研究者ごとのSiの記述
アウシュラが 書いた Si(内向感覚)
アウシュラは、Si(内向感覚)を、出来事が体調や感情として内側に映る知覚として書いています。主導のSiは、周りの空間と人の体調を変え、人の世話を引き受ける力として描かれています。
01出来事が内側の状態に映る
対象における内的状態は、互いを条件づけ合う出来事間の関係として考察される。この知覚の要素によって、プロセスが内的状態にいかに反映されるかについての情報が知覚される。これは自分の体調と感情、すなわちこの相互条件性によって呼び起こされる人々の感情である。
- Siが受け取るのは、出来事が内側にどう映るか
- 映ったものの中身は、体調と感情
- 出来事どうしの結びつきが、その感情を呼び起こすとされる
- 外で起きたことを、自分の内側の変化として受け取る知覚と読める
02主導のときは空間と体調を変える
この知覚が主導的なときを、アウシュラは同じ箇所で書いています。
この知覚のアスペクトが主導的であるとき、人間は周囲の空間の質とそこにいる人々の体調を変える能力をもつ。
03かつての感じを覚えて見分ける
主導のSiの力がどこから来るかを、アウシュラは画家の例で説明しています。
優れた例はルーベンス(●▯)であり、彼は自分の絵画を自然からではなく、かつて経験した審美的感情の記憶から制作した。(中略)こうした人々はかつて経験した審美的感情を新しい感情から区別する能力に長けている。それらをコレクションし記憶する能力がある。
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Отличным примером является Ру- бенс (®Г-), который создавал свои картины не с натуры, а по памяти о когда-то пережитых эстети- ческих чувствах.〔中略〕Когда индивид с тем же типом ИМ стряпает, он тоже начинает с того, что представляет себе, какой вкус будет иметь изготавливаемое блюдо. Эти люди способны отли- чать однажды пережитые эстетические чувства от новых. Умеют их коллекционировать и помнить.
- 主導のSiは、前に味わった感じを集めて、覚えておける
- ルーベンスは実物を見てではなく、美しいと感じた感情の記憶から描いた
- 今の感じを、覚えている感じと比べて見分けるのが得意
アウシュラは『ソシオニクス: 心理タイプ・テスト』(1998年)では、ルーベンスをSEI(ISFJ)の例に挙げています。
04快適の基準を人に広げる
この主導のSiは、自分の快適の基準を人にも向けます。
身体的不快を避けること、そして他者をそれから守ることに長けている。(中略)彼らを際立たせているのは、自分の審美観と快適な生活の理解を他の人々に押しつける能力であると言えるだろう。
- 主導のSiは、体の不快を避け、人もそれから守る
- 自分の美意識と快適の考えを、人に押しつけるところが目立つ
また、パートナー選びを扱った箇所では、Siを主導に持つ感覚的内向型を、こう書いています。
感覚的内向型はすべての者のなかで最も快楽主義者であり、それゆえ自分の身体的実存の現実をきわめてよく感じる。パートナーにとってきわめて配慮があり世話好きである。
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Сенсорный интроверт является гедонистом более всех других и поэтому исключительно хорошо чув- ствует реальность своей физической экзистенции.〔中略〕Поэто- му очень считается с удобством других людей, вни- мателен и заботлив.
- Siが主導のとき、体の状態をきわめてよく感じる
- パートナーへの配慮が細やかで、世話好き
- 快適の基準を人に広げる面と、人を世話する面が、同じSiの中に並ぶ
05人の体調を引き受ける
主導のSiが何に責任を負うかは、SLIの一人称の言葉で書かれています。
SLI〔原文: ギャバン〕は言う。「私は、私に委ねられた人々の体調(Si)に責任を負い、この方向で、私の知性の及ぶかぎりのことをする。(中略)私は、私を信頼する主体たちと自分の対象たちの外的形式 Se に責任を負う」。
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Потому ГАБЕН говорит: «Я ответстве- нен за самочувствие (О) вверенных мне людей и в этом направлении делаю все, доступное моему ин- теллекту. Я ответственен за мирную эмоциональ- ную жизнь А всех досягаемых мне людей и прояв- ляю агрессию ко всем, кто этому мешает. Я ответ- ственен за то, чтобы не заслонить собою возможностей А, не помешать развитию другого человека. Я ответственен за внешнюю форму ® до- веряющих мне субъектов и своих объектов».
