研究者ごとのNeの記述
マイヤーズが 書いた Ne(外向直観)
マイヤーズは、Ne(外向直観)にあたるMBTIの外向的直観を、外の世界の可能性に強く引かれ、それが事実になると関心を失う働きとして書いています。物や考えだけでなく、人の中のまだ表に出ていない潜在力を見抜く力も、同じ直観の働きとして書かれています。
01直観は可能性への関心
マイヤーズは、直観が何に関心を向けるかを、こう書いています。
直観を感覚より好む人は、主に可能性に関心を持つ。この指向は、EIの指向とはまったく独立している。直観型は内向型でなくてもよい。その可能性は外的な可能性であってもよく、人と物からなる外の世界で追い求められる。
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ANYONE PREFERRING SENSING to intuition is interested primarily in actualities; anyone preferring intuition to sensing is mainly interested in possibilities. This preference is entirely independent of the EI preference. Intuitives do not have to be introverts. Their possibilities can be external possibilities, pursued in the outer world of people and things.
- 直観を好む人は、主に可能性に関心を向ける
- 直観の指向は、外向・内向とは別の軸
- 可能性は、人と物からなる外の世界で追い求められることもある
- この外の世界の可能性を追う直観が、マイヤーズの外向的直観
02可能性と事実
マイヤーズは、外向的直観型(ENTPとENFP)が可能性をどう扱うかを、こう書いています。
その可能性は抗いがたい引力をもち、彼らに否定しようのない要求を突きつける。(中略)しかし、魔神を瓶から出してしまうと、あるいは出せることを皆が認めるところまで来ただけでも、それはもう彼らの関心を引かない。魔神はもはや可能性ではなく、ただの事実である。そこから先は、ほかの誰かが引き継げばよい。
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The possibility has an irresistible pull, an undeniable claim upon them.〔中略〕However, once they get the genie out or even reach the point where everyone recognizes that it can be got out, it does not interest them anymore. The genie is no longer a possibility; it is a mere fact. Somebody else can take over from there.
- 外向的直観型にとって、可能性は逆らえない引力を持つ
- 実現できると分かった時点で、ただの事実になり、もう関心を引かない
- そこから先は、ほかの人が引き継げばよい
- 関心を失うきっかけは、可能性が事実に変わること
上の引用にある魔神は、可能性のたとえです。
03人の中の潜在力
外向的直観型の、人を見立てる力が大人になってどう生かされるかは、こう書かれています。
のちの人生で、その不思議な見立ての能力は、生徒のまだ誰も気づいていない潜在力を見抜く教師、短い面接でIQを正確に見積もる心理学者、部下の選び方と使い方にこそ才能がある経営者を生む。
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In later life, that uncanny faculty of appraisal produces the teachers who can divine the unguessed potentials of a student, the psychologists who can accurately estimate an IQ on the basis of a brief interview, and the executives whose genius lies in their selection and use of subordinates.
- 外向的直観の見立ての力は、人の中のまだ表に出ていない潜在力に向く
- 例は、生徒の潜在力を見抜く教師や、短い面接でIQを見積もる心理学者
- 部下の選び方と使い方に才能がある経営者も挙げられている
- 外向的直観は、物や考えだけでなく、人の可能性にも向く
04補助機能の外向的直観
マイヤーズは、外向的直観を補助機能に持つINTPの直観を、こう書いています。
直観は、思考だけでは得られない深い洞察をもたらす。直観はその持ち主に、知的好奇心、理解の速さ、問題に取り組むときの工夫とアイデアの豊かさ、そして論理がまだたどり着いていない可能性をひと足先にかいま見る力を与える。
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Intuition brings a deeper〔中略〕insight than is granted to thinking alone. It gives its possessors intellectual curiosity, quickness of understanding, ingenuity and fertility of ideas in dealing with problems, and an extra glimpse of possibilities that logic has not yet had time to reach.
