研究者ごとのデルタの記述
ストラティエフスカヤが 書いた デルタクアドラ
ストラティエフスカヤは、デルタクアドラを、自分の空間と内的自由を守りながら、熟練と改善で暮らしを整える人々として書いています。大多数は開放的で好意的で、人の内側に立ち入らないことを価値とする、という像です。
01隣の2つのクアドラと分け合う価値
ストラティエフスカヤは、デルタが価値とする4つの情報要素を、こう書いています。
まず第一に「黒」論理(Te(外向論理)〔原文:■=Te〕)と「白」倫理(Fi(内向倫理)〔原文:▽=Fi〕) — これらは第四クアドラを第三クアドラに近づけるアスペクトである。さらにここでは再び「黒」直観(Ne(外向直観)〔原文:▲=Ne〕)と「白」感覚(Si(内向感覚)〔原文:○=Si〕)が現れる — これらは第四クアドラを第一クアドラに近づけるアスペクトである。
02開放的で好意的な世界感覚
デルタの人々の世界感覚は、ガンマから受け継ぐ社会とあわせて説明されています。
第三クアドラから遺産として、第四クアドラは、鮮やかに発現された人道主義的傾向を持つかなりよく整備され安定化した社会を受け取る。(中略)その世界感覚において、世界知覚の非合理アスペクトにおいて、第四クアドラは第一クアドラに似ている — これは大多数が開放的で好意的な人々で、自分の人生経験を体験し、自分の家での居心地と幸福、地球上の平和と平穏を評価する術を心得た人々である。
- デルタの人々の大多数は、開放的で好意的な人々
- 自分の人生経験を味わい、家の居心地と幸福、平和と平穏を大事にする
- デルタは、人道主義の傾向をもつ、よく整った安定した社会をガンマから受け継ぐ
03熟練と合理化の働き方
実務の中身は、業務論理の一文にまとめられています。
第四クアドラの業務論理 — それは進歩的な技術と高度に熟練した労働、安定した経済の条件下での発明性と合理化である。
- デルタの実務は、進歩的な技術と熟練した労働、発明と合理化でできている
- それが成り立つのは、安定した経済の条件のもと
上の引用にある業務論理は、Teのことです。
職場で好むことと好まないことも、続けて挙げられています。
第四クアドラではリスク、強行軍、過剰緊張、混乱の状況下で働くのを好まない — それは不快である。職場の便利さとともに、ここでは集団の調和と仲間内の好意的な関係が評価される。労働は、人間の自分を創造的に実現する自然な必要性として知覚される。
- デルタの人々は、リスクや強行軍、過剰な緊張の中で働くのを不快に感じる
- 職場で大事にするのは、便利さと、集団の調和や仲間内の好意的な関係
- 労働は、自分を創造的に実現する自然な必要として受け取られる
04人格の権利と、内的世界への不干渉
ストラティエフスカヤは、デルタで人格の権利が置かれる位置を、こう書いています。
第四クアドラでは、第三クアドラのときよりもはるかに大きな程度で、人格の権利が体系の権利よりも優越する。
- デルタでは、個人の権利が、社会の体制の権利より上に置かれる
- その度合いは、ガンマよりはるかに大きい
そのうえで、デルタの人々が心地よく暮らせる条件を、こう説明しています。
社会的・政治的安定性の条件下でのみ、精神的・倫理的解放、人物の個性の認識、その内的世界への不干渉といった価値観が発達できる。そしてまさにそのような社会的条件下で、第四クアドラの代表者は最も心地よく感じ、最も完全に自分を実現できる。
- デルタの人々が最も心地よく、自分を実現できるのは、社会と政治が安定した条件のもと
- その条件で育つ価値は、個性の認識と、内的世界への不干渉
- デルタでは、人の内側に立ち入らないことが大事な価値になっていると読める
05貴族のクアドラ
ストラティエフスカヤは、デルタを「貴族のクアドラ」と呼び、その作法をこう書いています。
第四クアドラ — 「貴族のクアドラ」である。(中略)第四クアドラでは、人物をその称号と職位で紹介すること、また自分の個人的功績、経験、権威、識別の印に言及することが規範とみなされる。(中略)個人的功績はここで人物の能力実現の度合いの指標であり、第二クアドラでは個人的功績 — それは体系への忠実の指標である。
- デルタは、「貴族のクアドラ」
- 人を称号や職位で紹介し、自分の功績や経験を名乗ることが規範
- デルタで功績が示すのは、能力をどこまで実現したか
上の引用にある第二クアドラは、ベータのことです。
06我が家は我が城
デルタの人々が守ろうとするものとして、生活空間が挙がっています。
外部からの不快な干渉から自分を守る志向が、第四クアドラの代表者に絶えず自分の最小限の生活空間を守ることを強いる(「我が家は我が城」)。(中略)第四クアドラの代表者は、何らかの外的条件と状況によって縛られることを非常に恐れる。外部からの圧力を恐れ(意志感覚(-●=-Se)のアスペクトはここで押しのけられた価値観である)、自分の便利さ、自分の幸福、個人の権利、内的自由への侵害を恐れる。
- デルタの人々は、外からの不快な干渉を避けるため、最小限の生活空間を守り続ける
- 恐れるのは、外の条件に縛られることと、外からの圧力
- 便利さや幸福、個人の権利、内的自由を侵されることも恐れる
上の引用にある意志感覚はSe(外向感覚)で、デルタが価値としない要素です。
同じ節には、デルタのSLI(ISTJ)を例にした一節もあります。
第四クアドラのいかなる代表者と同じく、SLI〔原文: ギャバン〕は自身の内的自由と独立を非常に大切にし、誰にもそれを侵害させない:上司の前で怖気付かず、命令調に従わず、号令に反応しない—いかなる状況でも、自身の判断のみに従って行動する。
