欠くが、そのぶんより活発である。第1クアドラにおける感情の倫理のアスペクトは、いくぶん遊びの性格を帯びている。
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В первой квадре аспект черной этики () ценится тоже очень высоко, но все же не обладает таким «мировым значением», как во второй. По моему мнению, в α-квадре отношение к эмоцио- нальным проявлениям более непосредственное, возможно, менее серьезное, но и более активное. Ас- пект этики эмоций в первой квадре обладает несколько игровым характером. Если сравнить (ЭСЭ) и (ЭИЭ) по их отношению к собственным проявлениям по , то можно заметить, что (ЭСЭ) (из α-квадры) спокойно относится к эмоциональным всплескам, как собственным, так и окру- жающих, воспринимает их как неизбежное жизненное проявление. А вот (ЭИЭ), особенно муж- чины, нередко ставят перед собой задачу взять под контроль проявления эмоций и для осуществления этой цели обучаются специальным психологическим техникам. Я бы сказала, что в первой квадре черная этика — это частное дело каждого, как проявлять себя по этому аспекту — каждый решает сам. Во второй квадре этот аспект скорее проявляется (сам!) через конкретного человека, «изливает- ся через него». Во второй квадре черная этика () — четырехмерна, в первой — трехмерна.
- アルファは、感情を表すFe(外向倫理)をとても高く評価する
- ただし、アルファの感情への態度は直接的で活発で、深刻さは少なめ
- カルペンコは、アルファの感情にいくらか遊びの性格があると書いている
上の引用にある黒い倫理は、Feのことです。
04自分と身近な人の楽しみ
心地よさについては、誰のための楽しみかから書き出しています。
第1クアドラでは白い感覚はより状況的で、より具体的である。ここでそれは、快適さ、便利さ、健康、楽しみにより多く関わる。(中略)第1クアドラのタイプにとって白い感覚は、なんらかの社会的欲求のためというより、むしろ「自分のための楽しみ」、あるいは近しい人々の小さな輪のための楽しみを保証するものである。
- アルファのSi(内向感覚)は、その場に合わせた具体的なもの
- 快適さ、便利さ、健康、楽しみに関わる
- その目的は、社会の求めより、自分と身近な人の小さな輪の楽しみ
上の引用にある白い感覚は、Siのことです。
05時間の扱いが弱い
一方、アルファの弱い側として挙げられているのが、時間の扱いです。
では「下の次元」では何が起きているのか。△〔Ni〕のアスペクトについては、おそらくクアドラαの代表者がもっとも弱い成績を示すだろう。実際、このクアドラのタイプと近づきになれば、時間の扱いの弱さに気づかずにはいられない。彼らは絶えず時間の予定表から「こぼれ落ち」、遅刻し、あわてる。
- アルファの人は、時間の扱いが弱い
- 予定からこぼれ落ち、遅刻してあわてることが多い
- 時間の扱いはNi(内向直観)の話で、アルファが大事だと感じる要素の外にある
また、カルペンコが共著で書いたSEI(ISFJ)の観察記録には、アルファの時間の感じ方について、こう書かれています。
「道のりの時間」はあまり彼を悩ませない。「今日でなければ、明日」「別に急いでいない」。ついでに言えば、これも第1クアドラの特徴のひとつである—彼らの心理的時間はかなりゆっくり流れる、「子ども時代のように」。
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От маленьких и больших «хочу» СЭИ довольно легко отказывается, но сбить его с пути к цели трудно. Тут он упорен и настойчив. «Время пути» его не слишком тревожит: «не сегодня, так завтра», «мы никуда не торопимся». Кстати, это еще одна особенность пер- вой квадры — их психологическое время течет довольно медленно, «как в детстве».
