研究者ごとのILEの記述
グレンコが 書いた ILE(ENTP)
グレンコは、ILE(ENTP)を、壊すことで新しいものを作り、散漫でも日々の場面では機転の利くタイプとして書いています。人を直観で見抜いたと思うと興味をなくし、その後の関わり方に迷う、という像です。
01アイデアを自分のものにする
グレンコは、ILEのアイデアの生まれ方を、こう書いています。
アイデアに「火が点く」ためには、それを「自分のもの」にする必要がある。ILEは直面したあらゆるテーマに関して、大胆で代替的なアイデアを生み出す。携わるべき業務や仕事が彼の興味を引かないなら、彼はそれにまったく新しい捻りを加える。ある発明や発見に対して数多くの応用を提案できる。彼はルーチンや伝統の足かせを上手く我慢できない。
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To “light up” with an idea, he needs to make it “his own.” ILE generates bold, alternative ideas on any topic he is faced with. If the business or work that he has to occupy himself with doesn’t interest him, he will give it a completely new turn. He can offer many applications to an invention or discovery. He poorly tolerates routine and the shackles of tradition.
- ILEのアイデアが動き出すのは、それを「自分のもの」にしたとき
- 興味の持てない仕事を任されると、まったく新しい捻りを加える
- どんなテーマにも大胆なアイデアを出し、1つの発見にたくさんの使い道を提案できる
- 決まった手順や伝統に縛られることは、我慢しにくい
02壊すことで作る
ILEが壊すことで新しいものを作る動き方を、グレンコは次のように書いています。
彼にとってこれは創造的に行われる—破壊することによって、彼は創造する。彼の周りには彼の遠大で直観的なアイデアの支持者が集まり始める。極端な場合、これは「風車への突進」—変化をもたらす実際の見込みがないままなされる、ある種の公然たる挑戦—として現れることがある。
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This, for him, happens creatively: by destroying, he creates. Around him start to gather supporters of his far-reaching, intuitive ideas. In extreme cases, this may manifest as a real “tilt at windmills” — a kind of open challenge without any real chance to affect change.
- ILEは、壊すことによって作る
- 遠大で直観的なアイデアには、周りに支持者が集まり始める
- 見込みのないまま挑む公然の挑戦になるのは、極端な場合
引用の冒頭の「これ」は、原典の直前の文にある、関わる仕事や集団、とくに規律の厳しい集団に無秩序や否定を持ち込むことです。上の引用にある「風車への突進」は、セルバンテスの小説の場面を踏まえた言い方です。
03散漫さと機転
ILEを見分けるいちばんの手がかりとして、グレンコは散漫さを挙げています。
ILEの行動の主な特徴的な特徴で、これによってこの社会タイプへの所属を確信を持って同定できるのは、際立った散漫さである。ILEは以前使った場所に物を放置する傾向があり、しばしば小さな物(鍵など)を失くす。(中略)にもかかわらず、ILEは日々の事柄において必要な機転や機知を発揮し、あらゆる状況からどんなに小さくとも利益や恩恵を引き出すことができる。
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The main defining feature of ILE’s behavior with which one can confidently identity belonging to this sociotype is significant scatteredness. The ILE is inclined to leave things where he has previously used them, often losing small objects (such as keys). His workplace and personal belongings are often somewhat of a mess. He forgets what has already been done and what remains to be done. Despite this, ILE can show the necessary resourcefulness and ingenuity in everyday affairs, drawing from every situation even a smallest benefit or favor. This activity of recombination is similar to the character of Ostap Bender, which may cause some to consider him to be clever and elusive.
- ILEは、物を使った場所に置きっぱなしにし、鍵のような小物をよくなくす
- グレンコは、この散漫さがあればILEだと確信をもって見分けられるとしている
- 一方で、日々の場面では機転を利かせ、どんな状況からも小さな得を引き出す
- 散漫さと機転は、1人の中の両面として並べられている
04人を見抜いたあと
グレンコは、ILE本人に向けた助言の形で、人との関係の弱い点を、こう書いています。
ある人を直観的に見抜いてしまうと、その人はもうあなたにとって興味がなくなる。次にその人とどう関わればいいのかわからなくなる。これは人々があなたを嫌う原因となり得る。また、あなたは真の敵対者や反対者を見抜けない。
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Once you have intuitively figured out a person, he or she is no longer interesting to you. You don’t know what to do with this person next. This can cause people to dislike you. You also don’t see your true enemies and opposition.
