研究者ごとのSLEの記述
カルペンコが 書いた SLE(ESTP)
カルペンコは、SLE(ESTP)とみたピョートル1世を例に、時間や戦力が切迫した状況で最もはっきり現れる意志の力を書いています。同じSLEでも、自分や相手をどう見るかの構えによって現れ方が変わる、とも見ています。
01切迫した状況で現れる意志の力
カルペンコは、ピョートル1世をSLEとみて、その意志の力が軍事でどう現れたかを、こう書いています。
これは決して直観的な外向性ではなく、意志的感覚によって鮮やかに彩られた外向性である。そしてこの機能が最も鮮やかに現れたのは、軍事において、決定の迅速さと、勝利達成への頑強さにおいてだった。(中略)話題になっているのは「−」符号つきの、すなわち、時間・空間・戦力の切迫した状況において最も鮮やかに自分を現すそれである。実際、ピョートルの勝利の大半は、数で上回る敵に対して収められている。
原文を表示
Это отнюдь не интуитивная, а ярко окрашенная волевой сенсорикой экстраверсия. И наиболее ярко эта функция проявилась в военном деле, в стремительности принимаемых решений и в упорстве в достижении победы.〔中略〕Отметим только один момент - речь идет о со знаком “—”, то есть, проявляющей себя наиболее ярко в ситуации, стеснѐнной во времени, пространстве и силах. И действительно, большинство побед Петра одержано над численно превосходящим соперником.
02主導機能と材料力学
(SLE、●□)の主導機能 ― 物質的対象・動物・人々の変形・変容方法、その形態の知覚と結びついた意志的センサリー ― は、その後の論理的結論を伴った物理的・意志的影響に抵抗する能力の評価とよく対応する。科学技術的観点では、これらの側面はたとえば、負荷の下での様々な構造の挙動の論理的・数学的計算を伴う「材料力学」のような学科で表現される。
原文を表示
Хорошо соответствует сенсорно-логическому экстраверту (СЛЭ, ) с ведущей функцией волевой сенсорики, связанной с восприятием способов деформации, трансформации материальных объектов, животных, людей, их формы, оценки способности сопротивляться физическому и волевому воздействию с последующими логическими выводами. В научно-техническом плане эти аспекты выражены, например, такой дисциплиной как «Сопротивление материалов» с логическим, математическим расчетом поведения различных конструкций под нагрузкой.
03自分の力を疑う指導者
自分を否定的に見る構えのSLEを、カルペンコはこう書いています。
「私−」の(SLE)は、自分自身が意志的な人間かという問いへの答えに窮することがある。「私が? 意志的で決断力がある? 自信がないな」。彼は、人々を指導する自分の能力を本気で疑うことがある。しかもそれでいて集団を指導しており、それどころか—成功した指導者でありながら、である。強調しておくが—これはすべて実践からのケースである。
原文を表示
(СЛЭ) с «Я–» может затрудняться с ответом на вопрос, является ли он сам воле-вым человеком. «Я? Волевой и решительный? Не уверен». Он может всерьез сомневаться в своей способности руководить людьми, и при этом руководить коллективом, более того — быть успешным руководителем. Подчеркну — это все случаи из практики.
- 「私−」のSLEは、自分が意志的な人間かと問われて、答えに困ることがある
- 人を率いる自分の力を、本気で疑うこともある
- それでいて、実際には集団を率いる成功した指導者であることもある
- カルペンコは、これが実践で出会った事例だと強調している
上の引用にある「私−」は、自分と相手を肯定的か否定的に見る構えのうち、自分を否定的に見る構えのことです。
04相手の論理を認めにくい構え
次に、相手を否定的に見る構え「あなた−」がSLEでどう現れるかを、カルペンコは次のように書いています。
たとえば非合理の論理タイプでは—(SLE)でも(ILE)でも(ILI)でも(SLI)でも—彼ら全員において「あなた−」は、おおよそこう響く。「ああ! おまえら全員馬鹿だ!」あるいは「それは愚論だ。あなたの言ったことは愚かしい」。(中略)しかし、構え「あなた−」を持っていると、彼らと論理構造を議論するのは難しい。彼らは対話相手からの批判を受け入れたがらないのである。
原文を表示
Например, у иррациональных логиков, что у (СЛЭ), что у (ИЛЭ), что у (ИЛИ), что у (СЛИ) — у них у всех «Ты–» звучит примерно так: «А! Дураки вы все!» или «Это глупость. Вы сказали глупость». Это может быть и не сказано прямо, но демон-стрироваться поведением.〔中略〕Но когда у них установка «Ты–», то обсуждать с ними ло-гические структуры сложно, они не хотят воспринимать критику от собеседника.
- 「あなた−」の構えのSLEでは、相手の考えを愚かだとする形で、その構えが表に出る
- この構えのSLEとは、論理の組み立てを一緒に議論しにくい
- 「あなた−」のSLEは、相手からの批判を受け入れたがらない
この現れ方を、カルペンコは、SLEを含む非合理の論理タイプに共通するものとして書いています。同じSLEでも、構えとの組み合わせで現れ方が変わる、という見方です。
カルペンコとは
オルガ・カルペンコは、国際ソシオニクス研究所の副所長で、数学者、心理学者と紹介されている研究者です。
- 研究のテーマは、タイプの診断やコンサルティング、企業研修の実践から生まれた
- そのため、SLEの記述も、歴史人物の判定や、実際の事例で見た構えの違いが中心
ほかの研究者が書いたSLE(ESTP)
カルペンコが書いたほかのタイプ
引用索引
- [1]Karpenko「ソシオニクスから見たピョートル1世の人格」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(1996年) 出典リンク 本文へ
- [2]Bukalov & Karpenko「人類の進化—情報代謝機能構造とソシオンの形成(第2部)」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2018年) 出典リンク 本文へ
- [3]Karpenko「構えがタイプの発現に及ぼす影響」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2011年) 本文へ
- [4]Karpenko「構えがタイプの発現に及ぼす影響」『ソシオニクス、メントロジー、パーソナリティ心理学』誌(2011年) 本文へ
※ MBTI表記は、機能の並びの解釈にもとづく便宜的な対応です。詳しくはMBTIとの違い、MBTIとソシオニクスのタイプはどう対応するのかをご確認ください。