- 主導のSiが責任を負うのは、任された人々の体調
- この方向に、知性の及ぶかぎりの力を使う
この責任が自分自身に向くときの姿を、同じ章でこう書いています。
自身の安寧については、他者の安寧の世話の合間にやっているかのように関わる。自分のことだけ気遣わねばならないとき、SLI〔原文: ギャバン〕 はしばしば単なる怠け者に見える。近しい人々の世話においては、大きな企業性、勤勉、そして最もありえないような状況で帳尻を合わせる手腕を発揮する。
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Собственным благополучием занимаются как бы между прочим при заботе о благополучии других. Когда приходится заботиться лишь о себе, ГАБЕ- НЫ часто кажутся просто лентяями. При заботе о близких проявляют большую предприимчивость, трудолюбие и умение свести концы с концами в самых невероятных ситуациях.
- ここでのSiは、自分の心地よさより、人の体調を引き受けるもの
- 自分のことは、人の世話の合間に片づける
- 近しい人の世話では、勤勉で手際がよい
06暗示機能では体調をつかめない
それゆえILE〔原文: ドン・キホーテ〕の超イドの信号=刺激は主として自分の身体からのみ受け取る、すなわち自分の体調についてのみ何かを知る。(中略)自分の体調を理解することは彼にはできない。(中略)体調がよければ気分もよく、悪ければ悪い。
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Потому СУПЕРИД Дон Кихота сигналы-раздражители в основном по- лучает лишь из своего тела, то есть узнает что-то лишь про свое самочувствие. Это недифференциро- ванное знание на уровне первой сигнальной систе- мы. Разобраться в своем самочувствии он не может.〔中略〕Настроения и эмоции Дон Кихота определяют- ся самочувствием, то есть комплексом сенсорных чувств и переживаний. При хорошем самочувствии настроение хорошее, при плохом — плохое.
- 暗示機能のSiは、体から自分の体調についての情報だけを受け取る
- ただし、自分の体調を理解することはできない
- 気分は体調に左右され、体調がよければよく、悪ければ悪い
- 主導のSiが人の体調まで変えるのに対し、暗示機能のSiは自分の体調さえつかみきれない
上の引用にある超イドは、5番と6番の機能のまとまりのことで、超イドとも呼ばれます。
アウシュラとは
アウシュラ・アウグスティナヴィチューテは、リトアニアのヴィリニュスに住んでいた研究者で、ソシオニクスの基礎をつくりました。
- 理論に見える部分も、観察で分かったことを短く書いたものと説明している
- Siについても、定義のあとに画家やパートナー選びの観察を置いている
ほかの研究者が書いたSi(内向感覚)
アウシュラが書いたほかの情報要素
引用索引
- [1]アウシュラ『ソシオニクス入門』(原題:Соционика: Введение、1998)第4章 1982年執筆「ソシオン、またはソシオニクスの基礎」の再録部からの引用 本文へ
- [2]アウシュラ『ソシオニクス入門』(原題:Соционика: Введение、1998)第4章 1982年執筆「ソシオン、またはソシオニクスの基礎」の再録部からの引用 本文へ
- [3]アウシュラ『ソシオニクス入門』(原題:Соционика: Введение、1998) 本文へ
- [4]アウシュラ『ソシオニクス入門』(原題:Соционика: Введение、1998)第4章 1982年執筆「ソシオン、またはソシオニクスの基礎」の再録部からの引用 本文へ
- [5]アウシュラ『ソシオニクス入門』(原題:Соционика: Введение、1998) 本文へ
- [6]アウシュラ『ソシオニクス:心理タイプ・テスト』(原題:Соционика: Психотипы. Тесты、1998) 和訳は露語原文からの当サイト訳 本文へ
- [7]アウシュラ『ソシオニクス:心理タイプ・テスト』(原題:Соционика: Психотипы. Тесты、1998) SLI章 和訳は露語原文からの当サイト訳 本文へ
- [8]アウシュラ『ソシオニクス入門』(原題:Соционика: Введение、1998) 本文へ