- INTPの直観は、論理がまだたどり着いていない可能性を先にかいま見る
- 知的好奇心、理解の速さ、アイデアの豊かさも、この直観から来るとされる
ここでいう補助機能は、MBTIで2番目に使う機能のことです。
また、同じく外向的直観を補助機能に持つINFPについて、こう書いています。
INFPは、人にとっての可能性を扱う分野で力を発揮する。カウンセリング、教育、文学、芸術、科学、研究、心理学などである。
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INFPs excel in fields that deal with possibilities for people, such as counseling, teaching, literature, art, science, research, and psychology.
- 外向的直観を補助に持つINFPは、人の可能性を扱う分野で力を発揮する
- 例はカウンセリング、教育、文学、芸術、心理学など
- 補助機能の直観は、INTPとINFPで向かう先が違うと読める
05直観型の危険
可能性を追う直観型が内側に抱える危険は、こう説明されています。
しかし、もっと深刻な内的な危険が2つある。第一に、直観型はエネルギーを浪費してはならない。ありうる企画に満ちた世界の中で、それ自体として、あるいは直観型自身の成長にとって、潜在的な価値をもつものを選ばなければならない。そして、始めたらやめてはならない。(中略)選ぶことと粘り抜くことの両方について、直観型には、よく発達した思考か感情による安定させる力が要る。
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There are, however, two internal dangers that are more serious. First, intuitives must not squander their energies. In a world full of possible projects, they must pick those that have potential value, either intrinsically or for the intuitives’ own development. Then, having started, they must not quit.〔中略〕On both these counts, the choosing and the perseverance, intuitives need the stabilizing influence of well-developed thinking or feeling.
- 直観型は、可能性に満ちた世界の中で、エネルギーを浪費しやすい
- そのため、価値のある企画を選び、始めたらやめないことが求められる
- 選ぶ力と粘り抜く力は、直観ではなく、よく発達した思考か感情の支えに求められる
マイヤーズとは
イザベル・ブリッグス・マイヤーズは、母のキャサリン・クック・ブリッグスとMBTIをつくった人で、1980年に『Gifts Differing』(ピーター・マイヤーズとの共著)を書きました。
- MBTIも、ソシオニクスと同じくユングの類型論から出発している
- そのため、外向的直観の記述も、情報要素ではなく、MBTIの心理機能と、それを主機能や補助機能に持つタイプとして書かれている
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引用索引
- [1]マイヤーズ『Gifts Differing』(原題:Gifts Differing: Understanding Personality Type、1980)第5章(p.57) 原文欄は英語の原書の対応箇所。引用本文は当サイト訳 本文へ
- [2]マイヤーズ『Gifts Differing』(原題:Gifts Differing: Understanding Personality Type、1980)第9章「外向的直観型 ENTP と ENFP」(p.106) 原文欄は英語の原書の対応箇所。引用本文は当サイト訳 本文へ
- [3]マイヤーズ『Gifts Differing』(原題:Gifts Differing: Understanding Personality Type、1980)第9章「外向的直観型 ENTP と ENFP」(p.108) 原文欄は英語の原書の対応箇所。引用本文は当サイト訳 本文へ
- [4]マイヤーズ『Gifts Differing』(原題:Gifts Differing: Understanding Personality Type、1980)第9章「直観に支えられた内向的思考」(p.91) 原文欄は英語の原書の対応箇所。引用本文は当サイト訳 本文へ
- [5]マイヤーズ『Gifts Differing』(原題:Gifts Differing: Understanding Personality Type、1980)第9章「直観に支えられた内向的感情」(p.98) 原文欄は英語の原書の対応箇所。引用本文は当サイト訳 本文へ
- [6]マイヤーズ『Gifts Differing』(原題:Gifts Differing: Understanding Personality Type、1980)第9章「外向的直観型 ENTP と ENFP」(p.107) 原文欄は英語の原書の対応箇所。引用本文は当サイト訳 本文へ