- ILEは、相手を直観で見抜いたと思うと、その人への興味がなくなる
- そのあと、どう関わればよいか分からなくなり、人から嫌われる原因になりうる
- 本当の敵や反対者は、見抜けない
05家族の中のILE
家族の中でのILEの位置を、グレンコは世話の必要さから書いています。
家族内で個人的な世話を最も必要とするタイプは、分析家(LII)と探求者(ILE)である。
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The most familial types in a socion are the Mediator (SEI) and the Enthusiast (ESE). The types most in need of individual care within the family are the Analyst (LII) and the Searcher (ILE).
- ILEは、家族の中で個人的な世話を最も必要とするタイプとして挙げられている
- 03の散漫さとあわせると、ILEは身の回りの世話を支えてもらう側にいると読める
上の引用にある「探求者」は、グレンコが独自につけたILEの呼び名です。
06サブタイプによる違い
グレンコは、ILEを支配型(D)・創造型(C)・規範型(N)・調和型(H)の4つのサブタイプに分けています。そのうち支配型にあたる活性化者は、こう書かれています。
探求者 — 活性化者(中略)プロトタイプ:革新的なプロジェクトリーダー(中略)彼の行動はすべて、絶えず革新に目を配りつつ、遠い将来の見通しに向けて駆動されている。このタイプの全構成員と同様に、自分が始めたあらゆるプロセスにすぐに興味を失う傾向があるが、実行可能な見通しを持つ少数の有望なアイデアについては、彼は粘り強く取り組む。
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Searcher — Activator […] Prototype: Innovative project leader […] All of his actions are driven towards distant prospects, with a constant eye on innovation. Like all members of this type, the tendency is to quickly lose interest in any process he initiates, but on a few promising ideas with viable prospects, he will persevere.
- ILE全体に、始めたことにすぐ興味を失う傾向がある
- 支配型のILEは、新しいものに目を配りながら、遠い将来の見通しに向かう
- そのなかで、見込みのある少数のアイデアには粘り強く取り組む
これに対して、規範型にあたる検証者は、こう書かれています。
探求者 — 検証者(中略)プロトタイプ:研究遠征のための機材を備えた組織者あるいは能動的な参加者(中略)論理的に分析する機会を提供する話題、特に理論的な発展で、その後実践に移せるものを楽しむ。当初のアイデアは、具体的なプロジェクトに具現化するのに適した精緻な理論やより良い設計に変えられる。彼は構造主義者かつ分類者で、一般的なスキームの隙間を埋められる。
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Searcher — Examiner […] Prototype: Organizer or active participant equipped with instruments for research expeditions […] He enjoys topics that provide opportunities to logically analyze, particularly theoretical developments, which can then be put into practice. Initial ideas are turned into elaborate theory or better designs suitable for embodiment in a concrete project. He is a structuralist and classifier who can fill the gaps in general schemes.
- 規範型のILEは、論理的に分析でき、あとで実践に移せる理論の話題を楽しむ
- 最初のアイデアを、具体的な計画に移せる精密な理論や設計に仕上げる
- 構造を組んで分類し、全体の図式のすき間を埋める
- 同じILEでも、新しいものへ向かう型と、仕上げて整える型の違いがあると読める
グレンコとは
ヴィクトル・グレンコは、キエフの人道主義ソシオニクス学派の創設者で、同じタイプの中の違いをサブタイプとして記述した研究者です。
- 1つのモデルだけで説明せず、タイプ、サブタイプなど複数のレベルに分けて記述する
- そのため、ILEの記述も、ILE全体の傾向と、サブタイプごとの違いを分けて書いている
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引用索引
※ MBTI表記は、機能の並びの解釈にもとづく便宜的な対応です。詳しくはMBTIとの違い、MBTIとソシオニクスのタイプはどう対応するのかをご確認ください。


