研究者ごとのESIの記述
レイニンが 書いた ESI(ISFP)
レイニンは、ESI(ISFP)を、人への態度を一度決めたら変えにくく、説明よりも事実を求めるタイプとして書いています。パーティでは黙って観察し、収入や地位より内面が乱されない居場所を選ぶ、という像です。
01一度決めた態度は変えにくい
(中略)この領域では人物の関係は最も重要でなく、しばしばそれらは彼に全く関係しない。ここでは彼の態度のほうがはるかに重要であり、彼はむしろそれを永久に固定しておきたいと願う。(中略)もしESI〔原文: ドライザー〕が誰かについて良い意見を形成したならば、それを変えるには何か大きな要因が必要となるであろう。彼の悪い態度や意見はなおさら変えにくい。
- ESIにとって大事なのは、関係そのものより相手への自分の態度
- 一度決めた態度は、ずっと固定しておきたい
- 良い意見も変えにくく、悪い意見はさらに変えにくい
この領域が本人にも言葉にしにくいことを、レイニンはこう続けています。
ESI〔原文: ドライザー〕の第1機能は言葉でほとんど描写することができない。(中略)他者や外的世界に対する個人的態度のこの領域は、強く感じられているが、貧弱にしか言語化されていない。
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Dreiser's first function can hardly be described with words. Essentially it is the need for being able to have a conscious attitude.〔中略〕This realm of personal attitudes to other people and the external world is strongly felt but poorly verbalized. There is constant activity in this realm.
- ESIは、人や世界への自分の態度を強く感じている
- それでも、本人にもうまく言葉にできない
02パーティでは黙って観察する
一方、ESIが関係を気にかけない「無視の領域」を、レイニンはパーティでの姿で書いています。
ESI〔原文: ドライザー〕は観察者である。パーティでは彼女はほとんど黙って観察している。しかし彼女は喜んで踊るだろう—彼/彼女は楽に動き、踊るのが好きだ—彼女が考えるところによれば、踊りには仲間意識も関係性もないからである。
03内面の安定を守る
「私の内的状況は常に完全で、安定していて、保護されているべきだ」。このタイプにとって内的平和をもつことが重要である。社会において、彼らは内的状況の安定性が保証される社会的ニッチを探す—たとえそれがより少ない金銭と威信しか提供しないとしても。
- ESIは、自分の内面はいつも完全で安定しているべきだと感じている
- 社会の中では、お金や地位が減っても、内面が安定する居場所を選ぶ
- 居場所を選ぶ基準は、何を得るかより、何を乱されないか
04事実はほしいが、説明はしたくない
ESI〔原文: ドライザー〕は「説明」を必要としない—「説明するな、ただ事実をくれ、お前の解釈には興味がない!」。ESI〔原文: ドライザー〕は現実の出来事と証明された事実のみを考慮に入れる。
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Function #4 - objective logic ( ): a person is suggested not by explanations but by facts. “Give me the facts.” A Dreiser does not need "explanations": “Do not explain, just give me the facts, I am not interested in your interpretation!” A Dreiser considers only real events and proven facts.
ここではすべてを理解することへの恐怖がある。それゆえ、ときにESI〔原文: ドライザー〕の説明は他の人々には短く曖昧に思えることがある。このタイプは事物を説明するよりも事実について話すことを好む。彼女は事物を説明する必要のある状況を避ける傾向がある。
- ESIは、ものごとを説明する必要のある場面を避けたがる
- 説明するより、事実について話すほうを好む
- ESIの説明は、周りには短くあいまいに聞こえることがある
- 求めないのは人の説明で、避けたいのは自分が説明すること
05来客のあとの散らかりに目が向く
来客があったときにESIの目がどこへ向くかを、レイニンは夫婦の例で書いています。
二人の人物が衝突関係にある場合を想像してみよう。夫はILE〔原文: ドン・キホーテ〕で、妻はESI〔原文: ドライザー〕である。(中略)友人が訪ねてくるとき、二人の人物はそれをまるで異なる二つの出来事を体験しているかのように、二つの異なる仕方で見る。一方は第三機能を通じて肯定的強化を受け、もう一方は客が残した混乱、汚れた皿、カーペットの泥の足跡を見る…。
06「いいえ」が意味するもの
ESIが口にする「いいえ」の意味を、レイニンはこう書いています。
ESI〔原文: ドライザー〕が「いいえ」と言うなら、それは少なくとも「たぶん」または可能性として「はい」を意味する。異なるタイプにとっては、異なるタイプの心の中の単語の意味場は大きく異なりうる。
- ESIの「いいえ」は、少なくとも「たぶん」を意味し、「はい」の可能性もある
- 同じ単語でも、タイプによって意味の広がりが違う
- ESIの「いいえ」は、はっきりした拒絶とは限らないと読める
レイニンとは
グリゴリー・レイニンは、数学者で、心理学の哲学博士です。1983年ごろにアウシュラの著作を読み、ヴィリニュスで本人から学び始めました。
- 数学による導出と観察による確認を組み合わせる
- タイプが示すのは、よくある反応やお決まりの行動パターンまでという立場
- そのため、ESIの記述も、機能ごとの領域と日常の反応の型が中心
ほかの研究者が書いたESI(ISFP)
レイニンが書いたほかのタイプ
引用索引
- [1]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(2010) 底本は英語版 本文へ
- [2]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(2010) 底本は英語版 本文へ
- [3]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(2010) 底本は英語版 本文へ
- [4]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(2010) 底本は英語版 本文へ
- [5]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(2010) 底本は英語版 本文へ
- [6]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(2010) 底本は英語版 本文へ
- [7]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(2010) 底本は英語版 本文へ
- [8]Reinin『ソシオニクス: 類型論・小集団』(2010) 底本は英語版 本文へ
※ MBTI表記は、機能の並びの解釈にもとづく便宜的な対応です。詳しくはMBTIとの違い、MBTIとソシオニクスのタイプはどう対応するのかをご確認ください。


