研究者ごとの規範機能の記述
アウシュラが 書いた 規範機能
アウシュラは、規範機能を、受け取る情報が少なく、外の標準に合わせて使う機能として書いています。規範機能の要素では決めるときに迷い、批判を快く受け止められず、多くの人より劣らないことを望む、という像です。
01主導機能との違いは弱さ
アウシュラは、第4機能(今の規範機能)の節を、主導機能と何が違うかから書き出しています。
この機能を第1機能から区別するのは「弱さ」である。通常、十分な注意が払われず、情報は蓄積されるものの緩慢に、時折にすぎず、その正しい知覚への確信はなく、獲得と一次加工の速度は大きくなく、それゆえ知識は自分自身の必要のためにすら必ずしも足りない。
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Эту функцию отличает от первой "слабость". Ей не уделяется обычно достаточно внимания , информация хотя и накапливается , но медленно , от случая к случаю , уверенности в ее правильном восприятии нет , скорость получения и первичной переработки невелика , поэтому знаний не всегда хватает даже для собственных нужд .
- 規範機能を主導機能と分けるのは、「弱さ」の1点
- 規範機能では、情報がゆっくり、ときどきしか溜まらない
- 受け取り方が正しいという確信もなく、知識は自分の用を足すぶんにも足りないことがある
- 主導機能と同じ意識の側にあるが、情報の量と確信で主導機能に及ばないと読める
上の引用にある第1機能は、今の主導機能です。
02決めるときの迷いと慎重な批判
情報が足りないことは、規範機能の要素で何かを決めるときの態度に出ます。アウシュラの記述は、こう続きます。
本質的なものを副次的なものから区別するのが困難であるため、決定を下す際に揺らぎ、自分が今行っているように行動する権利が自分にあるのか確信が持てず、それゆえこの要素について周囲の人々に質問することがしばしばある(もちろん、彼らに尊重されると確信している場合)。批判は決して快くは受け止められないので、自身もまた周囲の人々をきわめて慎重に批判し、自分の意見を押しつけない。
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Ввиду того, что человеку трудно здесь отличить главное от второстепенного , он при принятии решения колеблется , не уверен , есть ли у него право поступать так , как он поступает , поэтому частенько он задает по этому элементу окружающим вопросы , конечно , если уверен , что к ним уважительно отнесутся . Поскольку критика воспринимается не очень приятно , сами критикуют окружающих очень осторожно , не навязывая своего мнения .
- 規範機能の要素では、何が大事かを見分けにくく、決めるときに迷う
- 自分のやり方でよいか確信を持てず、尊重してくれる相手には尋ねる
- 批判されるのは快くないので、本人も人を慎重にしか批判せず、意見を押しつけない
03標準に合わせたい
規範機能に特有の望みを、アウシュラは短くこう書いています。
他者の意見に対抗することは難しく、それゆえ標準に合致したい、大多数より劣っていたくないという欲望がある。自身の誤りを個体は「教えられなかった」せいにする傾向がある。
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Мнению других противостоять трудно, поэтому есть желание соответствовать стандартам, быть не хуже большинства . Свои ошибки индивид склонен списывать на то , что не научили .
- 規範機能の要素では、人の意見に逆らいにくい
- そのため、標準に合わせたい、多くの人より劣っていたくないと望む
- 誤りをしたときは、「教えられなかった」せいにしやすい
- 規範機能という名前のとおり、自分の基準ではなく、外にある標準に合わせて使う機能
04押しつけられた標準に従う
アウシュラは、第4機能の節を、次の一文で要約しています。
要約:第4機能は—サジェスティブな(暗示にかかりやすい)機能、外的世界の受動的研究と押しつけられた標準への追従の機能。
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Резюме : 4-я функция - суггестивная ( внушаемая ) , функция пассивного изучения внешнего мира и следования навязываемым стандартам.
- 規範機能は、外の世界を受け身で学び、押しつけられた標準に従う機能
- 自分から標準を作る側ではなく、人から示された標準を受け入れる側にある
アウシュラの第8機能は、今の暗示機能です。こちらも「暗示にかかりやすい」機能ですが、規範機能とは批判の受け止め方が違います。
批判を平静に、世話として受け止める。(中略)第8機能は—サジェスティブなバイタル機能、人間の意見は容易に影響を受け、社会のあとに従う。
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Критику воспринимают спокойно , как заботу .〔中略〕-4 функция - суггестивная витальная функция , на мнение человека легко влиять , он идет за обществом
- 同じ「暗示にかかりやすい」機能でも、規範機能では批判を快く受け止められない
- 暗示機能のほうは、批判を世話として平静に受け止める
05押しつけない助けと、伸びる上限
アウシュラは、規範機能が伸びるための条件を、こう書いています。
第4機能には、押しつけがましくない実際的な助け(ただし他者の直接的な助けを利用するのは申し訳ない)、いつでも興味のある問題について議論し、下した決定を支持してくれる人物、自由な情報の流入が必要である。そうすれば、その新しい発達水準が可能となり、人間ははるかに自信を持ち、より集中的に平静に生き、彼の第4機能は周囲の人々が有用なものを汲み取りうる百科事典を思わせるようになる。
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4-й функции нужна ненавязчивая помощь делом ( но при этом пользоваться прямой помощю других совестно ) , человек , с которым всегда готов обсудить интересующий вопрос и одобрить принятое решение , нужен свободный приток информации . Тогда возможен новый ее уровень развития, человек делается гораздо более уверен в себе, интенсивнее и спокойнее живет, его 4-я функция начинает напоминать энциклопедию, из которой окружающие могут почерпнуть бездну полезного .
