LFVE(プラトン)の 詳細解説
1L・2F・3V・4E|第2セクスタ

LFVEは、第1機能に論理、第2機能に物質、第3機能に意志、第4機能に感情の側面がくるタイプです。原典の象徴名はプラトンで、すべてを理屈で説明しようとし、表に立つより舞台裏の助言者の役を好むとされています。
- すべてを理屈で説明する: 1Lのために、あらゆることを合理的に説明できると、不条理なほど強く信じたとされています。
- よく働き、よく歩く: 2Fは、とてつもない仕事の能力と、歩きながら教えるような落ち着きのなさに表れたとされています。
- 権力への関心と自信のなさ: 3Vのために、本性は政治的でありながら、人を従わせる権利と能力には自信がなかったとされています。
- 内気で陰気に見える: 3Vと4Eの組み合わせから、若い頃は控えめで、老年は人づきあいを避ける陰気な人物に描かれています。
- 舞台裏の役割: 目立つ人物のそばで、助言者や報告係、秘書を務める役が合い、その役にたいてい満足するとされています。
- まれなタイプ: 人のなかでまれにしか見られず、文学の人物ではオデュッセウスとエルキュール・ポワロがこのタイプに近いとされています。
LFVEを理解するには、次の4つのポイントがあります。
第一章LFVEの4つの位置
LFVEでは、論理が1L、物質が2F、意志が3V、感情が4Eの位置にあります。上の段の1Lと2Fは強い機能で、下の段の3Vは弱く、4Eは本人が重きを置かない機能とされています。
また、1Lと4Eは結論を大事にする結果型、2Fと3Vはやりとりを大事にするプロセス型です。このタイプでは、上の段で理論を組み立ててよく働き、下の段の3Vで権力をめぐって揺れると読めます。
1L「教条主義者」
1Lは、考えた末の結論を、確かなものとして示す位置です。アファナシエフは、プラトンの1Lの表れを、こう書いています。
どんな場合にも当てはまる普遍的で思弁的な概念をつくろうとする試みそのものには、非難すべき点はない。それは哲学そのものの課題である。問題は、プラトンの第1論理がこの領域で粗雑に働き、日常の意味と経験に明らかに暴力を加え、現実の生活を顧みなかったことにある。それが、彼の『国家』のようなユートピア的な妄想をつくり出すことにつながり、それに比べればグラーグも療養所に見える。同じ第1論理は、彼の宇宙生成論も明確に示している。そこでは第一の、根本的な場所を、ただ精神によってのみ捉えられる純粋なイデアの世界が占め、残りの世界はその貧弱で損なわれた派生物にすぎない。
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В самих потугах создания универсальной, приложимой ко всякому случаю умозрительной концепции нет ничего предосудительного — это задача философии как таковой. Иное дело, что 1-я Логика Платона орудовала в этой области топорно, с очевидным насилием над житейским смыслом, опытом и без оглядки на реальную жизнь, что приводило к созданию таких утопических химер, как его “Государство”, по сравнению с которым ГУЛАГ выглядит санаторием. На ту же 1-ю Логику Платона ясно указывает и его космогония, в которой первое, основополагающее место занимает постигаемый лишь умом мир чистых идей, остальной мир — лишь убогое, испорченное его производное.
上の引用にあるグラーグは、ソ連の強制収容所のことです。言い換えると、1Lは普遍的な理論を求めるあまり、日々の経験を理論に合わせて押し曲げることがあるということです。頭で捉えるイデアの世界をいちばん上に置き、目に見える世界をその写しとする考えも、1Lの表れとされています。
2F「働き者」
2Fは、よく動き、人と一緒に働く位置です。アファナシエフは、プラトンの2Fの裏づけを、若い頃のスポーツからこう挙げています。
哲学者に第2物質があるという説の補強材料として、若い頃にスポーツをしていたプラトンが最大の成果を収めたのはまさにレスリングであり、うわさでは、あるときイストミア競技会でこの種目の優勝までしたということも挙げられる。大いにありうることだ。第2物質は、生まれつきこの競技に適している。平均より短めの脚がレスラーの重心を下げ、それによって持ち主を打ち負かしがたくするからである。
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Дополнительным аргументом в пользу версии о 2-й Физике философа может послужить и то, что, занимаясь в молодости спортом, Платон наибольших успехов добился именно в борьбе и даже, по слухам, однажды выиграл в этой дисциплине первое место на Истмийских играх. Очень может быть. 2-я Физика самой природой приспособлена к данному виду спорта, так как укороченные ноги ниже среднего опускают центр тяжести борца и тем делают их обладателя необоримым.
