ENTPある ある |話が 枝分かれする 人に、 実際に 起きている こと

ENTPについては、話が飛ぶ、思いつきで動く、といった言われ方がついてきます。その言い方がそのまま当てはまる場面もあれば、外から見えた形だけが残っている場面もあります。この記事では、よく言われるあるあるを4つ挙げて、そう見える理由をタイプの仕組みから説明します。4つすべてが当てはまる人はいませんし、どれか1つだけが強く出ることもあります。
買い物に出て、目的のものと別のものを持って帰る
電池を1つ買うつもりで店に入り、気づくと関係のない棚の前に立っています。手に取ったものを見ているうちに、これは何に使えるかという考えが次々に出てきます。会計を済ませて外に出ると、最初に買うつもりだったものだけが袋に入っていません。調べ物でも同じことが起き、開いたページから別の話題へ移ったまま、元の用件が終わりません。
ENTPに対応するタイプは、Ne(外向直観)を主導機能に持つとされます。主導機能は最も自然に使う情報の入り口で、ここを通ったものがそのまま考えの起点になります。目に入ったものを、そのものとしてではなく、これは何になりうるかという形で受け取ります。棚の上の道具が別の使い道の話に変わるので、売り場にいるあいだ、この置き換えが止まりません。
本人の中では寄り道をしている感覚がなく、最初の用件と途中で見つけた話が一続きに並んでいます。外から見ると、目的を忘れて別のことを始めた人に見えるので、頼まれた買い物だけが残ります。買ってきたものの使い道を熱心に説明されると、聞いている側との差はさらに広がります。買うものを紙に書いて渡しておくだけで、同じ人が持ち帰るものはかなり変わります。
話の途中で「つまりこういうこと?」と言い換える

相談を持ちかけると、最後まで聞く前にあなたが言いたいのはこういうことか、という確認が返ってきます。合っていることもあれば少しずれていることもあり、ずれていると伝えると、もっと短い言い方が戻ってきます。3回ほど往復するうちに、こちらが言いたかったことが一文になって並びます。同じやり取りは、雑談の途中でも打ち合わせの途中でも、同じ形で起こります。
ENTPに対応するタイプは、Ti(内向論理)を創造機能に持つとされます。創造機能は、主導機能で受け取ったものを外へ出すときの道具です。次々に浮かんだ見方を、筋の通る形に組み直してから相手に渡します。言い換えは、その組み直しが途中まで進んだ状態でそのまま口に出たものです。
本人にしてみれば話を先へ進めるための手続きで、共通の言い方が決まれば、そこから同じ材料で考えられます。一方、聞いてほしかっただけの相手には、話を取り上げられたように感じられます。急いでいるようにも面白がっているようにも見えるところが、この場面の分かれ目です。今日は聞くだけでいいと先に伝えておくと、同じ人でも口を挟む回数が減ります。
自分と相手がどのくらい親しいのか、自分では決められない

