研究者ごとのTiの記述
レイニンが 書いた Ti(内向論理)
レイニンは、Ti(内向論理)を、理解や説明や概念でできた「私自身の論理」として書いています。Tiが1番にあるタイプは、自分の理解を世界より先に置くとされています。
01私自身の論理
白い論理(Subjective logic)。それは私自身の論理であり、私の理解、説明、記述、概念、事物の理論である。(中略)それは私が教わったこと、この世界に対する私の見方、私の世界観である。
- Tiは、自分の理解や説明、概念でできた論理
- 教わったことや、自分の世界観もTiに含まれる
- レイニンはTiを、「私自身の論理」と呼んでいる
02自分の体系に照らしてから受け入れる
「私の論理が世界で最良の論理だ」。LII〔原文: ロベスピエール〕に、自分の信念体系と矛盾するいかなることをも納得させるのは難しい。(中略)LII〔原文: ロベスピエール〕は即座には何も新しいものを受け入れない:あなたの議論は聞くが、彼女には評価し、新しいデータを検討し、処理し、受け入れるか拒否するかを決める時間が必要である。
原文を表示
“My logic is the best logic in the world”. It is difficult to convince a Robespierre of anything that contradicts her system of beliefs. She usually has difficulty explaining her own system.〔中略〕A Robespierre just does not instantly accept anything new: she will listen to your arguments, but she needs time to evaluate, review new data, process it and either accept or reject it. She would not agree with you on the spot.
- 主導機能のTiは、自分の体系と矛盾することを、その場では受け入れない
- 相手の議論は聞くが、新しいデータを検討して決めるまでに時間が要る
- 新しい考えも、いったん自分の体系に照らしてから判断する
03世界は自分が理解するとおりにある
主導機能のTiが事実とぶつかる場面を、レイニンはLSI(ISTP)の例で書いています。
別の類型、LSI〔原文: マクシム・ゴーリキー〕を取ろう。第1機能はここでは白い論理(□〔Ti〕)である。この類型に意見を変えさせることは不可能である:「世界は私が理解するとおりにある」。この心性は黒い論理を無視する:「もし世界が私が理解するようでないなら、世界にとって不都合だ」
原文を表示
Let's take another type, Maxim. First function here is subjective logic ( ). It is impossible to make this type change their opinion: “The world is, as I understand it”. This mentality ignores objective logic: “If the world is not the way I understand it, too bad for the world”
- Tiが第1機能にあると、世界は自分が理解するとおりにあると考える
- 理解と合わないときは、世界のほうが不都合だとされる
- 主導機能のTiは、自分の理解を、客観的な事実より先に置く
上の引用にある黒い論理は、Te(外向論理)のことです。
04我思う、ゆえに我あり
Tiが1番にあるタイプの存在の拠りどころを、レイニンは「我思う、ゆえに我あり」の原理で説明しています。
「Cogito ergo sum」(「我思う、ゆえに我あり」)という原理が実際に当てはまるのは、おそらく、内向論理(Ti)が第1機能にある2つのタイプ(マクシム〔LSI〕とロベスピエール〔LII〕)だけである。(中略)存在原理はタイプごとに違う。
原文を表示
Принцип “Cogito ergo sum” (“Мыслю, следовательно, существую”) в действительности подходит, пожалуй, только для двух типов, у которых субъектная логика на первой функции (Максим и Робеспьер). Для других принцип существования может быть другим: “Меня любят, значит, я существую”, “Я здоров, значит, я существую”, “Чувствую, значит, существую”, “В мире есть порядок, значит, я существую”, “Действую, значит, существую” — принцип существования у каждого типа свой.
- 「我思う、ゆえに我あり」が合うのは、おそらくTiが第1機能にあるLSIとLIIだけ
- その前提には、存在の拠りどころはタイプごとに違う、という考えがある
05人の説明から受け取る暗示機能
ESE〔原文: ヒューゴー〕とEIE〔原文: ハムレット〕はランダムな論理を持つ。彼らは推論のためにランダムな出発点を選ぶ。(中略)説明の形式論理が合理的に見えるという理由でESE〔原文: ヒューゴー〕は注入を受け、通常なら同意しない事柄を受け入れることがある。
原文を表示
A Hugo and a Hamlet have random logic. They chose random starting points for their reasoning. A Hugo does it quite often. A Hugo may receive an infusion because the formal logic of an explanation seems reasonable, he may accept things, which he does not agree with normally. This type should be aware of the trait and be discerning when things are explained to them.
- 暗示機能のTiでは、推論の前提を無作為に選ぶ
- ESEは、説明の形が筋道立って見えると、ふだん同意しないことも受け入れることがある
- 自分では扱いにくい論理を、人の説明から受け取る姿と読める
06説明より事実を求める観察機能
仮説や概念への不信。「あなたは何を私に説明しているのですか!データをよこしなさい、図表や証明書を見せてください、そして何も説明しないでください」。さらに、「意見には興味がない、本当に何が起こったのかを教えてくれ、必要なのは事実であって君の考えではない」。
原文を表示
Mistrust to hypotheses and concepts: “What are you explaining to me?! Give me the data, show me the diagrams, certificates and do not explain anything”. And also: “I am not interested in opinions, tell me what really happened, I need facts, not your ideas”.
- 観察機能のTiでは、仮説や概念の説明が信用されない
- 求めるのは説明ではなく、データや図表、事実
- 01で見たTiの中身(理解や説明や概念)を、LSEは信用せず、事実を求める
レイニンとは
グリゴリー・レイニンは、数学者で、アウシュラから直接学んだ研究者です。
- 16タイプを数学的な組み合わせとして扱い、二分法と小集団の構造を導く
- そのため、Tiの記述も、要素の定義と、Tiの位置が違うタイプごとの姿の両方から書かれている
ほかの研究者が書いたTi(内向論理)
レイニンが書いたほかの情報要素
引用索引
- [1]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Соционика: Типология. Малые группы、2010)理論編 本文へ
- [2]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Socionics: Typology. Small Groups.、2010)第2講「16タイプ」LII節 底本は英語版 本文へ
- [3]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Socionics: Typology. Small Groups.、2010)第1講 底本は英語版 本文へ
- [4]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Соционика: Типология. Малые группы、2010)第1講「情報代謝タイプの機能モデル、カリナウスカスの輪」 本文へ
- [5]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Socionics: Typology. Small Groups.、2010)第2講「16タイプ」ESE節 底本は英語版 本文へ
- [6]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(原題:Socionics: Typology. Small Groups.、2010)第2講「16タイプ」LSE節 底本は英語版 本文へ