- 規範機能に要るのは、押しつけがましくない実際の助けと、決めたことを支持してくれる相手
- 自由に入ってくる情報も要る
- 条件がそろうと本人は自信を持ち、規範機能は周りが知識を汲める「百科事典」のようになる
ただし、規範機能が伸びる方向には上限があります。アウシュラは、こう続けています。
しかし第4機能が第1機能と同じほど断定的で意志的になることは決してない。彼女にとって、世界とその全球的問題を見る水準にまで上ることは不可能である。彼女はその最良の発達においても、応用的・奉仕的なものであり続け、個体自身、その家族の利益に奉仕するが、社会全体ではない。
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Но никогда 4-я функция не бывает настолько категоричной и волевой , как 1-я . Для нее невозможно подняться на тот уровень видения мира и его глобальных проблем , она при лучшем своем развитии остается прикладной и обслуживающей интересы самого индивида , его семьи , но не всего социума .
- 規範機能は最もよく伸びても、主導機能ほど断定的にはならない
- 世界全体の問題を見る水準には上らない
- 規範機能は、社会全体ではなく本人や家族の利益に奉仕する
上の引用にある「彼女」は、第4機能のことです。
06超自我ブロックの定型と紋切型
規範機能が入る超自我ブロックの性格を、アウシュラはこうまとめています。
人格は他の人々の列から目立たないようにし、試された定型と紋切型を用いようとする。しかしこの弱さは自己完成への最強の刺激を与える。(中略)社会的標準への適合の観点からの自己評価、それゆえ超自我ブロックのアスペクトの過大評価。
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Личность стремится не выделятся из ряда других, применять испытанные шаблоны и стереотипы . Однако данная слабость дает сильнейший стимул к самосовершенствованию .〔中略〕Оценка себя с точки зрения соответствия социальным стандартам , отсюда сверхценность аспектов блока СуперЭго.
- 規範機能を含む超自我ブロックでは、目立たないよう試された型を使う
- 超自我ブロックの弱さは、自分を磨くいちばん強い動機にもなる
- 社会の標準で自分を測るため、このブロックの要素を実際以上に大事なものとして扱う
上の引用にある「この弱さ」は、超自我ブロックの弱さのことです。
07規範機能へのエネルギーの流入
アウシュラは、心のエネルギーが入ってくる入口として、規範機能を書いています。
このエネルギーには2種類ある:メンタル(ここでは情報性が最も顕著)とバイタル。その流入はそれぞれ第4機能と第8機能に起こる。それゆえそれをガソリンタンクに喩えることができる。(中略)しかも第1チャネルの活動は、第4チャネルへの流入の保証を担うものである。
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Энергия эта двух видов : ментальная ( здесь информационность наиболее заметна ) и витальная . Поступление ее происходит соответственно на 4-ю и на -4 функции. Поэтому ее можно уподобить бензобаку〔中略〕Причем деятельность 1-го канала призвана обеспечить приток по 4.
- 意識の側のエネルギーは、規範機能から入ってくる
- アウシュラは、その入口を「ガソリンタンク」にたとえている
- 規範機能への流入を支えるのは、主導機能の働き
上の引用にある第4機能・第4チャネルは今の規範機能、第1チャネルは主導機能、第8機能は今の暗示機能のことです。
アウシュラとは
アウシュラ・アウグスティナヴィチューテは、リトアニアのヴィリニュスに住んでいた研究者で、8つの情報代謝要素と8機能のモデルをつくった人です。
- 理論を観察から切り離さず、観察した人間関係を構造として書き出した
- そのため、規範機能の記述も、定義だけでなく、迷う・尋ねる・標準に合わせるといった人の振る舞いで書かれている
ほかの研究者が書いた規範機能
アウシュラが書いたほかの機能
引用索引
- [1]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика) 「第4機能」の節(現行の規範機能、3番) 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [2]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика) 「第4機能」の節(現行の規範機能、3番) 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [3]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика) 「第4機能」の節(現行の規範機能、3番) 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [4]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика) 「第4機能」の節(要約) 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [5]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика) 「第8機能」の節(現行の暗示機能、5番) 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [6]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика) 「第4機能」の節(現行の規範機能、3番) 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [7]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика) 「第4機能」の節(現行の規範機能、3番) 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [8]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика) 「ブロック「超自我」の一般的特徴」の節 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
- [9]アウシュラ『機能の理論(フンクツィオニカ)』(原題:Теория функций. Функционика) 「情報代謝モデル」の節 執筆年の明示がない著作(推定1980年代後半〜1990年代初頭)。サミズダートで流通したのち電子化されたもので、初出媒体は未確認 本文へ