誘われれば行きますし話し始めれば長く続きますが、その人を友達と呼んでいいのかははっきりしません。相手が自分をどう思っているかを考え始めると、答えが出ないまま止まります。自分から誘うまでに間が空くのは、この迷いが先に来るためです。連絡を書きかけたまま送らずに閉じてしまう日も、同じところから生まれます。
ENTPに対応するタイプは、Fi(内向倫理)を脆弱機能に持つとされます。脆弱機能は最も苦手な位置で、求められると処理が止まります。ここで扱うのは、人との距離の近さや、自分の好き嫌いの度合いといった情報です。相手との親しさをどのくらいと見積もるかが、そのままこの位置への注文になります。
相手に関心がないわけではなく、話した内容はよく覚えていますし、必要なときには具体的な手を貸します。ただ、その関わりに名前を付ける段階になると、言葉が出てきません。外からは人づきあいに淡白な人として見られ、誘われた回数のほうが多いという形が残ります。相手のほうから近い距離を先に示されると、そこから先の付き合いはあっさり続きます。
没頭すると、食事も部屋のことも後回しになる
何かに取りかかると時間の感覚が薄くなり、気づけば机の上に読みかけのものが積み上がっています。食事は思い出したときに済ませ、部屋が暑いことにも自分では長いあいだ気づきません。暑いですねと人に言われて、ようやくそこへ意識が向きます。片づけの手順が分からないのではなく、順番が最後に置かれているだけです。
ENTPに対応するタイプは、Si(内向感覚)を暗示機能に持つとされます。暗示機能は、自分では十分に扱えないけれど、人からもらうと安心する情報の位置です。食事・睡眠・部屋の居心地や、いま自分が快適かどうかといった情報が、ここで扱われます。自分では後回しにしている一方で、外から整えてもらうと深く助かります。
暮らしの世話を焼かれても窮屈に感じにくく、飲み物が置かれるだけで作業の時間が延びます。本人はその助かり方を大きなこととして言葉にしないので、外からは気にしていないように見えます。一緒に暮らしている人が、しばらく経ってからその差に気づく場面もあります。何をしてもらうと助かるのかを先に言葉にしておくと、その差が伝わりやすくなります。
あるあるの中で、タイプの仕組みからは言えないこと

ENTPのあるあるには、「ENTPは頭がいい」という言い方がしばしば混ざります。話題の切り替えが速いことや、その場で別の見方を出せることが、そのまま知能の評価として語られます。タイプが決めるのは、情報の受け取り方の違いです。能力の高さや、人格の良し悪しそのものは、タイプからは出てきません。
同じ言い方は裏返しでも使われ、段取りが苦手だ、最後まで仕上げられない、という形になります。どちらも、得意な情報と苦手な情報の差を、能力の上下に置き換えたものです。この記事で挙げた4つも、上手い下手ではなく、どこに手がかかるのかという違いとして読めます。手のかかる場所が分かっていれば、そこだけ人に渡すという選び方もできます。
ソシオニクスで見ると
ENTPは、ソシオニクスではILEに対応します(内向タイプは末尾の文字の読み方が違うため、対応表はMBTI®との違いで確かめてください)。ILEの主導機能はNe(外向直観)、創造機能はTi(内向論理)です。 この記事で挙げた傾向の多くは、この2つの位置から説明されます。逆にFi(内向倫理)は脆弱機能で、 ここを求められる場面が負担になりやすいとされます。
よくある質問
4つとも当てはまりません。ENTPではないのでしょうか?
あるあるは、同じタイプの人によく見られた場面を集めたもので、出方には個人差があります。タイプの判定は、こうした場面の数え上げではなく、情報の受け取り方の組み合わせで見るとされます。違う場面に同じ理由が出ていないかを見るほうが、判断の手がかりになります。
話をさえぎってしまうのは、直したほうがいいですか?
言い換えを返す前に最後まで聞くと決めておくだけで、同じ内容でも受け取られ方が変わります。相手が聞いてほしいだけなのか、一緒に考えたいのかを先に確かめる方法もあります。手続きを1つ足すだけなので、話し方そのものを作り直す必要はありません。
ENTPは飽きっぽいのですか?
関心が薄れるのは相手や仕事そのものではなく、新しい見方が出てこなくなった状態のほうです。話の続きが動いているうちは、同じ相手にも同じ仕事にも長く関わります。飽きやすさという言い方は、外から見えた切り替えの速さだけを指しています。
まとめ
ここで挙げた4つは、買い物の脱線、会話の言い換え、親しさの測りにくさ、暮らしの後回しでした。前の2つは主導機能と創造機能の働きで、外から見えやすい形で出ます。後の2つは脆弱機能と暗示機能に関わり、本人の中で起きている負担や、助かり方として出ます。どれも上手い下手の話ではなく、扱いやすい情報と扱いにくい情報の差として読めるものです。
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