ESFJある ある |まず 食べさせようとする 人が、 将来の 話で 止まる 理由

ESFJは世話好きだ、気がきく、と言われることがあります。言われている形はそのとおりでも、本人の側で何が起きているかは、あまり語られません。この記事では、そのうち4つを挙げて、なぜそう見えるのかをタイプの仕組みから説明します。4つ全部が当てはまる人はいませんし、当てはまらないからESFJではない、という話でもありません。
玄関を開けた時点で、家の中の空気が分かる
帰ってきて靴を脱ぐあいだに、今日は何かあったかどうかが分かります。物音の少なさ、テレビの音量、返事の間合いが、言葉より先に入ってきます。何かあった?と聞くと、まだ何も言っていないのに、と驚かれます。ESFJの側では、聞く前にほぼ答えが出ています。そのあとの声のかけ方や、夕飯の内容まで、そこで決まります。職場でも、扉を開けた瞬間に同じことが起きます。
ESFJに対応するタイプは、Fe(外向倫理)を主導機能に持つとされます。主導機能は、最も自然に使う情報の入り口です。その場に流れている感情の状態が、ほかのどの情報よりも先に目に入ります。誰が沈んでいるか、どこが張りつめているかまで、同時に分かります。分かったうえで放っておくことのほうが、負担になります。
本人の内側では、気を配っている感覚がありません。先に入ってきたものに答えているだけです。周りからは、よく見ている人、気づきすぎる人として見えます。自分の調子が悪い日でも、人の側のほうが先に目に入ります。今日は聞かないでおこうと決めておくだけで、消耗の量は変わります。
相談すると、まず食べ物と飲み物が出てくる

つらいことがあって話を聞いてほしい、と伝えます。ESFJは話を聞きながら、台所へ立ちます。温かいものが出てきて、座る場所が変わり、部屋の明るさが落ちます。話が重くなってきたところで、もう一杯が置かれます。話の中身より先に、話せる場のほうが整います。相談した側は、いつの間にか落ち着いています。
ESFJに対応するタイプは、Si(内向感覚)を創造機能に持つとされます。創造機能は、主導機能で受け取ったものを外へ出すときの道具です。この人は疲れている、という受け取りが、温度や味や明るさの形に変わります。言葉で励ますより、その場の居心地のほうを先に変えます。何を出せば落ち着くかは、前に会ったときの様子から選んでいます。
本人の内側では、解決策を出したつもりがありません。先に整える順番になっているだけです。周りからは、面倒見のいい人として見えます。助言が要る場面でも同じ順番から入るので、先に結論が欲しい相手とは食い違います。意見だけ聞きたいと先に伝えておくと、その順番は変わります。
5年後の話になると、答えが今の話に戻る

面談で、5年後どうなっていたいかと聞かれます。ESFJは、今の仕事で困っていることや、来月の予定を話し始めます。聞いた側は、質問に答えていないと受け取ります。本人も途中で気づきますが、先の話を続けようとすると、言葉が出てきません。同じことは、家の将来の話でも起きます。
ESFJに対応するタイプは、Ni(内向直観)を脆弱機能に持つとされます。脆弱機能は最も苦手な位置で、求められると処理が止まります。ここで扱うのは、今の状態がこの先どう変わっていくかという、時間の先の情報です。目の前の人の表情ははっきり見えるのに、5年後の自分の姿は浮かびません。今の場のほうは細かく見えているので、その差が本人にも分かりません。その姿を人前で言葉にするよう求められる場面が、この位置の負担そのものです。
本人の内側では、考えていないわけではありません。考え始めると不安のほうが大きくなり、今できることへ戻ってきます。周りからは、先を考えない人として見えます。5年後ではなく、次の半年で何を減らすかを聞くと、答えが出ます。区切りが近いほど、具体的な言葉になります。
なぜこの手順なのかを教わると、そこから覚えるのが速い
新しいやり方を渡されて、そのとおりに動きます。ただ、なぜその順番なのかが分からないままだと、手が止まる場面が残ります。そこで、こういう理由でこの順です、と一度説明されます。そこが分かると、手が止まっていた場面が減ります。そのあとは、応用まで含めて速くなります。覚えの良し悪しではなく、順番の問題です。
ESFJに対応するタイプは、Ti(内向論理)を暗示機能に持つとされます。暗示機能は、自分では十分に扱えないけれど、人からもらうと安心する情報の位置です。何と何がどうつながって、その結果こうなるという筋道が、ここで扱われます。自分で組み立てるのは骨が折れる一方で、外から渡されると深く助かります。この差の大きさが、暗示機能の特徴だとされます。
そのため、理由を短く説明してくれる人のそばでは、仕事の覚え方が変わります。本人はその助かり方を、理由が分かってすっきりした、という言い方で口にします。周りからは、教えれば伸びる人として見えます。説明を省いて手順だけ渡されると、同じ人が同じ場所で止まります。教える側の1分が、そのあとの何十時間かを変えます。筋道を渡されると、同じ内容を次は自分から人に説明できます。
あるあるの中で、タイプの仕組みからは言えないこと

ESFJについて、八方美人だ、という言い方を見かけます。この記事で挙げた4つは、どれも情報の受け取り方の話です。何を先に受け取るか、どの種類の情報が扱いにくいかは説明できますが、誰に対しても同じ顔をしているかどうかは説明できません。場の感情が先に目に入ることと、相手によって中身を変えることは、別の話です。声をかける相手の多さと、心を許した相手の数も、同じではありません。近づく相手とそうでない相手は、外に出さないだけで分かれているとされます。
タイプが分けているのは、情報の受け取り方です。能力の高さや人格の良し悪しは、そこからは出てきません。脆弱機能という言い方も、その分野の力が足りないという評価ではなく、求められたときに処理が止まりやすい位置を指しています。主導機能のほうも、優れた機能という意味にはなりません。評価の言葉に置き換えた時点で、タイプの仕組みの外の話になります。
ソシオニクスで見ると
ESFJは、ソシオニクスではESEに対応します(内向タイプは末尾の文字の読み方が違うため、対応表はMBTI®との違いで確かめてください)。ESEの主導機能はFe(外向倫理)、創造機能はSi(内向感覚)です。 この記事で挙げた傾向の多くは、この2つの位置から説明されます。逆にNi(内向直観)は脆弱機能で、 ここを求められる場面が負担になりやすいとされます。
よくある質問
気づいたことは、いつも口に出したほうがいいですか?
先に気づくことと、その場で言うことは分けられます。今日は聞かないでおくと決めておくと、消耗の量が変わります。相手が自分から話すのを待つ形にしても、関係が薄くなるわけではありません。
将来の話で答えられないのは、考えが足りないからですか?
考えていないのではなく、先の姿を言葉にする場面で処理が止まりやすいとされます。次の半年という区切りに直すと、同じ人から具体的な答えが出ます。脆弱機能の負担は、正面から慣れる形では減りにくいとされます。
4つとも当てはまりませんが、ESFJではないのですか?
あるあるは、同じタイプの人に共通して起きる出来事の一覧ではありません。育った環境や今の役割によって、表に出る形は変わります。当てはまった数でタイプを決めることはできません。
まとめ
ESFJのあるあるとして語られる場面は、その場の感情の状態を、いちばん先に受け取るところから説明できます。玄関で家の空気が分かることも、相談にまず食べ物が出ることも、同じところから出ています。将来の話で止まることと、理由を教わると覚えが速いことは、苦手な位置と、人からもらうと助かる位置の話です。同じタイプでも出方は変わるので、当てはまらない項目があっても差し支えありません。
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