- デルタの人は、だれでも内的自由と独立を大切にする
- SLIはその例で、命令口調や号令に従わず、自分の判断だけで動く
07「切られた翼」の恐れ
ストラティエフスカヤは、連載「クアドラコンプレックス」で、デルタの人々が恐れるものを、こう書いています。
デルタの人々が恐れるのは、自分の創造的な計画と、それに結びついた希望や幻想が壊されること、自分の能力や、創造と可能性の潜在力を低く見積もられることだ。自分の創造の潜在力を伸ばす条件と可能性を制限されることを恐れ、創造的な構想の「翼」を切る「足払い」を恐れ、まだ仕上がっていない仕事を貶める批判を恐れる。
原文を表示
Дельта-квадралы боятся: разрушения их творческих планов и связанных с ними надежд и иллюзий, недооценки их способностей, творческого и возможностного потенциала, боятся ограничения условий и возможностей развития их творческого потенциала, боятся "подсечек", подрезающих "крылья" их творческих замыслов, боятся уничижительной критики ещё не завершённой работы, (中略) СТРАХ УТРАТЫ ВОЗМОЖНОСТЕЙ ВОЗВЫСИТЬСЯ НАД ДРУГИМИ, СТРАХ УТРАТЫ ВОЗМОЖНОСТЕЙ ДОСТИЖЕНИЯ РЕАЛЬНЫХ ИЛИ АЛЬТЕРНАТИВНЫХ ПРЕИМУЩЕСТВ
- デルタの人々が恐れるのは、創造的な計画を、仕上がる前に壊されること
- 自分の能力や創造の潜在力を低く見積もられることも恐れる
- 仕上がっていない仕事を貶める批判や、構想の途中の足払いも恐れる
- 守りたいものは、まだ形になっていない計画にまで及ぶと読める
ストラティエフスカヤは、この恐れをデルタの「切られた翼」のコンプレックスと呼んでいます。
同じ連載には、デルタの恐れを短くまとめた一文もあります。
デルタの人々は、ストレス、挫折、傷つくこと、失望を恐れる。社会で否定的なものが優勢になることを恐れる。
原文を表示
Дельта - квадралы боятся стрессов, фрустраций, обид и разочарований. Боятся преобладания негатива в обществе.
- デルタの人々は、ストレスや挫折、傷つくこと、失望を恐れる
- 社会で否定的なものが強まることも恐れる
ストラティエフスカヤとは
ヴェラ・ストラティエフスカヤは、タイプどうしの関係と伴侶の選び方を扱った『お別れしないために』の著者です。
- 関係をタイプどうしの法則から分類し、日常の例で書く
- そのため、デルタの記述も、働き方、守りたいもの、恐れることなど、暮らしの場面が中心
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引用索引
- [1]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались)第II部 本文へ
- [2]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались)第II部 本文へ
- [3]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались)第II部 本文へ
- [4]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались)第II部 本文へ
- [5]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались)第II部 本文へ
- [6]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались)第II部 本文へ
- [7]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались)第II部 本文へ
- [8]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались)第II部 本文へ
- [9]Stratiyevskaya『お別れしないために』(原題:Как сделать, чтобы мы не расставались)第II部 本文へ
- [10]Stratiyevskaya『クアドラコンプレックス』(原題:Квадровые комплексы、2009)第4部 本人のブログに掲載された連載。記事冒頭に『ソシオニクスの基礎』(Основы соционики)からの抜粋との断り書きがある。訳は当サイト 出典リンク 本文へ
- [11]Stratiyevskaya『クアドラコンプレックス』(原題:Квадровые комплексы、2009)第4部 本人のブログに掲載された連載。記事冒頭に『ソシオニクスの基礎』(Основы соционики)からの抜粋との断り書きがある。訳は当サイト 出典リンク 本文へ