- アルファの心の中の時間は、子どものころのようにゆっくり流れる
- カルペンコらは、これをSEIが急がない様子から、第1クアドラの特徴として書いている
上の引用にある「道のりの時間」は、目標に着くまでにかかる時間のことです。
06ビジネスでの素朴さ
ビジネスの問題でのアルファの様子は、成功するときの理由まであわせて書かれています。
ビジネスの問題における、より広くはビジネス論理(■〔Te〕)の空間全体における第1クアドラの代表者のある種の無力さと素朴さは、明白である。(中略)というのも彼らの成功は主として、うまいアイデアに、新しい方法とアプローチの適用に、つまるところ可能性の直観と構造論理の駆使に基づいているのであって、商業的合目的性の詳細な計算に基づいているのではないからだ。
- アルファの人にとって、ビジネスの問題は扱いにくい領域
- アルファの人の成功は、採算の細かい計算によるものではない
- 成功の元は、うまいアイデアや新しい方法、可能性の直観と構造論理の駆使
- ビジネスでも、大事にするNeとTiの力で結果を出すと読める
07関係を白黒つけない
カルペンコは、アルファの人間関係の評価を、こう書いています。
第1クアドラは関係の倫理の領域で、周知の保守性、伝統的な規範と価値への愛着によって際立つ。第1クアドラにおけるこのアスペクトの二次元性は、「関係を白黒つける」ことへの気の進まなさ、展開された倫理的評価を要する状況を避けようとする志向に現れる。
- アルファは、人間関係の評価では保守的で、伝統的な規範を好む
- アルファは、「関係を白黒つける」ことに気が進まない
- 細かい倫理の判断が要る場面を、避けようとする
上の引用にある関係の倫理は、Fi(内向倫理)のことです。カルペンコは、白黒つけることへの気の進まなさを、アルファのFiが二次元であることの現れとしています。
08使えなくても価値のあるアイデア
アルファのアイデアの扱い方は、同じNeを大事にするクアドラとの比較から説明されています。
クアドラαを、同じく「価値」の中に可能性の直観をもつ第4クアドラと比べてみてほしい。クアドラδにとってアイデアとは、実用的価値をもつ何か、現実の生活に—その説明のためであれ、その変革のためであれ—適用できる何かである。まだ適用できないアイデアは、クアドラδにとっては仮説、おもちゃ、遊びにとどまる。
- アルファにとって、アイデアはまだ使えなくても価値があると読める
- 01のとおり、アルファの「面白い」は、役に立つかどうかと結びつかない
- 比べられているデルタでは、まだ使えないアイデアは仮説や遊びにとどまる
カルペンコとは
オルガ・カルペンコは、国際ソシオニクス研究所の副所長と紹介される、数学者で心理学者です。
- タイプの診断では、診断する人自身が測る道具になると考える
- 診断の実務から、モデルAやレイニン特徴、統計まで扱う
- アルファの記述は、要素ごとの次元数と、言葉づかいや遅刻などの観察が並ぶ
ほかの研究者が書いたアルファクアドラ
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引用索引
- [1]Karpenko「情報流アスペクトによるクアドラ順位づけについて」(原題:О ранжировании квадр по аспектам информационного потока)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №154、pp. 28–39(2002年) 出典リンク 本文へ
- [2]Karpenko「情報流アスペクトによるクアドラ順位づけについて」(原題:О ранжировании квадр по аспектам информационного потока)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №154、pp. 28–39(2002年) 出典リンク 本文へ
- [3]Karpenko「情報流のアスペクトによるクアドラの順位づけについて」(原題:Восприятие аспектов мира)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2002年) 本文へ
- [4]Karpenko「情報流アスペクトによるクアドラ順位づけについて」(原題:О ранжировании квадр по аспектам информационного потока)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №154、pp. 28–39(2002年) 出典リンク 本文へ
- [5]Karpenko「情報流アスペクトによるクアドラ順位づけについて」(原題:О ранжировании квадр по аспектам информационного потока)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №154、pp. 28–39(2002年) 出典リンク 本文へ
- [6]Karpenko & Karjuk「感覚倫理内向型: 自然観察の試み」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2010年) 機関誌、2010年 本文へ
- [7]Karpenko「情報流アスペクトによるクアドラ順位づけについて」(原題:О ранжировании квадр по аспектам информационного потока)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №154、pp. 28–39(2002年) 出典リンク 本文へ
- [8]Karpenko「情報流アスペクトによるクアドラ順位づけについて」(原題:О ранжировании квадр по аспектам информационного потока)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №154、pp. 28–39(2002年) 出典リンク 本文へ
- [9]Karpenko「情報流アスペクトによるクアドラ順位づけについて」(原題:О ранжировании квадр по аспектам информационного потока)『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌 №154、pp. 28–39(2002年) 出典リンク 本文へ
