研究者ごとのLIEの記述
カルペンコが 書いた LIE(ENTJ)
カルペンコは、LIE(ENTJ)を、投機的なビジネスの気質を持ち、構えによって感情や生活の扱い方が変わるタイプとして書いています。LIEだとはっきりしない人でも、動きの多さは外から見えます。
01投機的なビジネスの気質
カルペンコは、LIEのビジネスの気質をこう書いています。
ほかのクアドラの観点からはいくらか微笑ましい、おなじみの葛藤がある—硬い道徳的原則を持つ(ESI)と、山師的で投機的な気質を持つその双対(LIE)である。普段の(ESI)は、(LIE)流のビジネス活動の発現のヴァリエーションにかなり平静に接し、概して「あら、面白い! どうやってそんなことを思いついたのかしら?!」というふうに反応する。
02人への否定的な構え
カルペンコの言う構えは、人々や世界といった相手に、肯定と否定のどちらで向かうかの別です。
人々全般に否定的に構えたとき、LIEが感情をどう扱うかを、カルペンコはこう描いています。
それが(LIE)なら、彼は、感情はどう発現すべきか(▼3)、こういうふうに微笑むべきだ、ああいうふうに反応すべきだ、と語り始める。感情をどう発現しうるかについての彼の観念が、経験と規範という2つのベクトルに限られており、それ以上ではないことを、私たちはよく理解しているにもかかわらず、である。
- この構えのLIEは、感情はこう出すべきだと人に語り始める
- ほほえみ方や反応のしかたまで、こうすべきだと説く
- その考えは、経験と規範の2つの範囲にとどまる
同じ構えのときには、人との関係の情報の受け取り方も変わります。
(LIE)は、関係の発現(▽5)に対してはるかに警戒的になる。感情において彼が押しつけがましく批判的になるのと同じように、関係についての情報においても、彼は過剰に警戒して振る舞い始め、このアスペクトの情報をはねつける。まるで、騙されるのを恐れているかのように。
03世界への否定的な構え
世界全体に否定的に構えたLIE(引用では「これ−」)が生活をどう扱うかを、カルペンコはこう書いています。
構え「これ−」を持つと、一方では、彼は白感覚的な欲求の確保に関わること—食事の支度に始まり—に驚くべき無力さを示す。(中略)だが他方では、彼は、たとえばトイレの状態を追跡し、高い演壇から「ロシアではこれがひどい、それに比べてアメリカでは—良い」と論じ、なぜこれがそれほど重要かを詳しく説明することができる。
- この構えのLIEは、食事の支度のような自分の生活を整えることには手が止まる
- その一方で、トイレの状態を追い、演壇では詳しく論じることができる
上の引用にある白感覚は、LIEの4番の脆弱機能に入るSi(内向感覚)のことです。
同じ構えのときの6番の機能は、こう書かれています。
「これ−」の(LIE)は、意志の感覚(●6)によって活発になる。彼がボクシングか何かその種のことをやっていても、私たちは驚かないだろう。
04動きの多さという手がかり
LIEがどう見えるかを、カルペンコはブカロフらとの共著論文でこう書いています。
LIE (ジャック・ロンドン)タイプに属することは必ずしも明白でないとしても、彼の動性、可動性は明白に見えうる。
- ある人がLIEかどうかは、はっきりしないことがある
- それでも、LIEの動きの多さは外から見える
この動きの多さは、描画テストの絵にも表れるとされています。
たとえばタイプ判定の過程で仮説IL(ILE)とPT(LIE)の間の選択に直面していて、絵が明白な動態を示すなら、これはタイプPT(LIE)を支持する追加の論拠を与える。
- LIEかILE(ENTP)かで迷うとき、絵がはっきりした動きを示すことがある
- その絵は、LIEだと判断する追加の論拠になる
- カルペンコは、動的という特性を、LIEを外から確かめる手がかりとして扱う
上の引用にあるILとPTは原文の略号で、括弧の中が当サイトの表記です。
カルペンコとは
オルガ・カルペンコは、国際ソシオニクス研究所の副所長を務める数学者・心理学者で、タイプの診断と教育の方法に重点を置いた研究者です。
- タイプの診断、コンサルティング、企業研修の実務の経験から書く
- そのため、LIEの記述も、構えによる出方の違いや判定の手がかりが中心
ほかの研究者が書いたLIE(ENTJ)
カルペンコが書いたほかのタイプ
引用索引
- [1]Karpenko「構えがタイプの発現に及ぼす影響」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2011年) 本文へ
- [2]Karpenko「構えがタイプの発現に及ぼす影響」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2011年) 本文へ
- [3]Karpenko「構えがタイプの発現に及ぼす影響」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2011年) 本文へ
- [4]Karpenko「構えがタイプの発現に及ぼす影響」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2011年) 本文へ
- [5]Karpenko「構えがタイプの発現に及ぼす影響」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2011年) 本文へ
- [6]Karpenko, Bukalov & Chikirisova「レイニン特性: ジェンダー差と社会的期待」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2000年) 本文へ
- [7]Karpenko「「静態-動態」特性、グラフィックと描画テストにおいて」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2016年) 本文へ
※ MBTI表記は、機能の並びの解釈にもとづく便宜的な対応です。詳しくはMBTIとの違い、MBTIとソシオニクスのタイプはどう対応するのかをご確認ください。