つまり、2Fのがっしりした体は、組み合って倒し合う競技に向いているということです。上の引用にあるイストミア競技会は、古代ギリシャの大きな競技会の1つです。原典は、プラトンのとてつもない仕事の能力と、庭を歩きながら教えた落ち着きのなさも、2Fの表れとしています。
3V「小市民」
3Vは、自分の意志に自信が持てず、人の評価に揺れやすい位置です。アファナシエフは、プラトンが政治に無関心だったという通説に対して、こう書いています。
伝記作者たちは、プラトンが30人の僭主政治への参加を断ったことを根拠に、彼が政治に無関心だったと唱えて、その像を磨き上げるのを好む。しかし実際には、プラトンは本性として、第3意志によって、きわめて政治的な人間であった。それを確かめるには、『国家』や『法律』のような彼の最も大きな著作を覗くだけで足りる。哲学者の伝記も、彼が政治に無関心だったという命題の根拠の乏しさを明確に示している。
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Биографы любят подчищать образ Платона заявлениями о его мнимой аполитичности на том основании, что он отказался участвовать в тирании 30-ти. Однако на самом деле Платон по натуре, по 3-й Воле был человеком в высшей степени политизированным, и чтобы убедиться в этом достаточно заглянуть в такие капитальнейшие его труды, как “Государство” и “Законы”. Биография философа также ясно указывает на несостоятельность тезиса о его аполитичности.
言い換えると、3Vの人は、権力に自信がないからこそ、権力や政治を強く気にかけるということです。政治への誘いを断ったことも、無関心ではなく、自分に権力を扱う力があるかへの迷いと読めます。
4E「見物人」
4Eは、感情を自分から生み出すより、人の感情を受け取る側に立つ位置です。原典は、同時代の人が描いたプラトン像を、こう取り上げています。
同時代人はプラトンを、内気で、若い頃はきわめて控えめ、老年には人づきあいを避けて陰気な人物として描いている。プラトンの機能の順序、すなわち第3意志が第4感情と組み合わさる心理タイプを考えるなら、このような肖像はまったくもっともらしく見える。
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Современники описывают Платона как человека застенчивого, крайне сдержанного в молодости, нелюдимого и мрачного в старости. Такой портрет выглядит вполне правдоподобно, если учесть Платоновский порядок функций, т. е. психический тип, у которого 3-я Воля сочетается с 4-й Эмоцией.
つまり、感情を表すことに重きを置かない4Eと、傷つきやすい3Vが重なると、内気で控えめな人に見えやすいということです。原典は、この見え方を、プラトンの機能の順序から出てくる自然な肖像としています。
第二章原典が描く「プラトン」
アファナシエフは、この章を、プラトンの機能の順序から、その伝記の分かりにくい箇所を説明する形で組み立てています。取り上げられるのは、あだ名の由来、シラクサでの政治の試み、舞台裏の役割などです。
「広い」というあだ名
プラトンという名は、もとはあだ名で、その由来には諸説がありました。アファナシエフは、2Fからこう説明しています。
暗い箇所は、すでに彼のあだ名「プラトン」(「広い」)の解釈から始まる。これについては、さまざまな意見があった。しかし今や、プラトンの第2物質に基づいて、あだ名を哲学者の体格の幅広さで説明した人々が正しかったと確信をもって言える。すでに述べたように、第2物質はずんぐりして、ずっしりとして、背が低く、脚が短く、丸みを帯び、胸が広い。読者の知人のなかにそういう外見の人がいれば、プラトンの姿をおおよそ頭の中で再現することは難しくないだろう。
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Темные места начинаются уже с истолкования самого его прозвища — Платон (“Широкий”). Мнения на сей счет существовали самые разные. Однако теперь, исходя из 2-й Физики Платона, можно с уверенностью сказать, что правы были те, кто объяснял прозвище широтой конструкции тела философа. Как уже говорилось, 2-я Физика коренаста, плотна, низкоросла, коротконога, округла, широкогруда, и если среди знакомых читателя есть люди с такой внешностью, то ему не составит труда мысленно реконструировать, приблизительно конечно, облик Платона.
原典の見方では、「プラトン」というあだ名は、2Fの人に多いとされる、幅の広いがっしりした体格から来たということです。弟子のアリストテレスが歩きながら教える伝統を引き継ぎ、その学派が逍遥学派と呼ばれたことも、原典は書き添えています。
シラクサでの政治の試み
プラトンは、シチリアのシラクサへ渡り、その地の僭主に働きかけたことがあります。アファナシエフは、この試みをこう評しています。
もちろん、プラトンがシチリアの僭主たちに働きかけようとしたのは、傷つき、いつも揺れている第3意志の力によってではなく、過剰で偏執的な第1論理の力によってであった。それ自体が、この哲学者の心理的な盲目さ、素朴さ、先見の明のなさ、そして、奇妙に思えるかもしれないが、頭の良さがさほどでなかったことを物語っている。シチリアで彼は、ほかでもなく自分の『国家』という狂気の計画を実現しようとした。プラトンにとって幸いだったのは、シラクサの僭主があまりに愚かで(あるいはあまりに賢く)、哲学的な論拠に耳を貸さず、またとない政治的実験のための土地を与えなかったことである。
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Разумеется, воздействовать Платон пытался на сицилийских тиранов не силой своей израненной, вечно колеблющейся 3-й Воли, а мощью сверхизбыточной, параноидальной 1-й Логики, что само по себе свидетельствует о психологической слепоте, наивности, недальновидности и, как ни покажется странным, небольшом уме философа. На Сицилии он, кроме всего прочего, пытался реализовать безумный проект своего “Государства”, и счастье Платона, что сиракузский тиран оказался слишком глуп (или слишком умен), философским доводам не внял и земли под уникальный политический эксперимент не дал.
上の引用にある僭主は、正当な手続きによらずに権力を握った支配者のことです。言い換えると、プラトンは、意志の力ではなく、理論の説得で権力者を動かそうとしたということです。弱い3Vの代わりに強い1Lを使ったところに、このタイプの政治への関わり方が表れていると読めます。
舞台裏の役割
最後に、アファナシエフは、このタイプの人がどんな役に就きやすいかを、こう書いています。
「プラトン」のタイプは、人間という種のなかでまれにしか見られず、その代表者が人類全体の、あるいはせめて地域のパンテオンに入ることはさらにまれである。「プラトン」の運命は、舞台裏の役割、すなわち、心の資質の点でより重要ではないにせよ、より目立つ人物のそばで、助言者、報告係、秘書を務める役割である。この「陰の実力者」という役割は、たいてい彼にとって十分に満足のゆくものである(ゴルバチョフのもとのアレクサンドル・ヤコヴレフ)。
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Тип “Платона” среди людской породы встречается редко, еще реже его представители попадают в общечеловеческий или, на худой конец, местный пантеон. Удел “Платона” — закулисная роль, роль советника, референта, секретаря при фигуре пусть не более значительной по душевным свойствам, но более заметной. И такая роль “серого кардинала” обычно его вполне устраивает (Александр Яковлев при Горбачеве).
上の引用にあるパンテオンは、偉人として名が残る人々の列のことです。つまり、LFVEは、自分が表に立つより、目立つ人物のそばで考えを出す役に満足しやすいということです。原典は、文学の人物ではオデュッセウスとエルキュール・ポワロが、このタイプをよく表すとしています。
第三章LFVEとLFEVの違い
LFEVは、ベルティエを象徴名とするタイプです。LFVEとLFEVは、1Lと2Fが同じなので、明晰な頭とよく働く体を持ち、目立つ人物を支える役で力を出す点で似て見えます。原典は、どちらのタイプも、強い人物のそばの補佐役として描いています。
ですが、下の段の2つは入れ替わっています。LFVEは意志が3Vで感情が4E、LFEVは感情が3Eで意志が4Vです。どちらも外からは陰気に見えることがありますが、陰気に見える理由が、2つのタイプで異なります。
LFVEの陰気さは、4Eの節で見たように、3Vと4Eの組み合わせから来るとされています。原典は、傷ついた3Vが感情をあまり見せないように努め、感情の表れを暗い色に染めると書いています。同時代の劇作家も、プラトンを「陰気になることしか知らない」とからかいました。
つまり、LFVEの陰気さは、感情そのものではなく、意志の傷から来るということです。感情は4Eなので、本人は感情を表すことにあまり重きを置かないと読めます。
一方、LFEVの陰気さは、感情が3Eにあることから来ると読めます。原典は、LFEVのモロトフについての回想をこう引いています。
「性格としては乾いた陰気な人間である。スターリンと客たちと喜劇映画を見るような場でさえ、彼は形式ばっていて、めったに笑わず、いかなる『はめ外し』も許さなかった。」
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По характеру он сухой и угрюмый человек. Даже в такой обстановке, как просмотр какой-либо кинокомедии со Сталиным и гостями, он был официален, редко улыбался и не допускал никаких “вольностей”.”
つまり、LFEVは、感情そのものが弱く気になる側面なので、くつろぐ場でも形式を崩さないということです。LFVEが意志の傷から感情を暗くするのに対して、LFEVは感情を表すこと自体に苦手さを抱えるという違いがあると読めます。
第四章LFVEの関係
第2セクスタの4タイプ
第1機能と第4機能が同じ組になる4タイプです。
- EFVL プーシキン 1E・2F・3V・4L
- EVFL パステルナーク 1E・2V・3F・4L
- LFVE プラトン 1L・2F・3V・4E
- LVFE 老子 1L・2V・3F・4E
引用索引
- [1]アファナシエフ『愛の構文』(原題:Синтаксис любви、1987–1997)第二部「プラトン」 本文へ
- [2]アファナシエフ『愛の構文』(原題:Синтаксис любви、1987–1997)第二部「プラトン」 本文へ
- [3]アファナシエフ『愛の構文』(原題:Синтаксис любви、1987–1997)第二部「プラトン」 本文へ
- [4]アファナシエフ『愛の構文』(原題:Синтаксис любви、1987–1997)第二部「プラトン」 本文へ
- [5]アファナシエフ『愛の構文』(原題:Синтаксис любви、1987–1997)第二部「プラトン」 本文へ
- [6]アファナシエフ『愛の構文』(原題:Синтаксис любви、1987–1997)第二部「プラトン」 本文へ
- [7]アファナシエフ『愛の構文』(原題:Синтаксис любви、1987–1997)第二部「プラトン」 本文へ
- [8]アファナシエフ『愛の構文』(原題:Синтаксис любви、1987–1997)第二部「アレクサンドル・ベルティエ」 本文へ
